『べらぼう』め! やりやがったな!!
いやあ、驚いた! お察しの通り、NHK大河ドラマの『べらぼう』だ。そりゃ、驚くほかないでしょ、だってだよ。『平賀源内、男色家だって』!!
いや、ほんとビックリしたよ。平賀源内が山師だということを知ってるくらいには、平賀源内のことも知ってたんだけどね。けど、まさか男色家とは。いや、正確に言うと、その事実に驚いたのではない。それを『大河で描いた』ことが、真の驚きだったのだ。
江戸時代や戦国武将の男色は別段珍しいことではない。信長に仕えた森蘭丸は有名なところだし、武田信玄に仕えた高坂弾正とかだって有名な例だ。もうちょっと意外に知られてないとこ拾うと、『弥次喜多』の二人は実は男色関係にあった二人だ。
あった、というところがポイントだ。弥次さんと喜多さんは実は結構年が離れていて、弥次さんは稚児趣味として喜多さんと関係を持っていた。けど、喜多さんが大人になったのでそういう関係じゃなくなり、普通の友人みたいにつきあってる、という事なのである。で、それがある意味『普通』の範囲内だった。
が、また稚児趣味というのと男色というのは、ちょっと異なる――といってもいいのかもしれない。平賀源内はドラマにでも出てきた瀬川菊之丞という人気の女形と深い仲だったと言われてるが、つまり相手は成人男性だ。これに対して稚児趣味というのは、成人男性とは関係をもたない。男の子が、まだ未熟だからこそ性的対象にできるのである。
けど、これは何も日本に限った話ではなく、例えばコソボでは治安が悪くて軍事グループが地域を支配してるような時期があったが、ここでは女児は性的に搾取されるが、男児は労働力として搾取されると同時に、性的対象としても搾取されると報告があった。まあ、ギリシアの例を出すまでもなく、稚児趣味は歴史的にも地位的にも広く存在した。
しかし平賀源内の男色というのは、それとは別で、恐らく現代でいえばゲイにあたるものだろう。今まで、創作物で登場した源内で、ゲイとして描かれた例はないんじゃないだろうか? この大河が最初だとすると、随分思い切ったなと思う。と同時に、「やりやがったな!」と僕は喝采を送りたい。




