196話「崩せない難攻不落! 五体の星獣!!」
オレとヤマミで星獣に乗っての光闇の妖精聖騎士!
それに加勢する相棒のアクト、リョーコ、マイシ!
勇者セロス、大魔王クリムゾンジャオガ!
対するは五体の星獣!!
翼を持ち、ライオンとヤギっぽい二頭の星獣ギガマイラ。
亀の甲羅を備えるブラキオサウルスっぽい星獣リュグナー。
大きな蛾の羽、長い人間の手足を持つカラスっぽい星獣ヤタガー。
六本脚の麒麟っぽい星獣ジラフ。
四本腕のドラゴンっぽい星獣バハムーア。
《ギガアアアアアアアアアアアアアアアッ!!》
大気を震わせ、大地を揺るがし、五体の星獣は強烈な存在感と共に猛威を振るう!
一体だけでも人類を滅ぼすほどの星獣!
例え、オレたちが束になっても敵わないだろうが、勝たねば未来はない!!
「おおおおおおおおおおおッッ!!」
「があああああああああああッ!!」
「せいやあああああああああ!!!」
「かあああああああああああッ!!」
ドガガガッガッガガガッドガガガッガッガガガガガッドガガッ!!
粘りは得意だ、と言わんばかりにオレとヤマミは徹底的に集中を研ぎ澄まして五体もの星獣の猛攻を凌ぎきっていく!
そんなオレに倣うようにアクト、リョーコ、マイシも負けじと粘る!
「ジャオガッ! なんとか踏ん張れッ!」
「セロスこそなッ!」
満身創痍ながらセロスもジャオガも必死に踏ん張る!
「相棒ァ負けんじゃねェぞァ!!」
「分かってる!!」
「貴様ら、もっとだしッ!! もっと全力を出せしッ!!」
「言われなくてもそうしてるわよッ!」
ジャオガはジラフに六本脚でガンガン猛連打されて「ぐうッ!」と苦痛に顔を歪ませる!
星獣の攻撃はそれだけで天を割り、地を砕くほどの破壊力だ!
「ジャオガッ!!」
「貴様こそ他人の心配している場合かッ!」
《グルアアアアアアッ!!》
セロスは、吠えるリュグナーへ斬りかかるが、硬い甲羅で防がれる!
逆にリュグナーが甲羅を高速回転してきてセロスを押し潰さんと迫る!
「させるかあッ!!」
ジャオガはジラフを強引に殴って、その勢いでリュグナーもろとも押し出す!
二体巻き込んで大地へ叩きつけられて飛沫を吹き上げる! ドーン!
「エクス・ゴッドヘヴ──ンッ!!」
「冥黒炎玉ァッ!!」
セロスの最上級雷魔法とジャオガの黒く燃え盛る巨大な火炎球が同時に放たれて、大爆発!!
それでも二体の星獣は平然と逆襲してくる!
「これでも全然堪えないのかよッ!?」
大地が絶えず揺れ続ける最中、各国の陣営も、外部の観客も手に汗を握って見守る!
「おおおおッ!! ギャラクシィ・シャインスパークッ!!」
オレは光闇の妖精聖騎士で銀河の剣を振るう!
最強最速の一閃が軌跡を描いて煌く!
「心剣流! 九刀・業火龍閃!!」
アクトは複数の腕による九本の漆黒刀を振り回し、獰猛な火炎が豪快に渦を巻く。それを一斉に振り下ろすと九頭の巨大な火炎龍が飛び出す!
「クラッシュ・バスターッ!!」
リョーコは事前に「いっせーのォ!」で増幅増大したフォースを凝縮させた大和斧を渾身の力で振るう!
「火竜王のッ、炸裂焔嵐剣ッッ!!」
マイシは連続で繰り出す炸裂剣による集中砲火で、超破壊力の爆裂の嵐を巻き起こす!
「ヘヴン・フィニッシュ!!!」
勇者セロスは天より聖なる雷を聖剣で構え、稲妻を撒き散らしながら突進!
「ダイナスト・ロード!!」
大魔王クリムゾンジャオガは天から黒き太陽を自ら身に落とし、黒炎の飛び火を撒き散らしながら突進!
ドドガガガガガアアアアアッッ!!
