鈍感な貴方は、私の気持ちなんか全然知らないからつい、私の想いを言っちゃった！

”鈍感な貴方は、私の気持ちなんか全然知らないからつい、

私の想いを言っちゃった！“

私にはずっと好きな男性（ひと）が居る。

同じ職場の男性で彼は女心が全く分かんない鈍感男！

『”光浦さんって？　好きな男性（ひと）とか居るの？“』

『えぇ！？　あぁ、まあ、』

『誰々？』

『池上、お前！　女性に失礼だろう！』

『えぇ！？　なんで？』

『”ごめんね、コイツ！　女心とか全く分からない奴だから。“』

『俺だって少しは、女性の考えてる事ぐらい分かるよ。』

『お前は、全然分かってないって！』

『はぁ！？　失礼なのはオマエだろうが！』

『・・・これ以上は、オレから何も言えない。』

『ど、どういう事だよ！』

『”私が池上君の事が好きだからだよ！“』

『えぇ！？』

『・・・み、光浦、』

『そ、そうなの、いつから？　早く言ってくれればいいのに......。』

『”普通、男から女性に言うもんだろう！“』

『あぁ、そっか。』

『い、言っちゃった！』

『大丈夫か光浦？』

『・・・ううん、』

・・・午後からの仕事に完全に集中出来なくなった私。

つい、勢いで彼に告白してしまった！

流れでそうなってしまったけど、私は彼に【告白】するつもり

なんか一切なかったのに。

”彼にスキと言ってしまったのだ！“

彼もそうだがもう一人の男性にもどんな顔でまた会えばいいのか

私には分からなくなっていた。

恥ずかしくて恥ずかしくて、まともに顔なんか見る事が出来ない。

彼も鈍感すぎて、私の事をどう想っているのかも分からないし。

”いや？　全然私の事なんか気にもしてなかった思う！“

彼は女性(だれ)に対しても同じ扱いだし、女性に好きとかそういう

風に想える男性（ひと）なのか？

それが一番心配だったけど、私が彼に告白した時凄く動揺してたから、

ちゃんと女性は好きなんだと思う。

後はどうしたら彼と私が付き合えるかどうか？

そんな事を頭の中で考えていると、もう一人の男性が私に話しかけて

きたのだ。

『”み、光浦、ちょっと。“』

『えぇ！？』

『いいからいいから！』

『ううん、』

この男性が言うには、私が池上君の事を好きなのはすでに知っていたらしい。

それどころか？　”職場の人達の大半は、私が池上君の事が好きだという

事を知っていたらしいのだ。“

ひょっとして私って、分かりやすい性格なのか？

『”オレが協力してやるから、早く池上と付き合っちゃえよ！“』

『そ、そうしたいけど、どうしたら付き合えるのか分からないし。』

『”大丈夫！　既にアイツ、光浦の事気になってるよ。“』

『えぇ！？』

『もう一押しだ！』

『じゃあ、協力してもらってもいい？』

『あぁ！』

　＊

・・・自分の気持ちを相手に伝えてみるものだなと今ならそう思える。

私は１週間後には、”無事にずっと好きだった彼と付き合う事が出来た。“

職場の人達にも公認の付き合い。

上司も私と彼が付き合ってる事を知っているし。

凄くそれが楽というか？

職場でも隠さない恋愛って気が楽でいいなって想えたわ。

”職場恋愛が禁止の職場もあるけど、ウチはそうじゃないから私と彼のように

他にも職場恋愛をしている人達が居るしね。“

隠してないから浮気もされないし、周りの人からの情報も凄く伝わるのが早い！

勿論！　いい時も悪い時もあるけど私は彼と付き合えた事が一番嬉しかった。

これからも同じ会社で仲良く付き合っていきたいな。