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『べらぼう』は、衝撃の踏み込み!

正直、震えた。これは今まで書かれてこなかった事なんじゃないだろうか。何がというと、鳥山検校の次第である。


もう先週の話になるが、鳥山検校を筆頭とする座頭たちの高利貸しを田沼意次が問題として取り上げる。そこで白眉は「盲を保護するのは、家康公以来の幕府の方針で――」と反対するのだが、意次は「高利で金儲けをして莫大な富を抱えてるのが、弱者と言えるか?」と反論するのだ。


その前後には、武士たちから厳しく借金を取り立てる座頭たちの描写。意次が呼んだのは、御家人だったがお勤めのために金を融通したにも関わらず(受け取ったのは白眉っぽい)、役につけず借金だけ残り、しかもその借用書が座頭に渡って取り立てを受け、結局、蓄電して出家した親子の姿だ。


これはねえ……大変なことだと思った。ぶっちゃけた話、『障害者を悪者として描く』ことは、まずタブーだったと思う。その意味で、この鳥山検校なんかも、ドラマなんかであまり取り上げてこなかった人物だと思う。しかし『べらぼう』では、座頭のやったことを「あくどい」こととして描いた。


しかしこれはある意味、史実なのだから仕方がない。鳥山検校がいた当道座を含め、座頭たちは幕府から金銭的な保護を受けていた。その保護を背景に高利貸しをし、多大な財を築き、鳥山検校は実際に高額の身請け金を払って、当代一の花魁・瀬川を身請けしたのである。その経緯は洒落本の素材にもなった。


しかし一方で、懸念材料もある。こういう描写をすると、「障害者は優遇されている」「弱者を装って利権を獲得している」などと、障害者批判をする馬鹿者が出ないとも限らないからだ。いや、こういう作品があってもなくても、批判というか非難したい奴はするのだけど。


ふと、ニュースでトイレに女性用ナプキンを設置してほしいと発言した三重県議が、8000通もの殺害・脅迫メールを受けたという記事を想い出した。さらに、その発言を見て自分の飲食店のトイレに生理用品を設置したところ、誹謗中傷のメールや電話がひっきりなしに来て困った、という記事も見た。今回の描写は一歩踏み込んだ描写ではあるが、こういう狭量な馬鹿の手合いをつけあがらせる題材にもなりかねない。難しいところである。


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