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『ヘイト管理』って?

初枝れんげさんの動画を見てたら、「ヘイト管理」って言葉が出てきた。例えば追放系の作品で、主役を追い出すパーティーのリーダーとかがそれで、主人公にひどい事言ってひどい事して、後からざまぁされる役。そういう奴を配置しておく物語上のテクニックを「ヘイト管理」と言っていたのだ。


あくまで印象再現だけど、こんな感じ。「そういうキャラでヘイト管理しておいて、読者のざまぁへの期待を保持しておく」みたいな感じ。ああ、なるほどねえ、と思った。


というのは、僕は考えてみると「ヘイト管理」なんかしたことない。ヘイトってつまり「嫌い」ってこと。これは「謎」とか「障害」とか「敵」とは違うものだものね。僕は今あげた三つのものは使うけど、「ヘイト」役って出したことないわ。正直、ねちっこく人に憎悪を向けるのは、相手でも主役でもちょっと心情が判らんし、うんざりするんで出さない事が多い。


う~ん、そういう非道な事する奴は、どっちかいうと下っ端で、あんまり長々出したことない、という言い方の方が正確か。無論、こういう作家さんもいる。僕の好きな三条陸さんとか、米村正二さんのシナリオって、ヘイト要素少ない。けど、野村伸司とか、しつっこい情念が得意な作家さんもいる。そのタイプね。


そういう観点から見ると、『エパリダ』――『Aランクパーティーから~』は、実にオーソドックスな追放系だったという事を再認識した。Aランクパーティーから追い出されて、一人になって元教え子と新しいパーティーを組む。こっちはうまくいくけど、元のパーティーはうまくいかない。で、しつっこく元のパーティーのリーダー兼幼馴染だった奴が絡んでくるけど、あれが「ヘイト管理」だったわけだ。


なるほどねえ。正直、「まだ、こいつ出るの?」「この三下、どうでもよくない?」とか思ってたけど、あの読者の憎悪を集中させるキャラが必要だったわけだ。でー、ざまあな目に合わせる。僕は正直あんまり気分のいいものではなかったけど、それも需要だよね。


初枝さんが、「まあ、現実では仲間とか信頼とか得るられることは、そうはないんで、そこに需要がある」と言ったのに、感心した。その割り切りにね。


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