ファンタジー漫画四作 ハーレムねえ……
『その付与術師』 最新刊の八巻まで読んでしまった。面白かったなあ。主人公ヴィムくんの、どうしようもない陰キャぶりが面白い。実力出しました、認められました、みんなから尊敬されました、ついでにモテました――みたいな典型的な展開にならず、評価されて頼られてるのに違和感がある。この辺の描写が面白い。
まあけど、そういう事ってあるかもね、と思わせるところがポイント。認められたり評価されたりすると、その分、責任も伴う。集団生活のなかに溶け込まなきゃいけなくなる。それができない訳じゃないんだけど、結構、苦痛。……というような、ついつい過剰適応して自身がうつ病とかになりがちな、日本人の心性を鋭く描いた良作でした。
『異世界のんびり農家』 転生する時に万能農具と健康な身体の二つだけをもらって、見知らぬ土地でロビンソン・クルーソーする話。最初の方は出てくるのが狼まがいの犬数匹で、こいつらがなついて役に立つ。それからデカい蜘蛛。これを「ざぶとん」とか名づけるセンスがなかなか。
は、いいんだけど、獣たちばかりで他のキャラ出てこないの? とか思ってると、唐突に吸血娘現れる。そして特にどうしてそうなったの描写なく、主人公の夜が凄すぎる、という流れ。まあ、それはよしとしよう。その吸血娘を追って、天使族の娘も現れる。――と、思ったら「わたしの身体がもたないから、つきあって!」と娘を引っ張りこむヒロイン。……そんなことあるか?
ちょっと主人公の節操のなさに引いてると、現れるハイエルフ7人かっこ全員美人。で、当然のごとく、主人公の夜の相手に。主人公、バケモノか? それはともかく、こういうハーレム漫画って、女性たちの間で嫉妬心とか生まれない。女性たちは男の下で、仲良くやってる――って、描きたがるんだけど、どうもその非常識と自己中心的な妄想についていけない。ハーレムねえ…
『没落予定なので鍛冶職人を目指す』 なんか鍛冶師の仕事すんのかと思いきや、転生したのがゲーム世界なので、基本ストーリー展開通りになることを避ける、というやつだった。ちょい、微妙。 『村人ですが何か?』は、チュートリアルのチートを活かして最強に、の話だった。この主人公は幼馴染の娘を救うために、死ぬほど努力する。好感の持てる奴だ。




