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『べらぼう』 やっぱり成功の経緯は飛ばしちゃうのね

なんか、いきなり蔦重が成功した――のは、いいんだけど、その成功した部分は「今や、時の人となったのです」みたいなナレーションで処理。……森下さ~ん! やっぱり、そう来るのかい!


だからね、蔦重が成功してヤッター! みたいのを期待して見ると、絶対その期待が裏切られるのね。で、「おめぇ、最近、いい気になってんじゃねえのか?」と、おやっさんが出てくる。もう~、あのおやっさんが関西人過ぎて、ほんと実在感ありすぎる。


けど、森下さんもホント大概だよ。蔦重が成功する過程を、ほんと書きたがらいんだよね。で、なんか不安要素なところばかり重点的に書きたがる。いやあ、これホント、web小説だったら速攻ブラウザバックの生理だよ。けど、長いドラマとか少女漫画なんかは、こういう生理感覚でウケるんだよね。女性視聴者って、判らないんだけど不幸が好きだよね。


福原遥が悪い女でよかったなあ。いい味出してた。けど、あれは悪い女だ。なんか松本清張とか流行ってた昭和の時代って、悪い女を描く、っていうのが一つウケ線みたいなところがあった。最近、あまり見ないけど、やっぱり時代が変わったせいか。策略巡らせてタフに生きていく女――っていうモチーフは、背景に貧困があったりするから、それで時代に合わなくなったのかも。けど、面白いよね。


そして、唐突に出てきた瀬川の回想シーン。花の井! とか思った次の瞬間現れる、眼鏡の女! ヤバい、これ好みの奴だ! クソマジそうな顔で、ダサい黒縁眼鏡。ちょー好み! いいなあ橋本愛。『青天を衝く』でも、『新宿野戦病院』でも好きだった。『べらぼう』を見る楽しみができた。


しかし、成功しても不安要素で物語をつないでいく……この方式はやっぱり女性作家のものだなあ、と思う。『ハリー・ポッター』とかも、そうだったけど、なんか強くなってるのに、追い込まれてる感が強い。


 これに対してやっぱり男性の書いた物って、「ごちゃごちゃ言うなら、力でカタつけたろかい!」みたいな直接勝負に展開としてなる。その辺が、生理感覚の違いなんだろうなあ、とか思ったりした。


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