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【3巻電子書籍発売】王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど……  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
お義兄様と婚約しました

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AAAに捕まった私は元公爵令嬢に虐げられました

私は生まれて初めて囚われの身になっていた。

私の顔はトーマスに殴られて顔は青黒く腫れていた。

「ふふふ、いい気味よ」

セリーヌが笑ってくれた。


この女、覚えていろよ。

自由になったら絶対に頬を張り倒してやるんだから。

私も少し切れていた。

言うと殴られるから言わないけれど、こいつらはもう終わりだ。

お義兄様が私の顔を見た瞬間にどの様な行動を取るか予想も出来なかった。だって私はまだ誰にも殴られたことがないのだ。怒り狂ったお義兄様の姿が目に浮かんだ。

本来は私が殴られたのだから私が殴り返したいのだけど、怒り狂ったお義兄様に任せよう。そうしないと怒り狂ったお義兄様が何をしでかすか判ったものではなかった。私を殴った男に責任を取らすのが一番平和なやり方だろう。一旦お義兄様が怒り狂うとそれを押さえるのは大変なのだ。一人の犠牲者で済むならそれに越したことは無かった。帝都を廃墟にするのだけは避けたかったし……



それにしても私の今監禁されているAAAの秘密基地ってどこなんだろう?


それがどこかは判らなかったけれど、セリーヌが言うにはお義兄様でも中々手を出せないところだそうだ。

まあ、教会の大聖堂のトップがAAAの幹部なのだ。

秘密基地と言ってもお義兄様が手を出せないところということは教会の大聖堂の地下だと私でも判った。


でも、お義兄様が手を出せないところというのがとても気になったんだけど……お義兄様はプッツン切れたら大聖堂なんて一撃でぶっ壊してしまうと思うのだけど……


前世日本にいた私は当然無神教者だ。

日本人はクリスマスにはキリスト教徒でもないのにクリスマスを祝い、正月は神社にお参りして、先祖のお墓はお寺にある。日本は完全に宗教のごった煮だった。

だから都合の良いところだけ皆宗教を取り入れているのだから、突き詰めると何も信じていない無神教者だった。当然私もそうだ。


転生者でないお義兄様だが、基本は無神論者だ。絶対に!

神も仏も俺様を助けよという超ご都合主義者だと思う。


お義兄様は自分に対してへいこらしているうちは決して手を出さない。でも、何かで少しでもお義兄様の大切にしている者に手を出してきた途端に豹変するのだ。

もし私が教会に囚われたって聞いたら、お義兄様は大聖堂の一つや2つ壊しても絶対に良心の呵責なんて感じないと思う。俺様に逆らったのだから当然の天罰だと神をも恐れぬ暴言を吐くのは目に見えていた。


まあ、そんな事を言うとまたトーマスに叩かれるかもしれないから私は黙っていることにした。


まあ別に叩かれた所で、どうってことは無いのだが……。

私も昔お義兄様の特訓に耐えたのだ。それに比べれば叩かれる事なんて全然問題なかった。


トーマスもセリーヌもお義兄様が戦いを放棄して、すぐに帰ってくるっていうんだけど、どうだろう?

レッドのスピードで言うと片道1週間か。既に半分くらい行っていたはずだから、往復10日ということろだ。敵を殲滅してから急いで帰ってくるのではないかと私は思った。

残り9日だ。その間はなんとかして誤魔化さないといけない。

このセリーヌ相手に本当に骨の折れる仕事だったけれど。


でも、これって、昔、小さい頃散々お義兄様達を相手にやった、捕らわれの姫様の役なんじゃないだろうか?

魔王のローレンツお義兄様にとらわれた私をお義兄様が助け出しに来てくれるのだ。

ローレンツお義兄様はお義兄様が本気で殴ってくるからやりたくないって、いつも泣いて言っていたけれど……結局やらされていた。最初はお義兄様に逆らって、逆切れしたお義兄様に本気で攻撃されていつも泣いていたけれど……

でも、お義兄様に本気で攻撃されて生きていられるんだからローレンツお義兄様も相当な力の持ち主なのだ。お義兄様が目立ちすぎるからみんなに知られていないけれど、ローレンツお義兄様も世界で五本の指には入る豪傑なのだ。マルクスお義兄様はベスト10くらいかな。それに比べればシスはベスト100にも入らない。もっと鍛えなければいけない。お義父様も一番下には甘すぎるのだ。私も含めて……



