- あらすじ
- 「ユーリア、ただ今をもって、君との婚約を破棄する!」
「――!」
国中の貴族が集う華やかな夜会の最中。
第二王子殿下のアウグスト様が、婚約者のユーリア様に、唐突にそう宣言した。
えーーー!?!?!?
「そ、それはどういうことですかアウグスト様!? り、理由をご説明ください……!」
困惑の色が隠し切れないユーリア様は、震える声でそう訴えかける。
突如始まった王族の一大スキャンダルショーに、みんながみんな好奇の目を向けながらヒソヒソ話に花を咲かせている。
うああああああ、いたたまれないいいいいい!!!!
私共感性羞恥持ちだから、こういうシチュエーション耐えられないのよおおおおおお!!!!
まるで私自身が、ここにいる全員から嘲笑されてるみたいな気分になるわああああああ!!!!
「フン、しらばっくれても無駄だぞ! 君が陰でマイリスに、陰湿な嫌がらせをしていることはバレているのだからな!」
「ああ、アウグスト様……」
「そ、そんな……!?」
男爵令嬢のマイリスさんが、悲愴感を滲ませた顔でアウグスト様にしなだれかかる。
いやこれ絶対マイリスさんのハニートラップでしょ!?!?
胸の谷間をこれでもかと強調したはしたない格好で、血流が止まるんじゃないかってくらいグイグイ胸を押し当ててるし……!
アウグスト様も、地面を貫通してマントルに到達しそうなくらい鼻の下を伸ばしている。
いや無理無理無理無理!!!
恥ずかしすぎて今にもゲボ吐きそうッ!!!
まず色仕掛けで男を落とそうという行為自体がみっともないし、そんなバレバレのハニートラップを公衆の面前で披露するのって、「私はバカです」って公言してるようなもんじゃない!?
しかもアウグスト様も、さも「僕はあくまで、マイリスの心根に惹かれたんだ」みたいなていを装ってるけど、あんたが惹かれたのは心臓を覆ってる肉の部分だろッ!?
いやあああ、全身にサブイボ立ってきたああああああ!!!!
※カクヨムにも転載してます。 - Nコード
- N5961HV
- シリーズ
- ラブソングス
- 作者名
- 間咲正樹
- キーワード
- ギャグ ハッピーエンド 悪役令嬢 123大賞6 スピアノベルス大賞1 パッシュ大賞 アイリスIF7大賞 婚約破棄 ざまぁ 溺愛 女主人公/一人称 異世界恋愛小説 コメディー ざまあ ネトコン13感想
- ジャンル
- 異世界〔恋愛〕
- 掲載日
- 2022年 09月16日 21時19分
- 最終更新日
- 2025年 10月25日 23時45分
- 感想
- 28件
- レビュー
- 4件
- ブックマーク登録
- 88件
- 総合評価
- 2,592pt
- 評価ポイント
- 2,416pt
- 感想受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 3,042文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
共感性羞恥令嬢は、婚約破棄の現場がいたたまれない
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから
同一作者の作品
N3427LD|
作品情報|
連載(全84エピソード)
|
現実世界〔恋愛〕
彼女の名前はサマミ。
そして、彼氏の名前はダリオ。
ごく普通の二人はごく普通の恋をし、ごく普通の恋人になりました。
でも、ただ一つ違っていたのは……彼女は魔女だったのです。
――しかも重度のヤンデレでした。
※カクヨム//
N6995LL|
作品情報|
短編|
異世界〔恋愛〕
「ジェイミー、今この時をもって、君との婚約を破棄する!」
「「「――!!」」」
国中の貴族が一堂に会する煌びやかな夜会の最中。
第二王子であるルーサーの婚約破棄宣言が、高らかに響き渡った。
「……どういうことでし//
N8389LK|
作品情報|
短編|
異世界〔恋愛〕
「クリスティーン、最初にこれだけは言っておく。――私が君を愛することはない」
「フザけるな!」
――スパーン!
「ぶべら!?」
辺境伯であるアダムと、伯爵令嬢クリスティーンの結婚初日。
アダムの「君を愛するこ//
N2221LJ|
作品情報|
短編|
異世界〔恋愛〕
侯爵令嬢のジーナはある日、貴族学園の食堂で、一人寂しく黒パンを齧っている、メアリーという女子生徒を見掛ける。
ジーナがメアリーに話を聞いてみると、メアリーの家は貴族とは名ばかりの、没落寸前の男爵家なので、貴族学園の高級な//
N8095LH|
作品情報|
短編|
異世界〔恋愛〕
「イーディス、いってくるよ」
「はい、ランドル様、どうかご無事で……」
イーディスの婚約者であるランドルは、隣国との戦争のため旅立っていった――。
イーディスはランドルの帰りを待つ間、食事も喉を通らず、夜もろくに眠//
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。