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【3巻電子書籍発売】王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど……  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
チエナ王国の王女が邪魔してきました

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婚約お披露目パーティーで、友人が私を助けてくれることになりました

お義兄様とデートに行った翌日から、私達の婚約披露パーティーの準備が本格的になった。


私は別にパーティーなんていらないと思ったのだが、お義父様とお祖父様、お祖母様、果てはセッシーにまで、絶対にやらないとダメよと言われてしまったのだ。


でも、私はお義兄様との婚約披露パーティーなんてやりたくなかった。

だって私はサンタル王国の王太子に婚約破棄されたところだし……

それに、お義兄様との婚約披露パーティーというのが、少し恥ずかしいし、変な気分だ。

少し前までは本当のお兄様だと思って接していたし……


更に、お義兄様狙いのお姉様方はめちゃくちゃ多かったから、絶対に皆ろくな感情を私に抱いていないに違いないし……そんな人たちの中で婚約披露パーティーを開くというのも憂鬱だった。


いつもは私に迎合して反対してくれるお義兄様まで、最初は可愛いエリを他の男達に見せたくないって言っていたのに、お祖母様から何か言われて何故か途中からやる気満々になったんだけど、なんでだろう?

良く判らなかった。


今日は朝からマガリーのお母さんが出来た衣装を持ってきて、合わせてくれているのだ。


今回の私の衣装はピンクだ。

お義兄様の色ではない。

そして、お義兄様の衣装は白の皇太子の正装だ。

この婚約を機にお義兄様は正式に皇太子に任命されるそうだ。

まあ、元々、生まれたときからお義兄様が皇太子になるのは決まっていたと思うけれど。

今でも、兄弟の中で一番強いし、カリスマ性もあるし、恐竜皇子だし……

最後の一つはお義兄様の前では怒るから言えないけれど……

まあ、今帝国ではお義父様に次いで強いのはお義兄様のはずだ。

そう言ったらアリスから、

「何言っているんですか。そのレオンハルト様と陛下を前にしてこの前延々30分説教しておられたのはエリーゼ様ではありませんか」

とか言われたけれど、それって私が一番強いと言いたいわけ?

私はムッとして睨みつけたけれど、ついでにお義兄様の皇太子就任も発表されるらしい。

いや、絶対におかしい。普通は皇太子就任の発表がメインのパーティーになるはずなのだ。

でも、

「別にそんなのはどうでも良い」

とお義兄様が言うし、

「元々、皆そのつもりでおるからな」

お義父様までそう言うのだ。

「まあ、恐竜皇子は素行が悪いから皇帝になれるかどうかは判らないが」

とお父様が余計なことを言って、

「欲深皇帝が人のことを言えるのか」

と二人して喧嘩を始めてくれたのだが……またそれを止めるのが大変だった。


メインが私の婚約記念パーティーって絶対におかしい。

普通は皇太子殿下の婚約祝のはずなのに……

まあ、何を言っても目立つのはお義兄様だから題目はどうでも良いけれど……


衣装に婚約者の色を使わない代わりに私の婚約指輪は金の指輪に大きなサファイアがついていた。

お義兄様の指輪は金の指輪に黒真珠だ。


今回の私の衣装は飾りも色々ついていて、本当に派手な感じなのだ。

私としては恥ずかしいのだけど、


「まあ、エリーゼ。今回の衣装もちゃんとしているわ。チエナの王女も来るんでしょ。ぎゃふんと言わせてやりなさい」

お祖母様が私の装いを見て言ってくれるけれど……あのきれいな王女様に勝てる気はしないんですが……

「何を言っているの。あなたはロザンヌ公爵家の私の孫なのです。当然今後は社交界の中心になるのです。チエナの小娘など、弾き飛ばしてやりなさい」

「えっ?」

私は白い目になったんだけど、

「えっ、じゃ、ありません。チエナのズハンは昔から生意気なのです。私の夫にも平気で抱きついてくれて、夫も鼻を伸ばしていたのです」

ズバンとはお祖母様と同級生で現在のチエナの王太后だ。当時はチエナからの留学生でチエナの公爵令嬢だったらしい。帝国の皇女だったお祖母様とお祖父様を巡って争ったらしい。その遺恨から未だに仲が悪いのだ。


