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178話「大地と土の両国! 共同戦線だー!!」

「この一戦に世界の命運がかかっている……」

「ああ、だからこそ我が帝国と土の国は共同戦線で魔神(マシン)掃討するのだ」

「……うむ」


 大地のタイガーラン帝国のクンコバ皇帝と土のダイガ王国のコマ王が二人並んで、自軍の行方を見守っていた。

 以前は犬猿の仲と険悪だったというのに、夢のような共闘である。

 そしてそれに伴って、大会開始時に両国は寄り添って兵力を増大させていた。


 帝国自慢の洗練された武器を配り、王国自慢のゴーレムで配置し、各々の長所を併せて難攻不落に築いていた。

 弾道ミサイルが飛んできても、ゴーレムの中でも最強クラスのロイヤルゴーレムがすごい反応の速さで殴り飛ばして空中でドッカーンさせた。

 七メートルの巨体なのに滑らかに四肢が動き、かつ超反応で攻撃と防御を自律行動する。

 それが皇帝と王の周りで八体も配置されているのだ。


 オレが見ても鉄壁の布陣である。


「さすがは土の国の技術。味方となるとこの上になく頼もしいわ」

「そちらこそ、高レベルの鍛冶士によって鍛えられた武器は兵士や騎士にも人気だ。オーラもエーテルも通しやすく金属人間を何体斬っても切れ味がなかなか鈍らぬ」

「恥ずかしい話、そちらへ攻め込む為の武器だったのだがな」

「それが結果として、我々は魔神(マシン)勢力へ対抗できておるからな。はっはっは」


 ……なんか両国の王様が仲良しになっててなにより。

 結果的に世界旅行してて良かったなと思うぞ。



 土のダイガ王国の“堅牢の勇者”マグア。

 ドワーフ並みの小柄な体格の青年。ツーブロックの黒髪、丸い鼻が特徴で無垢な目。半裸でズボンだけ、茶色のボサボサマント。

 抜き放つ得物は斧の形をした聖剣インファルナ。


「……アル、この大会が正念場じゃん!」


 大地のタイガーラン帝国の“土龍の勇者”アリュール。

 茶髪ボサボサの赤いバンダナを額に巻く強気な顔。黒いロングコート。

 抜き放つ得物はレイピア型の聖剣サーロック。


「ああ! マグ! こうしてまた一緒に、一緒に戦えるなんて、最高だ! 最高じゃないか!」

「これも英雄さまのおかげじゃんね」

「夢だ、夢でも見てるようで、でも現実、現実なんだよな」

「当たり前じゃん! 親友!」

「おお!!」


 二人は快く拳をぶつけ合い、そして共に聖剣を振りかざす!


「岩積轟流!!」

「ストーンウェーブ・ストーム!!」


 二つ巻き起こった土石流が大きな津波となって、その圧倒的な物量で数十機の戦車や数百機もの魔神(マシン)兵を押し流していったぞ!

 親友だからか、合体技も強烈だ!

 もはや魔神(マシン)兵など烏合の衆でしかない。


 ゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!



 そして土のダイガ王国が誇る岩塊五騎将(ガイア・ファイブ)も負けじと奮戦してるぞ。


 “熱閃の殲滅士”アレッタ。

 岩塊五騎将(ガイア・ファイブ)が一人。栗色のボサボサショート。中肉中背の青年。全身鎧に額当て。手には剣を持っているが、実は魔眼持ち。


「行くぞっ!!」


 額当てを上にズラすと、三つ目が開眼。虹彩が橙色に滲んでいて瞳孔は真っ白。

 なんとカッとビームを放ち敵陣営で爆発球がドッカーンと膨らむ。


 あちこちにビームを撃ちまくってドカンドカン爆撃してるぞ。

 視点を合わせて、ほぼ溜めなしの瞬速ビームはお手軽な上に強力。

 さっきの水の国の『先予眼(サキヨメ)』が補助系魔眼なら、この『煌穿眼(コーセンメ)』は攻撃系魔眼か。



 “宝石魔剣”ピリュス。

 岩塊五騎将(ガイア・ファイブ)が一人。金髪ロン毛タレ目のイケメン剣士。宝石を媒介にカラフルな半透明の剣や槍などを生成する。


「ルビーセイバー!!」


 赤く半透明の剣を振るうと、光線のような炎が魔神(マシン)兵を数十機まとめて焼き切っていく。

 魔法剣みたいなもので今のが『炎魔法(エンラ系)』っぽいの放ってた!?


