『スキップとローファー』の優しい世界
1stシーズンのラストまでいっちゃったね。まあ2ndが始まるみたいだから、そっちが楽しみなんだけど楽しめた作品だった。
なんというか、優しい世界だな、と思うのだ。例えば梨々華ちゃんが、聡介に「高校は楽しい」とか言われて、「自分だけ、高校生活を楽しもうっての!」と噛みつく。で、聡介は「そういう事になるかも」と言いつつ、自分にできるk十はこれからもフォローするとか言うのだ。
過去を引きづって、自分と一緒に聡介を闇落ちさせようとする梨々華。華やかな芸能界にいるんだから闇落ちってことはないかもしれんけど、まあ楽しい普通の高校生活から、聡介を引き離そうとする。けど、それじゃあダメだよみたいな、やんわりとしニュアンスで聡介に否定された後。
帰りのタクシーのなかで、「そりゃ、本当は聡介のせいじゃなくて、あたしのせいだって判ってるけど! けど――」とかぐちゃぐちゃ言って泣きじゃくるのだ。……可愛いよね。大人びた顔で聡介の母親に嫌味を言った時とか、うわ憎ったらしい娘、とか思ったけど、本当はまだ子供じゃん。可愛いじゃん。
なんか、ミカちゃんにもそういうエピソードあったな。大人ぶってお泊り拒否して、ナオちゃんがその裏腹なプライドを読み切って諭す。なんか、ミカちゃん打算的で嫌いだな~とか思ってたんだけど、そういう子にも優しい視線で素直な一面があるんだと見つけてあげる。そういう、この作品を包むトーンが、優しいのね。これ、凄いなあと思うし、それがこの作品の魅力。
いや、例えばもっと粘着系の漫画だったら、凄くしつこく梨々華が絡んで、策謀を練って、ヒロインとイケメンを窮地に落とすみたいな作品もあるじゃない? けど、そういう展開にはしないで、問題を起こすようなそういう子も少し距離を取って見てあげる。そういう優しさがある。
それが究極的には、美津未ちゃんをいいなと思って見てる志摩くんの視線に行きつくのかもしれない。ちょっと見た感じ、美津未ちゃんて少し変わった子だよね。けど、その美津未ちゃんを面白いと思い、段々、その良さが判ってくる。そういう視線に、読者の僕たちも巻き込まれて、優しい気持ちになる。そういう作品だと思う。いい作品だな。2ndが楽しみ。