オレとヤマミと星獣、アクト、リョーコ、マイシ、セロス、ジャオガは大技を繰り出して、五体の星獣に会心の一撃を喰らわした!
それぞれが滅亡兵器以上の超破壊力で、大規模の大爆発が灼熱に輝く!
凄まじい地響きと烈風が吹き荒れて、各国の陣営は「うわあああああああ!!」と煽られる!
ゴゴゴゴゴゴゴゴッ……!!
大地を震撼させてキノコ状の爆煙が立ち上っていくが、気配は感じる!
「やったのか!? ……いや!」
「っち!」
「もう、やんなっちゃうわ!」
「く……くそったれし……!」
「これが……星獣!?」
「なんという事だッ……!!」
《グオオオオオオオオオオオオオオッ!!》
未だ健在と五体の星獣は嵐を呼ぶ咆哮を響かせた!
最強レベルの大技ですら、五体の星獣にそれなりにダメージを与えた程度だ!
もしHPを数値化するなら、星獣は一〇〇万で、こっちが与えたのは数万程度……ッ!
《グルウウウウウウウウ!!》
五体の星獣を余計怒らしたが、そんなの関係ない!
こっちにはもう時間ねぇからな!
《はははははッ!! 後六分! 慌てろ慌てろ! はーっははははは!!》
「なんの、まだまだッ!!」
「あァ!!」
「負けないからッ!」
「フィニッシュまで全力疾走だあああッ!!」
「ぬおおおおおおッ!!」
光闇の妖精聖騎士ことオレとヤマミと星獣は大地を割るほど駆け抜けて、それに続くアクト、リョーコ、マイシ、セロス、ジャオガ!
「「「おおおおおおおおおおおおおおッッ!!」」」
五体の星獣と激戦を繰り広げ、天変地異級の衝突が連鎖し続けて、周囲への余波が激しく吹き荒れていく!
各国の誰も割っては入れず、吹き荒れる風に堪えるのが精一杯だ!
クックさんは加勢せず、歯を食いしばってチャンスを窺う!
ドドガアアァァッ!!
五体もの星獣の猛攻でオレたちは吹き飛ばされ、ズザザザッと地面を抉りながら踏ん張る!
オレとヤマミ、アクト、リョーコ、マイシ、セロス、ジャオガは苦い顔!
《はっはははははッ! 威勢が良いのは最初だけか!?》
「ぐっ……!」
「が……!」
「星獣が五体はキツいわね!」
「つべこべ言わず立ちやがれしッ! 負ければ全てパーだからなしッ!」
マイシが吠え、オレたちも続いて士気高揚と奮起!
大魔神皇帝に笑われながらも、オレたちは再び五体の星獣と激突し合う!
ガガガッガッガガガガッガガガガッガガガガガッ!!
しかし五体の星獣の一撃一撃を次々と喰らっていって、後ろへと後ろへと押され続けていく!
《はあーっはっはっはっは!! 無駄無駄無駄ァァ!!》
オレは気になった!
大魔神皇帝は優越に笑っているばかりで加勢する様子はない!?
ちょい横槍したり加勢したりすれば、一気に決着つきそうなのに!
「スラッシュ・スレイヤーッ!!」
リョーコの飛ばした三日月の巨大な斬撃を、ジラフは飛んでかわす!
それが流れ弾となって大魔神皇帝へ!?
《グッ!》
油断してたのか、頭部を掠ってよろけてしまう。
《グルアアアアアアアアアッ!!》
するとジラフとギガマイラが急に大魔神皇帝へ振り向いて牙を剥く! 明らかな敵意!
大魔神皇帝は《チッ! 言う事を聞け!》と凄む!
その言葉にジラフとギガマイラはぐるんと、こちらへ向いてくる!?
そうか……! 洗脳して操っているんだ!
ちょい集中が途切れたら洗脳が解けて、敵意を向かれちまう!
「ナッセェ!」
「ああ! 見た見た! ああして加勢してねぇワケが分かった!」
「……うん! 問題はアレのタイミングね!」
「シビアだろ!」
「やるしかないでしょ!」
五体の星獣と決死の格闘を繰り広げていく最中、勝つ為の算段をつけていく!
