異世界漫画三作
異世界系漫画を色々読んでるが、面白いなと思うものも多々ある。なににしろ、コミカライズされてるような作品はそれなりの工夫があって、なるほど、と思う事しきりである。
『異世界賢者の転生無双』 これは、賢者のようないわゆる『上級職』が、差別され貶められている――という設定。どうしてそんな設定に? と思っていると、主人公は転生者なので上級職が有力なのを知ってるが、この世界の悪党が間違った知識を広めて「有能な者」を生み出さないように策謀をしているというカラクリなのだ。
この悪党が主人公と同じ「賢者」で、この賢者vs賢者の図式が一つ魅力だ。この主人公は例に洩れず最初から強いのだけど、お話は職業差別をなくそうとしている貴族との出会いから、政治的な思惑を孕んで悪の組織の陰謀との戦いとなる。――努力する過程を入れなくても、これだけで結構、読めるものなんだね。主人公が無双でも、ふくらましようがある、という好例だった。
『ひとりぼっちの異世界攻略』 こっちはクラス全体が異世界転生させられて、ぼっちの主人公は残りスキルの外れスキルばかり取得しつつ頑張る――という話だった。が、クラスの女子を守るくだりから、クラスの男子を全滅させてスキルを強奪しようという優等生との対決のくだりが、なかなかハードで面白かった。
クラス――とか、ほんと身内ばかりで戦って狭い話…と思ってたが、死者が出るに及んで危機感は本物になり、戦いにも切迫感が出た。何より、外れスキルと思っていたスキルの能力が、解釈次第、使い方次第で有効スキルになるという工夫が面白い。その工夫と使いこなす努力をする主人公も悪くない。
『勇者パーティーを追放された白魔導師、Sランク冒険者に拾われる』 こちらは典型的なザマぁ系。主人公の支援魔法によって強化されていた勇者パーティーが、無自覚にも主人公をクズ扱いしてクビにする――というお決まりのパターン。アニメ化されたと書いてあったので読んでみた。
この主人公がその後すぐにSランクパーティーに拾われ活躍。で、街にモンスターの大群が来るのを協力して防ぐ――という筋は普通に面白かった。




