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DVと特権意識と被害者意識

新聞でジェンダーの特集を連載でやっていて、毎回読んでるのだけど、今回はDVの加害者男性側の見解を紹介した内容だった。男性たちはDVの更生プログラムを受けている人達で、DVの背景にあった価値観について語っていた。


それで興味深かったのは、その3人が結婚時に、妻が改姓した事が影響してると答えた事だ。40代の男は「妻が自分のものになったと思った」と言い、「自分が優位で、自分の言う事をきき、考えや立場を忖度してもらうのは当然だと思うようになった」と答えている。


恋人時代からDVをしていた30代男は、「妻が自分の思い通りに行動しないときは、激しい怒りを覚えた」と語っている。このセミナーを開いた団体の人が指摘したDV男性の特徴は、「養っているのは自分で、仕事は全てに優先させる。妻は自分の世話をして当然という特権意識が根強い」。またこうした意識があるからこそ、「自分こそ被害者」と思い込んでいる加害者が少なくない、という。


これを読んで、僕は最近の見聞で似たケースに思い至った。テレフォン人生相談で、「タバコがやめられない」という相談をした奥さんの件だ。タバコを止めたいという話なのだが、答えていたマダモアゼル愛先生が掘り下げていくと、この人に夫婦間の問題がある背景が浮かび上がってきた。


旦那は結婚をする時に妻に、「タバコをやめてくれ」と言ったらしく、この人も妊娠・出産時は止めていた。しかし職場復帰して、タバコも復帰してしまった。けど旦那は、経済面と健康面の理由でやめてほしい、と言ってるのである。


この旦那と話しをすると言い負かされてしまうので、強くは言えない。けど、この人は家事育児のためにフルタイムから時短勤務になって、旦那はそれで『暗黙のルール』で家事にタッチしない。そういう大変さや割りを喰わされてる感に対して、旦那は無理解なわけである。


で、前に言い返した時に、旦那が言ったそうだ。「俺の意見は全然聞いてくれない」と。これだ! と思った。本当に妻の話を聞いてないのは自分の方なのに、被害者意識だ。けど興味深いのは、この相談の文書化ページのコメントは、あまり奥さんに同情的でないものが多い。いや、旦那の特権意識、あるいは無理解が奥さんのストレス原因で、それがタバコの原因だと僕は思うけど。


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