「いや、おまえ、そんな事は無かったぞ」

「嘘、おっしゃい。あなたは胸を腕に押し付けられて喜んでいたではありませんか」

「いや、それは」

「なにか文句があるのですか」

「……」

お祖父様が黙った。図星だったみたいだ。


「今のあのチエナの王女のホンファもその血を受け継いでいるのですよ。レオンハルトにも何回も抱きついたと言うではないですか」

「いや、お祖母様。私は抱きつかれておりません」

慌てたお義兄様が反論してきたんだけど。

「でも、あの子も胸は大きいでしょ。うちの夫なんて押し付けられて喜んでいたのですから」

「いや、そんなことはないぞ」

お祖父様が必死に反論しているけれど、

「お祖母様、私は胸はそんなに大きくなくても良いのです。エリくらいの大きさがあれば」

「ちょっ、ちょっとお義兄様、何を言って……」

私はその言葉に真っ赤になって固まってしまった。

なんてことを皆の前で言うのよ。

アリスとセドリックは私を生暖かい目で見てくれるし、一緒についてきたマガリーとシャルロット達は好奇心満々で見てくるし。

「まあ、レオンハルトったら、そんな話題を」

「胸の大きさを出されたのはお祖母様ですよ」

慌てるお祖母様にお義兄様が少し笑っていった。

「言い方というものがあります」

お祖母様はお義兄様を睨みつけて言うが、


「まあ、それよりもチエナです。エリーゼがサンタルの学園なんか行くから、この帝国内で、貴族たちに顔が売れてないでしょ」

「いえ、別にエリは目立たなくても」

「何を言っているのですか? レオンハルト。エリーゼはこの帝国の女主人になるのです。マクシミリアンに、後沿いがいないのですから、あなたと結婚したら、否応なしに、この帝国の女主人になるのですから」

お祖母様が言ってくれるが、今もお母様が亡くなってから帝国の女主人は不在だ。元皇女で公爵夫人のお祖母様が代わりにやっているのだが、お義兄様が結婚したらその相手が女主人になるのだ。すなわち私だ。そんなの地味な私が務まるんだろうか?

私には不安しか無かった。


「セシール。宜しく頼みますよ」

そんな私の不安なんてどこ吹く風でお祖母様がセッシーに振ってくれたんだけど。

「お任せ下さい。公爵夫人。私の同学年の子たちも今回デビューしますから、エリーゼ様の周りは固めさせていただきます。エリーゼ様のご友人方といっしょになってチエナの王女達に帝国のエリーゼ様の御威光を見せつけてやりますわ」

セッシーが胸を叩いていってくれるんだけど、大丈夫なんだろうか?

その横でシャロットも頷いているんだけど。

セッシーの場合、私に反抗する令嬢たちに鉄拳制裁しそうで怖いし……シャルロットはなんか色々悪巧みしそうだ。

私には心配事が増えた気しかしなかったのだ。

ここまで読んで頂いてありがとうございます。

もっと更新したいんですが、書籍化作業もあって、週イチの更新になってます。

すみません。

続きが気になる方はブックマーク、広告の下の評価☆☆☆☆☆を★★★★★して頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾

更新回数が増えるかも


『傭兵バスターズ』

https://book1.adouzi.eu.org/n3697jc/

の更新もしていくので、こちらも宜しく。

こっちは単純に楽しめるお話です

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私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

次の話

『悪役令嬢に転生させられた地味令嬢ですが、ヒロインの方が強くて虐められているんですけど……』https://book1.adouzi.eu.org/n7240kb/


この話の

次の作品はこちら

『婚約破棄されたので下剋上することにしました』https://book1.adouzi.eu.org/n0747ju/


この話が電子書籍化されました

表紙画像
1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■【3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


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表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
2巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


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ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

この話のスピンオフはこちら


『【なろう500万字達成記念】知らない男から婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの学園を止めさせると叫びだしたんだけど』
https://book1.adouzi.eu.org/n3697jc/



私の最新作はこちら

『男爵令嬢に転生したら実は悪役令嬢でした! 伯爵家の養女になったヒロインよりも悲惨な目にあっているのに断罪なんてお断りです』https://book1.adouzi.eu.org/n7673jn/


アルファポリスのレジーナブックスにて

【書籍化】

しました!
2023年6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


■アマゾンへのリンク

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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

なろうの掲載ページ『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://book1.adouzi.eu.org/n3651hp/

第一部は書籍化の規約上3分の1残して後は他者視点で繋いでいます
「えっ、ゲームの世界の悪役令嬢に生まれ変わった?」
頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。

私の

2番人気の作品はこちら

『モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~』https://book1.adouzi.eu.org/n8311hq/

私の

3番人気の作品はこちら

『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』https://book1.adouzi.eu.org/n8911gf/

この話の

次の作品はこちら

『王太子に婚約破棄されて両親を殺した野蛮王に売られそうになった時、白馬の騎士様が助けてくれました』https://book1.adouzi.eu.org/n6878ix/


前の前の作品『傭兵バスターズ』元剣聖と悪役令嬢率いる傭兵団の冒険活劇https://book1.adouzi.eu.org/n3697jc/


この話の

前の作品はこちら

『天使な息子にこの命捧げます』https://book1.adouzi.eu.org/n9455ip/

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