『大追跡』 地理的プロファイリングについて
『大追跡』で地理的プロファイリング、というものが出てきた。複数件の犯行に関わりのある場所から、犯人の拠点を推測する――という技術である。ドラマの中でやっていたのは、一番シンプルな見方で、犯行現場が円周上に散在し、その中心点が拠点と思われる――というものだった。
犯行には『バッファゾーン』と呼ばれる空白エリアがあり、犯罪者は自分の生活安全圏では犯行を行いたがらない(このタイプの犯行は、という限定が本来は入るが)ので、そのバッファゾーンの内側を捜索すると拠点がある、という推測だった。が、ドラマの中では犯人が地理的プロファイリングの勉強をしており、それを逆利用して地理的プロファイラーを陥れようとしていた――という話しなのであるが。
色々、ツッコミどころはあるのだが、実は地理的プロファイリングって、数式なんかを使って確率的に犯人の拠点を予測するもので、僕がその専門書を読んだ時は、その数式理解がダメで全然判らなかった。とりあえず言っておきたいのは、他のプロファイリングは「人物理解」の上から「行動予測」がある程度入るかもしれないが、実は地理的プロファイリングは逆にそういうものじゃない。という事だ。
だからドラマの中で「犯人の行動はお見通しですよ~」とか軽口を叩いていたが、まず本物のプロファイラーなら言わないセリフだと思う。で、ちなみにだが、僕も専門書を読んでる。ドラマの中では普通の本屋で扱ってない、という事で本屋から足取りを追ってたが、僕はどうしたか? 県立図書館で借りて読んだ。警察関係の資料用の本とか、実は図書館に意外にある。
その上でなんだが、まずああいう犯行の場合、拠点型と通勤型とあって、通勤型の場合は拠点自体は離れていて、狩り場に通うように犯行を犯すので、普通の地理的プロファイリングではなくなるのである。それが出てくるのかな~、と思ってたらそうじゃなかったし、最後の小さい円はほぼ根拠がなしの特定だったので、どうなん、とか思った。
それとクリミナル・マインドを見慣れてるせいか、メディアの使い方がなってない。BAUは犯人がキャッチしてる事を前提に、流す情報のコントロールをしてる。「お見通しですよ~」は犯罪を産んでも仕方のない会見だ。




