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わしジジイ、齢六十を超えてから自らの天賦の才に気付く  作者: しんこせい(『引きこもり』第2巻8/25発売!!)


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第五階層


 ディル達討伐隊とマザールビーアントは、その後も度々出会うことになった。

 けれどあと一歩のところで、必ずマザールビーアントは逃げ出してしまう。

 それを詰める何かが、今のディル達には足りていなかった。


 ディルはマザールビーアントを相手に一対一で戦っても勝てるだけの相性の良さがある。 ガイウスもマザールビーアントを相手取っても戦えるだけの実力はある。


 けれどマザールビーアントの周囲に大量の蟻達が居る限り、ディル達は標的を倒すことはできない。

 だが蟻全てを殺すというのは、現実味に乏しい。


 地上戦が始まり、あらゆる冒険者を総動員できるようになればまた話は変わってくるが、今のままパーティー連合ごとに戦っているだけでは、数を少しずつ減らしていくのが精一杯だった。


 ディル達が奮戦している間も、蟻達はダンジョンを掘り進め続ける。


 第二十五階層が突破され、下層冒険者達が。

 第二十階層が突破された段階で中層冒険者達が駆り出されることとなる。


 蟻達が新たな階層に進めば進むほど、冒険者側の戦力も増える。

 だがダンジョンの内部は広大であり、蟻達の数は膨大だ。

 戦う人数が増えていくごとに、怪我を負う達も増え始めた。


 ディル達が得た知識からルビーアントの対処法や退路の確保の重要性を徹底させ、更にギルドが大盤振る舞いをして各階層の詳細な地図を無料で配布したことによって、死者は出ずに済んでいる。

 けれどこれがいつまでも続くとは限らないため、なるべく早期の決着が求められていた。


 だが悪い情報だけではなく、朗報もある。

 第十七階層を突破した段階で、明らかに階層を抜けてくるまでのスピードが遅くなり出したのだ。

 皆が執拗に狙ったこともあり、ソルジャールビーアントの数は激減していた。

 おかげで今では掘り進める主な魔物はマザールビーアントとなっており、周囲にいる親衛隊も、以前と比べればはるかに弱くなっている。


 ソルジャールビーアントの数が減ったため、稼げる時間は長くなった。

 けれど元の数が多すぎるため、ルビーアントの数がどれほど減っているかはイマイチ把握ができていない。


 穴が空いた瞬間、集合体恐怖症の人間が失神するような密度でルビーアントが出てくるのは、以前とまったく変わっていない。


 冒険者ギルドはディル達深層探索者がマザールビーアントへのトドメを、周囲の邪魔によって達成できないことを重く見て、一度大規模な討伐クエストを発布する運びとなった。


 その階層とは――オーガ達の出没する第五階層。

 サガンのあらゆる冒険者を総動員し、ここで可能な限りルビーアントを削る。

 そして来たるべき、市街戦に備え、地上で完全にルビーアントを殲滅する。


 この緊急討伐クエストにおいて、冒険者には最低でも金貨三枚の依頼料が払われることとなった。

 更に以後のソルジャールビーアントの魔石には別途報奨金が出されることとなり、功績を認められた物には追加報酬も出されることが決まる。


 領主の大盤振る舞いに冒険者達は湧き、以前にも増して精力的に活動をするようになった。

 そして第五階層での死闘が始まる――。


新連載を始めました!


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