湯川れい子さんの『あいうえお』
ラジオで湯川れい子さんの『あいうえお』というものが紹介されていて、それを聴いて「ほう」と感心した。が、その前に、その正確なバージョンを調べようとしてネットを見ると、湯川れい子さんが「音楽評論家」として紹介されている。え? 湯川れい子さんて作詞家じゃなかったっけ? とか思った。
調べてみると、松本伊代『センチメンタル・ジャーニー』 アン・ルイス『あゝ無情』『六本木心中』 小林明子『恋におちて』 シャネルズ『街角トワイライト』等、ヒット曲も結構ある作詞家だった。ディズニー映画の楽曲の訳詞もかなりやってるらしく、やはり作詞家であったことは間違いない。
ま、それでその『あいうえお』なんだけど、それはこういうものだ。
あ 『会いたい人に会いたい』
い 『行きたいところに行きたい』
う 『うれしいことがしたい』
え 『選ばせてもらいたい』
お 『おいしいものが食べたい』
湯川さんは御年88歳らしいのだが、つまりこれは老人になっても、よりよく生きるためのコツ、という事らしい。老後の不安、というものがあって、それは3Kと言われてるようだ。いわく「金・健康・孤独」。
けど、湯川さんの『あいうえお』は、別に老年に限った話でもないんじゃないかな、と思ったのだ。それを自分に問い返すことで、自分の『心の健康』をチェックできるバロメーターになるんじゃないかと思う。会いたい人いるかな? とか、行きたい処に行ってるか? そもそも行きたい処はあるか?
人に合ったり移動したりするのはエネルギーが必要で、ともすれば日々の疲労で面倒くさくなって家にこもってたりする。けど、そういう暮らしをずっと続けてると、生きることそのもののモチベーションが下がる。
そして自分で選んでいるか? 自分が選ぶ、というのは極めて大事な事だ。介護老人などをただ介護だけしていると、生きる気力を無くしていく施設病というものがある。選ぶことはその防止になるのだ。選ぶこととは意志なのである。




