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『「バズる文章」のつくり方』 読者は読まないのが当たり前!?


『100万PV連発のコラムニスト直伝 「バズる文章」のつくり方』(尾藤克之著 WAVE出版)という本を読んだ。「文章読本」とか「小説講座」という類の本は結構読んできたつもりだが、この本にはそれでも驚かされることが沢山あった。


というのも、この本がWEB――ネットで読まれることを前提にしているからだ。ネット前提になるだけで、こんなにも「文章」というものの捉え方が変わってくるのか、というのが率直な感想だ。ネット――さらに言うとこの本の中では、若い人は「PCなんて持ってる人はいませんよ」が、普通だとある。マジか。そうは聞いていたが、リアリティを持って感じた事はなかった。


で、色々な事が書いてあるのだが、僕が特に驚いたのが第四章『「読者は読まない」のが当たり前』だ。PCのくだりは、そこの冒頭に書いてある。そしてネットで何より重要なのは、「手っ取り早さ」だとある。「時間の節約+労力の軽減」→「手っ取り早さ」に変わってるのは、ネットの世界だけじゃないという。


そこから出てくる文章の姿は――3節の表題「じっくり読ませようなんて愚の骨頂」。その節の第一主題「拾い読みしても全体がわかる文章を書く」。現代人はみんな忙しく、斜め読みする。そういう人たちのために何をするか?


『まずは読者の「興味を惹くタイトル」。次に「なぜこの文章を読む必要があるのか?」を考えて、あとはキーワードだけ拾い読みしても全体がわかる文章を書くことが大切です』


……正直、今まで読んだ文章講座系の本で、ここまで書いた本って見た事なかった。けど、そうなんだろうなあ――と、実感した。しかし、「興味を惹く」ための方法「フック」とか、その「必要性」=ベネフィット(恩恵)を生む方法は、簡潔に書いてあるけど凄く難しいことだ。簡単に見えて、凄く高度な事を書いている。大変に示唆的だった。


その他にも、例えば「一文は40文字まで」にした方がいい、とか具体的なアドバイスもある。読者は行間を読まないが手を抜くな、とか、情報の裏どりをする、感情に訴える――などプロ意識が感じられるアドバイスもある。非常に興味深い一冊だった。


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