…あれ? ガンダム出てないよね?
『ガンダム ジークアクス』が面白かったね。アマテとニャアンのすれ違う想い。アマテは進学と親子関係に悩んでる。なんか……欅坂の歌、想い出した。自分の将来に悩む若者。居場所っぽいものを見つけたけど、常識の権化の大人はそれを否定する。「ガンダム」は、そんな子供が唯一、「自分」ってものを見つける手がかりとして表現されてる。
一見、ガンダムっぽくないかもしれない。『水星の魔女』を除けば、ガンダムというのは学園ものではなかった。学園ものみたいな平和な日常をぶち壊す、「戦争」に巻き込まれることで、自身のアイデンティティを見直すのが、これまでの『ガンダム』だからだ。
じゃあ、これがガンダムっぽくないかというと、これが「ガンダム」なのかもしれない、と逆に思わせたのは中々の手腕だ。重要なのは、このアマテたちの若者の心の動きと並行して、ちゃんと大人の世界が描かれていたこと。ジオンが勝利したこの世界線でも、ギレン派、キシリア派のような派閥はあり、それぞれが重用してる巨大企業が動いている。
そしてシャリア・ブルはキシリアを狙ってるかもしれず、それを教えられたエグザベは、外部干渉を嫌うサイド6の軍警から命を狙われる。権力構造や経済背景がちゃんとあって、単なる子供向けの話ではない。考えてみれば『ガンダム』というのは、大人社会の無情な社会構造の中に投げ込まれた子供が、必死に生き延びる話ではなかったか?
ガンダムから手を引こうとするジャンクのアネゴもいい。あれは賢い大人の選択。ニャアンの部屋もよかった。ワンルームでベッドがあって、風呂がある。だけど、ほんとうに最低限のものが詰め込まれただけの狭い生活空間が、凄くニャアンの内面を写し出してた。これは上手いよね~。
そして……「極東の島国の研究所」というセリフが出た途端、「あれ? それってムラサメ研究所?」と、すぐピンときた。と、次の瞬間出てきた! バスク・オム! うおぉ! 遂にZ世界の住人絡んでくるか! バスク・オムは反ザビ家なのか! そして出てくる強化人間! もう興奮することしきりだ!
凄い面白かった! ……が、ふと気づく。あれ? ガンダム出てないよね?