私は格好良いお義兄様が王子の格好をして助けに来てくれるのを待つのがとても楽しかった。

今日はお義兄様がどんなことをして私を助けてくれるんだろうかとワクワクしながらいつも待っていたのだ。


一度リアリティがないとお義兄様が言い出して、本当のダンジョンの中でやったことがあるのだ。

お義兄様がやる気を出しすぎてダンジョン一つ廃墟にしてしまったけれど、それ以来、その遊びは禁止されてしまったんだけど、その時も結構デカい魔物はたくさんいた。


「あのA級の魔物のたくさんいるダンジョンを廃墟にしてしまったんですか?」

当時の騎士団長がお義兄様達に呆れていたのを思い出した。


「レオンハルト様達は将来恐ろしいですな」

そう言えばおじいさまが大声を出して笑っていたんだっけ。


そんなこと考えていたらセリーヌが犬に餌を与えるような鉄の食器にご飯を入れて持ってきた。


「ほら、エリーゼ、ご飯よ」

そう言って私の目の前にその食器を置いてくれたのだ。

私は白い目でセリーヌを見た。


一度ローレンツお義兄様がふざけてそのお姫様ごっこの時に同じことをしてくれたのだ。

私は丁度お腹が空いていたし、その頃飼っていたペットの竜ちゃんがそんなお皿でむしゃむしゃ食べていたので、同じようにむしゃむしゃ食べたのだ。

竜ちゃんになった気分だった。

そう言えば竜ちゃんは元気なんだろうか? 昔、森に放しに行った竜ちゃんを思い出していた。

それを私を助けに来たお義兄様が見て、完全に切れて

「ローレンツ、お前エリになんて事させるんだ」

ローレンツお義兄様に本気で殴りにいったから大変な事になった。

このままではローレンツお義兄様が死んでしまうと思ったから、お義兄様とローレンツお義兄様の間に入って、両手で本気のお義兄様のパンチを受け止めたのだ。


その時の痛かった事ったら無かった。

まあ、私は元々体が丈夫だから骨にも異常はなかったけれど、本当に痛かったのだ。


「お嬢様、お兄様方は崖から転がり落ちても死にませんから、二度と二人の喧嘩の仲裁に入ってはいけませんよ」

とアリスに注意を受けたけれど、いくらローレンツお義兄様が丈夫だからと言ってもお義兄様と本気でやりあったら重傷にされるわよ。

私はそう思ったのだ。


「何をしているの、さっさとお食べ」

セリーヌは私に手を上げようとしてくれたのだ。


叩かれるのも何だし、仕方なしに、私は犬のように食べだしたのだ。

竜ちゃんを思い出しながら……竜ちゃんは危険な自然界でちゃんと生きていけているんだろうか?

いつも訓練と称してお義兄様にボコボコにされていたからな……

あんなに弱くてはすぐに死んでしまったかもしれない。


まあ、あの当時でさえお義兄様に勝てる魔物はいなかったけれど……

でも、セリーヌにこんなのさせられたって知ったら、お義兄様はまた切れるだろうな。

ローレンツお義兄様だったから死なずに済んだけど、こんな女、お義兄様の一撃で死んじゃうだろう。

まあ、元々私がサンタル王国に行ったからこいつの人生もこんなふうになったのかもしれないし……お義兄様が切れて殴ろうとしたら止めに入いったほうが良いだろうか?

でも、絶対に痛いだろうな……嫌だな……


竜ちゃんの事と痛い事を思うと私の目から涙が自然に出て来たのだ。


それを見て何を勘違いしたのか

「そうよ、もっと泣きな。私はお前のせいでもっとひどい目にあったんだからね」

セリーヌが高笑いしてくれたのだけど……


誰のためにないていると思っているのよ!

10日間私が我慢できるかどうか私が心配になってきたのだ。

ここまで読んで頂いてありがとうございます。

続きは今夜です。


作者のモチベーションアップに繋がりますのでブックマーク、広告の下の評価☆☆☆☆☆を★★★★★して頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾



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私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

次の話

『悪役令嬢に転生させられた地味令嬢ですが、ヒロインの方が強くて虐められているんですけど……』https://book1.adouzi.eu.org/n7240kb/


この話の

次の作品はこちら

『婚約破棄されたので下剋上することにしました』https://book1.adouzi.eu.org/n0747ju/


この話が電子書籍化されました

表紙画像
1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■【3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


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表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
2巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


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ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

この話のスピンオフはこちら


『【なろう500万字達成記念】知らない男から婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの学園を止めさせると叫びだしたんだけど』
https://book1.adouzi.eu.org/n3697jc/



私の最新作はこちら

『男爵令嬢に転生したら実は悪役令嬢でした! 伯爵家の養女になったヒロインよりも悲惨な目にあっているのに断罪なんてお断りです』https://book1.adouzi.eu.org/n7673jn/


アルファポリスのレジーナブックスにて

【書籍化】

しました!
2023年6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


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■hontoへのリンク


手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

なろうの掲載ページ『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://book1.adouzi.eu.org/n3651hp/

第一部は書籍化の規約上3分の1残して後は他者視点で繋いでいます
「えっ、ゲームの世界の悪役令嬢に生まれ変わった?」
頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。

私の

2番人気の作品はこちら

『モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~』https://book1.adouzi.eu.org/n8311hq/

私の

3番人気の作品はこちら

『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』https://book1.adouzi.eu.org/n8911gf/

この話の

次の作品はこちら

『王太子に婚約破棄されて両親を殺した野蛮王に売られそうになった時、白馬の騎士様が助けてくれました』https://book1.adouzi.eu.org/n6878ix/


前の前の作品『傭兵バスターズ』元剣聖と悪役令嬢率いる傭兵団の冒険活劇https://book1.adouzi.eu.org/n3697jc/


この話の

前の作品はこちら

『天使な息子にこの命捧げます』https://book1.adouzi.eu.org/n9455ip/

― 新着の感想 ―
[一言] ローレンツお義兄さま凄い人だったんですね! だけど何というか、お気の毒というかなんというか(^◇^;)
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