「サファイアランス!!」


 今度は青く半透明の槍を突き出すと、微細な氷の矢が複数吹雪のように吹き荒れて魔神(マシン)兵をグサグサしつつ凍結。今度は『氷魔法(ヒェラ系)』か!

 更に琥珀(コハク)の弓で光の矢を連射。面白いスキル持ってんなぁ……。



 “棒岩の狂戦士”バウト。

 岩塊五騎将(ガイア・ファイブ)が一人。垂れた長い黒い髪。眉毛のない垂れた目。盗賊としか思えない悪人面。猫背で陰鬱(いんうつ)そうな騎士だ。

 地面から棒状の岩を生成して、それらを繋いで多節棍にする。


「クァッハァー!! なぶってやるぜぇ!!」


 多節棍を扇風機のように回し、魔神(マシン)兵に殴りかかる。

 最初は地味だなと思ってたんだけど、この多節棍って全部繋がってないんだよな。随所随所で分離して変幻自在に敵の防御や迎撃もしてるし。

 多節棍を垂直に振るうと、棒状の弾丸として撃ち出せ、しかも地面から再装填もする。



 “雨天の弓兵”レイオ。

 岩塊五騎将(ガイア・ファイブ)が一人。雨の精霊でリザードの御獣(ミケモ)族。

 こうして見ると爬虫類の獣人は異端に見える。

 普段は腕から水をシュルシュル弓に生成して、水の矢を同時に何本も撃ちだして魔神(マシン)兵を粉砕している。


「精霊と精霊王って違いなんだろ? って思ってたら、精霊は体の一部から適正属性を分泌するタイプで、精霊王は体全体が適正属性に変えられるタイプ、って感じか」

「共通なのは、どっちも適正属性が相手なら無敵って事ね。多分吸収して回復もできる」


 敵対した事がなかったから気にしてなかったけど、相対したら厄介だぞ。



 “砂塵の守護者”リソゾ。

 岩塊五騎将(ガイア・ファイブ)が一人。ドワーフ族。仙人みたいにハゲててあごヒゲが長い。アグラをかいてて浮いている。

 いや、自身の砂で持ち上げているんだ。


「サンドカタストロフィ!!」


 地面に裂け目ができたと思ったら、砂の津波が噴出してきて弾道ミサイルを防いでしまう。

 リソゾが手腕を動かすたびに、砂の津波は生きているかのように触手となって魔神(マシン)兵を薙ぎ倒していく。

 攻防一体の砂使いか。精霊の類とかじゃねーよな?



 大地のタイガーラン帝国の誇る地帝騎六将(グランド・シックス)も強者ぞろい。


 “超魔導剣士”カオジャース。

 地帝騎六将(グランド・シックス)が一人。なんかカッコいい全身鎧で特注なのが窺える。仰々しい曲剣は厨二をくすぐる形状だ。


「シャイニング・ブレード!!」


 振り下ろし一撃で一直線に剣閃が走って、大地ごと軌道上の魔神(マシン)兵を両断していく。

 盾をかざせば衝撃波を生み出して攻撃も防御もできる。



 “地獄双斧の豪傑”タクエース。

 地帝騎六将(グランド・シックス)が一人。片手斧を両手で持つ。どう見ても仰々しい曲剣にしか見えないけど特注の斧か。

 全身鎧で目と口しか窺えない。むしろモンスターみたい。

 かざした両手の斧に灼熱のブレスを吐きかけて、魔法剣っぽくしてるぞ?


