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福寿草の戦略!

気象予報士で防災士の松本梓さんが、ラジオで天気と虫の話をするコーナーがある。そこで話したのが、福寿草の話だ。福寿草は春の訪れを告げる花として、最近各地で見られるようになった。と、いう。


福寿草ってのは調べてみると、ちょっとタンポポに似てる小さな花だ。で、この福寿草が花を咲かせる時期ってのは、まだあまり虫がいない時期だという。まだ春になったばかりで、寒さが残る時期なのだ。けど、花にとって虫は重要な相手だ。蜜で誘っておいて、その身体に花粉をつけ、別の花に受粉させる。そうやって多くの花は、自分の種を広い地域に拡大する。


そんな時期に花を咲かせるだけで、虫が少ないのだから圧倒的に不利なような気がする。しかも話はそこで終わらず、もっと不利に思える戦略を福寿草は使っているという。何か? それは実は――福寿草ってのは、実は蜜がない! …んだそうだ。


蜜がない? じゃあ、どうするの? 虫は使わないの? いや、やはり虫に花粉を運んでもらう。ただ、虫を誘うのに、蜜を使わないだけだ。じゃあどうやって虫を誘っているのか? それは驚くべき戦略だった。なんと『あったかい』のだそうだ!


つまりこうだ。寒い時期に花を咲かせ、数少ない虫を花に導くために、福寿草は自らの花の中をポカポカにしているのだという。じゃあ、どうやってあったかくしてるの? 自分で熱でも起こしてるのかと思いきや、そうではない。実は太陽熱を利用してるのだ。


福寿草の花というのはパラボラアンテナみたいに、周囲の光を反射して中央部に集める仕組みなのだという。そして太陽の光を集めるために、福寿草は自らの花の向きを、太陽に常に向ける。陽の光がない時は、花を閉じているのだ。


面白い戦略だな、と思ったのだ。寒い時期――つまり潜在的なシェアが小さいところで、効率よく集客するために、通常とは異なる手法で集客する。それはその特殊で小さな市場のニーズに合った、特殊な戦略なのだ。――ほら、ちょっと創作とかビジネスに近いものがあるでしょう? 非常に感心したので、花のことなんか普段そんなに興味ないんだけど、書いてみました。


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