- あらすじ
- 時間の流れが歪む「時の檻」の中で1000年戦い続けていた勇者と魔王は、ある時気付く。
あれ? これもう、決着つかなくね? と。
「なあ、魔王……ちょっとだけ休憩しないか?」
「奇遇じゃな……我も同じことを考えてたんじゃ……」
合意した二人は戦いを一時中断。1000年ぶりに外の世界に戻ってきた。
その結果――
「「めっちゃ世界平和になっとる」」
勇者と魔王。
それぞれのリーダーを失った魔物と人間は、なんかこう、なんやかんやあって和解。
二つの種族が手を取り合うことで、世界には平和が訪れていたのだった。
さらには勇者と魔王の激闘は、1000年の時を経て風化。
今では昔話として、一部の人間が覚えている程度になっていた。
「なんで忘れられとるんじゃぁああ! 我、あんなに頑張ったのに! あんなに頑張って魔物を統括したのに! あんなに部下の悩みとか聞いてあげたのに! あの恩知らずどもめぇええ!!」
「ほんとそれな」
「もう嫌いじゃ! 人間なんて滅べばいいのに! ついでに魔物も滅んでしまえ!」
「分かるわー。あ、生ひとつ追加で」
「我も!!」
目的を失い、暇を持て余した二人は、今日も居酒屋で愚痴りながら酒を飲む。
これは時の流れに置き去りにされた、かつて世界の中心にいた二人が、居酒屋で飲んで駄弁ってを繰り返す。
ただ、それだけの物語。
※不定期更新です。思いつき次第更新します。
連作短編ですので、サクッと読めると思います。疲れてる時、笑いたいときにお気軽にどうぞ。
- Nコード
- N7628GZ
- 作者名
- 玄武 聡一郎
- キーワード
- オリジナル戦記 伝奇 日常 ギャグ ほのぼの 魔王 勇者 グルメ ネット小説大賞九
- ジャンル
- ハイファンタジー〔ファンタジー〕
- 掲載日
- 2021年 05月30日 20時00分
- 最新掲載日
- 2021年 06月04日 18時00分
- 感想
- 1件
- レビュー
- 0件
- ブックマーク登録
- 41件
- 総合評価
- 220pt
- 評価ポイント
- 138pt
- 感想受付
- 受け付ける
- レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 7,578文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者と魔王は吞み明かす ~1000年間2人で戦ってたら勝手に世界が平和になっていたので2人で仲良くヤケ酒します~
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから
同一作者の作品
N7234JU|
作品情報|
完結済(全33エピソード)
|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
高校三年生になった春海流は、ある日「自死薬あり〼」という貼り紙を見て、かもめ薬局店を訪れる。その不思議な薬局店で手渡されたのは、自分だけを殺す世界一安全な青い自死薬、通称「ディープブルー」だった。
本来、未成年は手//
N5894GY|
作品情報|
連載(全12エピソード)
|
推理〔文芸〕
「犯人のことを一番良く知っているのは探偵じゃない。被害者です」
殺されても死なない体を持つ襟草悟は、何かと事件に巻き込まれがち。
連続殺人に猟奇殺人、大量殺人に通り魔事件。
知能犯が練りに練った犯行も、見るも美しき完全//
N7628GZ|
作品情報|
連載(全2エピソード)
|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
時間の流れが歪む「時の檻」の中で1000年戦い続けていた勇者と魔王は、ある時気付く。
あれ? これもう、決着つかなくね? と。
「なあ、魔王……ちょっとだけ休憩しないか?」
「奇遇じゃな……我も同じことを考えてたんじゃ//
N7548GZ|
作品情報|
完結済(全13エピソード)
|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
「僕は思い出す。彼女のことを。一年の狭間に隠れた、真っ白な時間に」
グレゴリウス暦が廃止され、一年が365日に固定された時代。
人々は時間管理AI「クロノス」の示す世界時間に則って生活を送っていた。
本来、一年の周期//
N4606GS|
作品情報|
短編|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
二十三時四十分。
毎日この時間に、向かいのマンションの五階の住民が帰ってくる。
名前は知らない。
顔すらもカーテン越しでおぼろ気だ。
だけど僕は、彼女が帰ってくる瞬間を見るのが好きだった。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。