《さぁ! 無駄な悪あがきをやめて、絶望の結末を受け入れよッ!》
《グルガアアアアアッ!!》
ドゴッ!!
ドラグナーが丸まった甲羅で体当りしてきて、その凄まじい衝撃で吹っ飛ばされてオレとヤマミは地球さんと共にひっくり返る!
「ぐああッ!」「きゃああ!」
大地へ倒れてズーンと飛沫を高々と噴き上げた!
アクトはギガマイラのタックルに弾き飛ばされ、リョーコはヤタガーの羽ばたいて巻き起こす極大竜巻に吹き飛ばされ、マイシはジラフの怒涛の体当たりで突き飛ばされる!
「がああ!」「ああっ!」「ぐッ!」
大地に三つの飛沫を噴き上げた!
バハムーアが巨体任せにセロスとジャオガを叩き伏せて、飛沫を噴き上げた!
「みんなッ!!」
悔しいが完全に劣勢だ……!
こ、これでは……ヤマミの張った魔法陣を発動してアレができねぇッ……!
《裁判の時はもう来たようだぞ!》
バハムーアが刹那の光線を吐き、オレたちもろとも眩い爆発球が呑み込む! ズッ!
ドグアアアアアアッ!!
天地を裂くほど広範囲に渡って超破壊力が蹂躙ッ!! 戦場の一部が完全に木っ端微塵に吹き飛ぶ!
更に付近のいずれか各国の陣営まで消し飛ぶ!
ゴゴゴォ……ッ!!
数万もの魂が魔神塔へ飛び去っていく……!
《はっははははは!! これを受けて生き残るかッ! だが星獣が五体もいれば、貴様らに勝ち目などゼロだッ! さっさとくたばっちまいなあッ!!》
《ゴアアアアアアアアアアッ!!》
無残な破壊跡で横たわるオレたちに、獰猛に飛びかかる五体の星獣ッ!!
起き上がれず剣をかざすので精一杯ッ!! だ、ダメだッ!!
アクトもマイシもリョーコも「くっ! くそッ!」と立ち直ろうとするが、間に合わない!
セロスもジャオガも横たわったままだ!
「そこまでだッ!!」
すると、なにかデカい影が突っ込んできて、五体の星獣を突き飛ばして大地に沈めてズズーンッ!!
「さすがはオレの息子!! よく耐えてくれた!!」
懐かしい声に、オレは目を疑った!
なんとロープスレイ惑星の表面を模様とした巨大な狼がズンと着地ッ!!
《ガアアアアアアアアッ!!》
そしてその頭の上に、会いたかった人物が乗っていた!
濃い青い髪の長身の男。顔立ちが整っていて凛々しい。軽装の白い鎧、そして青いマントが髪と共に風で揺れる!
そんな頼もしくて嬉しすぎる邂逅に驚くしかない!
「お、お父さんッ!!」
「ああ! 遅れてすまない! だが、このロープスレイ惑星の星獣フェリルアと共に参ったぞ!!」
こっちも体勢を立て直し、父さんの星獣と並んで、大魔神皇帝及び五体の星獣へ向き合った!
「父さん! これ返す!」
オレは『偶像化』の中から、聖剣蒼明剣を父さんに投げてよこした!
父さんはそれを無言で受け取り、斜めに振り下ろして長い槍に伸ばす!
今度はオレが胸元から出したヒカリを運命の鍵に変形! それを聖剣代わりに握った!
「この“天空の蒼騎士”パヤッチ!!」
「この“妖精の白騎士”ナッセ!!」
「「行くぞッ!!」」
オレたち親子で戦意を漲らせてフォースが昂ぶった!! ゴウッ!!
────残り四分ッ!!
あとがき雑談w
ナッセ「父さんって、妖精王だったり?」
パヤッチ「ん? いや、普通の人間だ。ちょっと腕が立つ、のな」
ヤマミ「お義父さん、三八六年前から生きていたのに……?」
パヤッチ「星獣の中にいたからな。ってか父として結婚式に出てないってのが心残りだな」
マロハー「ホントだよ!」
ウイル「……お祖父さん!?」
パヤッチ「まさかマリシャス本人から言われるとはなぁ……」
次話『親子と星獣! 起死回生となるか!? 残り四話!』




