ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

音が消えた街で、君は餃子を焼いた

短編
あらすじ
東京で音楽制作の仕事をしていた三十代の男性は、ある交通事故をきっかけに、
音楽を聴くと強烈な違和感と恐怖を覚えるようになる。
耳や脳に異常はない。それでも音楽だけが、彼の心を壊す。

仕事を辞め、逃げるように帰郷した先は、浜松。
駅から少し外れた場所で、亡き母の残した浜松餃子の店を、無口な父が一人で続けていた。

音楽には耐えられない彼だったが、
不思議なことに餃子を焼く鉄板の音だけは、苦にならなかった。
ジュウ、と鳴る生活の音。意味を持たない、ただ生きるための音。

そんなある日、
「音が好き」だと無邪気に語る観光客の少女・紬と出会う。
浜松が“楽器の街”である理由を知らない彼女に頼まれ、
主人公は街を案内することになる。

工場の試奏室、商店街のブラスバンド、夜の餃子店、遠州灘の風――
街にあふれるさまざまな音に触れる中で、
主人公は少しずつ、自分が本当に恐れているものが
「音」そのものではないことに気づいていく。

やがて、亡き母が残した「音の記録」と、
事故の前から続いていたある“金属音”の存在が明らかになり、
主人公は、音と記憶、そして自分自身の生き方と向き合う決断を迫られる。

音は、失うものではない。
壊れても、歪んでも、
新しい調律で、取り戻すことができる。

浜松の日常音に包まれながら描かれる、
静かで温かい再生の物語。
Nコード
N4167LQ
作者名
百花繚乱
キーワード
現代 私小説
ジャンル
純文学〔文芸〕
掲載日
2026年 01月14日 10時23分
感想
2件
レビュー
2件
ブックマーク登録
4件
総合評価
28pt
評価ポイント
20pt
感想受付
受け付ける
※ログイン必須
レビュー受付
受け付ける
※ログイン必須
誤字報告受付
受け付ける
※ログイン必須
開示設定
開示中
文字数
7,286文字
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品

N8500LT| 作品情報| 連載(全6エピソード) | その他〔その他〕
警視庁捜査一課の刑事・柴崎遼には、誰にも言えない異常がある。人と目を合わせた瞬間、その人物が“別の世界で踏み越えた犯罪の瞬間”がフラッシュのように視えるのだ。それは未来予知ではない。今この瞬間、最も濃くなった“犯罪の分岐//
N5427LQ| 作品情報| 連載(全14エピソード) | 異世界〔恋愛〕
冬至の夜、 名前を失うはずだった少女リラは、 無口な公爵セドリックに呼ばれ続けたことで、 世界に“残る”ことを選んだ。 ——これは、その後の物語。 契約は終わったはずだった。 期限も越えた。 それでも、彼女の名前は完//
N7385LQ| 作品情報| 連載(全14エピソード) | ローファンタジー〔ファンタジー〕
王都の城壁補修現場で、現場監督カイルは地盤の危険を訴えた。だが「納期優先」「魔法補強で十分」と押し切られ、雨季の前倒しで崩落事故が発生。止めようとしたはずのカイルだけが責任を負わされ、追放されてしまう。 流れ着いた辺境の//
N6271LQ| 作品情報| 連載(全40エピソード) | ハイファンタジー〔ファンタジー〕
宮廷料理人レインは、王の体調を優先した“地味な料理”を出したことで、晩餐会の失敗の責任を押し付けられ追放された。二年間の王都立ち入り禁止という条件を逆手に取り、彼が向かったのは辺境の小さな村。 そこで始めたのは、一日一皿//
N0772LT| 作品情報| 連載(全5エピソード) | ヒューマンドラマ〔文芸〕
インドの路地裏で育った少年は、学校にも行かず、家計を支える兄の背中を見ながら生きていた。 遊びでも仕事でもない時間の中で、少年が繰り返していたのは、壁に向かってボールを打つこと。 それが「クリケット」だと知ったのは、才能//
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