- あらすじ
- つい最近。お姉様に、婚約者候補の方ができました。
彼は金髪碧眼で、如何にも女性に好まれそうな王子様みたいな容姿。
そんな彼がお姉様との交流中にわたくしに会いに来てくれるようになったのです。
何度も何度も、彼はわたくしに会いに来てくれて。わたくしのことを気遣い、お花や、可愛らしいアクセサリー、お菓子などをわたくしへ贈ってくれました。
何度も不適切なこの関係を絶とうとしました。けれど、
「君と先に巡り会えていたなら、なにを置いても君に求婚した。だというのに、なぜ俺は君の姉の婚約者となってしまったんだ? 君の方が遥かに儚げで……こんなにも守ってあげたいと強く思うのに」
熱い吐息で、酔ったような顔で、彼がわたくしに囁くのでした。
「大丈夫。君のお姉さんと結婚しても、俺が本当に愛するのは君だけだ。心配しないで?」
そんな甘い囁きにわたくしは――――
「こんなことを言うと……お姉様にも、お母様にもはしたないと、淑女失格だと叱られてしまうことは判っているのです! ですが、もうわたくしはこの強く育ってしまった思いを我慢することなどできません!」
にこりと、嬉しそうにとろけるような笑みを浮かべて両腕を広げる彼へと、
「ああ゛? いつもいっつも、婚約者候補の妹相手に欲情した視線向けて、くっさくて荒い鼻息フンフン吹っ掛けおってからに、バチクソキッショいんじゃワレぇっ!! とく去ねやっ!!」
我慢していたこの熱く滾る苦しい胸の内を、思いっ切りぶちまけることにした。
という感じの、多分コメディー。
アルファポリスに掲載。 - Nコード
- N0543IY
- シリーズ
- コメディ系な話
- 作者名
- 月白ヤトヒコ
- キーワード
- R15 残酷な描写あり 病弱な妹 強い姉 猫かぶり 方言 口撃 メンタルフルボッコ ダメ男好き? 母は強し 見た目詐欺 軍閥家系 微ざまぁ? 妹を可愛がる家族
- ジャンル
- コメディー〔文芸〕
- 掲載日
- 2024年 04月27日 12時23分
- 最終更新日
- 2024年 04月27日 20時15分
- 感想
- 1件
- レビュー
- 0件
- ブックマーク登録
- 59件
- 総合評価
- 2,382pt
- 評価ポイント
- 2,264pt
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- 文字数
- 5,080文字
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お姉様の婚約者候補様へ、わたくしのこの熱く滾る苦しい胸の内を告白します!
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