日アサ雑談 キャラクターと人物について考える
富野由悠希が「最近のアニメは『人物』描けてない!」とか言ったことに対して、岡田斗司夫が「いや、富野さん、それはもう『人物』じゃなくて、『キャラ』だからなんです」みたいな事を動画で言っていた。『人物』じゃなくて『人間』だったかも。で、岡田斗司夫のキャラ/人物の差異論はおいといて、まあ確かにそれは違うものなのである。
それがすっごい露骨に判るのは、例えば『ドンブラザーズ』を書いた井上敏樹の例で、あそこにはまったく内面とか奥行とかを持つ『人物』ってのは出てこない。じゃあ、何で見せていくかというと、・特異なキャラ 特異な設定 ・特異な展開 …で、見せるのだ。え? え! とか思ってるうちに、面白く見ちゃう。井上敏樹の半ば詐欺みたいなシナリオ手法で、多くの人が引っかかる。
それで娘さんの話なんですよ。井上亜樹子さんね。『ゴジュウジャー』で、特異な設定、特異なキャラ、特異な展開――を、やろうとしてるんだろうけど、どうも……というのも、実は井上亜樹子さんて、そんな特異なことすんじゃなくて、『ガッチャード』の時はむしろ、厚みのある話で凄くよかった人なのだ。
『キャラ』が薄っぺらくて、『人物』には厚みがある……という話でもない。現実にいるでしょう? 薄っぺらい人って。だから薄っぺらい『人物』も、厚みのある『キャラ』もいるわけ。井上敏樹ってのはキャラしか書けなくて、しかも薄っぺらいキャラしか書けなかったかあ、ああいう手法になったのだ。けど、娘さんは違うんだよねー。それが端々に見えてきちゃう。
『ガヴ』はまた興味深くて、生真は完全にキャラ。だけど、ちょっと厚みというか、奥行きのあるキャラ。それは知念くんの素晴らしい演技力に負うところも大きい。…で、対する絆人は『人物』なんだよね。だけど、実は薄っぺらい人物。そこが面白い。この二人の描き方に、香村さんの上手さが光る。
とは言うものの。今回は完全にヤったよね? 明らかに腐目線狙いだったよね? ――まあ、いいですけど! いや、なんなら、もうちょっと攻めてくれても結構! いや、絆人がおんぶされたままグミ食わすとか……お前ら、恋人同士か! イチャイチャしずぎやろ! …と、テレビの前で悶絶しそうになったのは僕だけじゃないはず。けどね……ハードな展開で、『ガヴ』はいいね。面白い。酢賀の退場はちょっと残念だったけど。彼は厚みのあるキャラだった。




