- あらすじ
- わたしの家は、所謂……子供のうち一人だけを贔屓する家だ。
愛らしい容姿をして生まれた妹だけが、大層可愛がられている。そして、妹に比べると地味な色合いのわたしは……妹がわたしの物を欲しがったときにだけ、両親の目がわたしへ向く。
「妹が欲しがっているのだから、与えるのが姉の役割だろう」
そんな理不尽な言葉で、わたしが親族や友人達から頂いた大切な物を妹に奪われる。見付からないように隠していた物まで、部屋を漁られて奪われた。
「お姉様ったら、こんないい物をあたしに隠すなんてヒドいわ!」
まるで泥棒の所業だ。やめるように注意しても、「お姉様がいじめるの!」と、妹は両親に訴える。
妹に甘い両親は、わたしの方を叱る。
わたしは、頭の悪い両親に期待することをやめた。妹に物を持って行かれることを止めるのもやめた。
ただ、他人に迷惑を掛けることだけは、なんとしても阻止しようと親族一同に妹と両親の言動に注意を促すようにした。
それが功を奏したのか、うちは社交の場に呼ばれることが少なくなった。そうやって、数年が経った頃。
王太子殿下主催のお茶会が開かれると大々的に発表された。なにを勘違いしたのか、「うちの娘が王太子殿下に見染められるまたとない機会だ!」とか脳みそお花畑の両親が抜かして、王太子殿下主催のお茶会に参加する運びとなった。
もう、どうにでもなれと匙を投げた。
設定はふわっと。
アルファポリスに掲載。 - Nコード
- N0604LK
- シリーズ
- シリアスっぽい話
- 作者名
- 月白ヤトヒコ
- キーワード
- R15 残酷な描写あり 姉妹格差 搾取子と愛玩子 お茶会 微ざまぁ 女王様 いろんな意味で女王様 女王様の慈悲 やらかし 保護 毒親 脳みそお花畑
- ジャンル
- ヒューマンドラマ〔文芸〕
- 掲載日
- 2025年 11月22日 07時23分
- 最終更新日
- 2025年 11月23日 00時17分
- 感想
- 12件
- レビュー
- 0件
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- 12,808pt
- 評価ポイント
- 12,222pt
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- 文字数
- 8,312文字
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王太子殿下主催のお茶会で被虐待児とされて、憐れみと慈悲を掛けられました。
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