「獄炎の魔双撃ッ!!!」


 業火を纏った双斧を振り下ろして、大噴火のように大規模で灼熱が噴き上げられて大勢の魔神(マシン)兵を一気に葬り去った。

 これほどの攻撃力は人族ではなかなかいない。

 土の国と戦争にならなくてよかった。



 “天牙の光斬”ゴゥイチナ。

 地帝騎六将(グランド・シックス)が一人。コイツも全身鎧。骸骨っぽい特注鎧。

 鎌のような極端に曲がった剣を後方へ引いていく。威圧が膨れ上がるぞ。


天牙閃(テンガセン)ッ!!」


 横薙ぎに振るい、溜めていたエーテルが巨大な剣閃となって大勢の魔神(マシン)兵を爆裂に巻き込んだぞ。

 ブーメランみたいな剣閃の刀剣波か。

 接近戦には向かなさそうな形状は、刀剣波を放つには最適なものだったか。

 ……溜めて撃つって、リョーコみたいなタイプだなぞ。



 “紅鉱石の竜騎士”レッドゥーラ。

 地帝騎六将(グランド・シックス)が一人。灰色のショート。年季の入った四〇代くらいの渋めオッサン。

 突然、全身に濃厚な赤いエーテルで包むと竜の形状を取っていく。


「第二形態で行くか……」


 重々しい威圧を吹き散らしながら、濃くなったエーテルを包むように部分的な真紅の装甲が生成される。


「コイツもマイシと同じ竜王!? しかも地属性の!」

「地球のグレンとはまた違う地竜王ね……」


 まるでルビーを纏った小さな竜王だぞ。

 獰猛に飛びかかり、大規模に破壊が繰り広げられて数十機もの魔神(マシン)兵が宙を舞う。次々と破壊を繰り返して数百機も葬り去っていった。

 やっぱドラゴンは強いってだけあって、暴れまわる天災そのものだ。

 ホント、戦争にはならなくてよかったぞ。



 “地脈術士”ワーラ。

 地帝騎六将(グランド・シックス)が一人。ホビット族という小人みたいな種族。四〇代のオッサン。眩い閃光を全身から放つと、更に縮んでいた。オッサン妖精だ。

 カブトムシみたいな黒い羽と透明の下の羽がが羽ばたいている。


「グランドガイア九頭龍(ナインナーガ)!!」


 妖精の魔力は凄まじく、大規模な岩山が突き出たと思ったら無数の龍に分裂して魔神(マシン)兵へ襲いかかっているぞ。

 まるで生きているかのように魔神(マシン)兵をガブガブ噛み砕きまわってる。

 大量な魔法力を必要とする上に、無数の地龍を同時に操作できる力量は恐るべきだ。普通、真似できねーぞ。



 “格闘王の大熊”ツムラ。

 地帝騎六将(グランド・シックス)が一人。コイツは五〇代のオッサン。無骨で大柄な太った男は全身に毛が生えてクマとなったぞ。メリメリ……!


「グワオオオーッ!!」


 大柄なのに俊敏に走り抜けて、太い腕で魔神(マシン)兵をオモチャのように砕いていく。

 ただのクマとは違う。

 レベルを上げてステータスが強化されて超人となった男が更にクマに変身したんだ。しかも人族としての知能指数。鍛えられた体術がクマのスペックと併せて化け物級になっている。

 しかも強力なミサイルさえも、頑丈なクマの毛と皮膚を前に無力だ。


「グワアアアアアアア!!」


 時速二五〇メートルで走り、ミサイルも通じない防御力、戦車も豆腐(とうふ)のように砕く膂力(りょりょく)、恐怖しかない!

 野生にいたら絶望しかないわ!




「世界旅行した時は戦争しそうな険悪だったのに、頼もしい」

「みんな戦っている感がしていいわね」

「ああ!」


 両国が力を合わせているってだけでも(とうと)い。なんか元気が沸いてくるぞ。

あとがき雑談w


岩塊五騎将(ガイア・ファイブ)「イエーイ! 見てる見てるー?」

地帝騎六将(グランド・シックス)「一緒に全員登場だぜー!」


 随分仲良しになったようである。

 もしナッセが世界旅行してなかったら、両国が戦争中の上に魔神(マシン)襲来してメンドくさくなってたぞ。

 良かった良かったw


ナッセ「じゃあ次は火の国かなぞ?」



 次話『新たに生まれ変わった火のルビレッド王国の戦力を見よ!』

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