- あらすじ
- 1966(昭和41)年、高度経済成長の真っ只中であった。
江戸時代のころから地主であり、豪農の名で知られた西大路家がしだいに没落し、かわりにお隣の高野家が急激に富裕へとのし上がった。
それだけならまだしも、生け垣のすぐ向こうに立派な土蔵を建てたのだ。
蔵とは、ひと昔で言えば、富を表すステータスシンボルである。いささか時代遅れではあるが、西大路家に与えたインパクトは絶大であった。
とくに西大路 郁子にとっては、はらわたが煮えくり返るほどの屈辱を味わう。
きっと高野家は、人外の力を借りて富を築いたにちがいない。考えられるのは、狐か犬神の憑き物でも使役しているのではないか。
狂気に捉われた郁子は、村の縫製工場に火をつけ、村人を陽動。その隙に、高野家の土蔵に潜入するのだった。
そこで見たものは予想外の仕掛けであった。
思いもよらぬカラクリに、郁子は頭を抱え、半狂乱になる――。
※本作には現代の社会通念および人権問題に鑑みても、差別的、不適切な表現や語句が含まれております。 - Nコード
- N9204JL
- シリーズ
- 夏ホラー企画シリーズ
- 作者名
- 尾妻 和宥
- キーワード
- R15 残酷な描写あり シリアス 昭和 夏のホラー2024 うわさ 異様な話 異人殺し 人間の暗部
- ジャンル
- ホラー〔文芸〕
- 掲載日
- 2024年 08月29日 23時50分
- 最終更新日
- 2025年 03月27日 20時36分
- 感想
- 0件
- レビュー
- 0件
- ブックマーク登録
- 5件
- 総合評価
- 114pt
- 評価ポイント
- 104pt
- 感想受付
- 受け付ける
- レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 10,042文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
隣に蔵が建つと腹が立つ
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから
同一作者の作品
N4324LI|
作品情報|
短編|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
『国宝』を観終わったあと、余韻にひたりながらの帰り道だった。
僕は歩道に佇む赤ジャージと青ジャージを着た二人組を目撃した。
※本作は『秋の文芸展2025』の参加作です。
N0196LI|
作品情報|
短編|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
小学6年のとき、修学旅行で宿泊した際、定番の枕投げにて。
※本作は『秋の文芸展2025』の参加作です。
N6584LH|
作品情報|
短編|
ホラー〔文芸〕
わしは朝起きると、なんと自分そっくりのドッペルゲンガーに出会っちまった!
アメリカのメイン州オガンキットに住むわし――ビル・カンニンガムは、早朝起きるとすぐ老犬リトルジョンの散歩に出かける習慣があった。
まだ夜明け前の//
N0423LF|
作品情報|
短編|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
どうやら私は、夜のうちに心臓発作か何かで死んでしまったらしい。朝起きると幽霊になっていたのだ。
お迎えのバブル女幽霊いわく、私は成仏できないと言う。やり残した仕事があるので、この世に未練があるのかもしれない。
関東の山//
N0169LE|
作品情報|
短編|
ホラー〔文芸〕
僕と采子が秩父市郊外のマイホームに住むようになってから1年になる。
家の周りは田畑に囲まれていたはずなのに、ある朝、起きてみてビックリ。なんと隣に、降って湧いたように新居が建っているではないか。
昼、BBQをしていると//
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。