『ゲームと人類』が、想像を超えた内容だった!
『NHKスペシャル ゲーム×人類 PARTⅡ 変貌する人間と社会』を見た。僕は普段、ほとんどゲームをしない人なのだが、それを差し置いても、これは想像の斜め上を行く内容で、かなり面白かった。
まず最初に取り上げたのが、全盲の人が格闘ゲームの世界大会で勝利した、という話である。その格闘ゲームは『ストリート・ファイター』なのだが、僕も若干知ってることもあり、正直、意味が判らなかった。
いや、だって格闘だよ? パンチが来たらガードしたりしなきゃいけないわけでしょ。全盲とかじゃ、どう考えたって無理じゃん。何か特殊な触って判る装置でも開発したのだろうか。…そう思っていた。愚かであった。全盲の人は、「音」で完全に相手の動きを把握し、それに合わせてガードしたり攻撃していたのだ。
実は人間と言うのは、視覚に反応するより、聴覚に反応する方が早いのだそうだ。で、攻撃音は種類によって分かれており、攻撃する種類によってタイムラグが設定されている、ジャブだと0.028秒空白があるが、キックだと0.056秒とか。だから空白の大きい攻撃の後は、反撃のチャンスなのだ。その全盲の人は、その音の種類を瞬時に聞き分け、反撃し、勝利したのだ。
いや、本当に驚いた。しかしなお驚いたのは、その世界大会に出た人以外に、日本でも全盲の人で格闘ゲームする人が3人ほど出ていて、普通に存在しているという事だ。ゲームの世界は、聴覚反応する人の可能性を作ることで、人間の可能性を垣間見せてるのである。
次はゲームで知り合い、一回もリアルで合わずに結婚したカップル。ゲーム内でもの凄くチームメイト想いの男に惹かれ、つきあう事になった。リアルで会う時の待ち合わせで、「あ、あの人だ」とすぐに判った、という。ヘンな話だが、二人ともゲーム内の「元キャラ」の雰囲気がなんとなくあった。
最後は『無検閲図書館』で、これはマインクラフト内に、大英博物館のような豪奢な図書館を造ったという話だ。造ったのはドイツにいた『国境なき記者団』の人たちで、その図書館は検閲が厳しい数か国の、閲覧禁止になった本、記事を閲覧できる。番組ではロシアもそこに入っていた。これには衝撃を受けた。もはやゲームという枠を越えて、それは一つの思想実践の形である。




