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【3巻電子書籍発売】王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど……  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
お義兄様と婚約しました

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お義兄様視点 敵の大軍を殲滅しました

エリはいつもわがままだった。


今回も俺がキスしたとお冠だったが、小さい時はエリはおませで、すぐにキスしてきたくせに、完全に忘れている。

ファーストキスは5歳の時に俺とすでにしているって言うのに!

それで怒られても、昔はそちらからしてきたじゃないかと言いたいのだが……


「レオン、小さい子どものキスと大人になってからのキスは意味が違うぞ」

俺はトマスに言われた。まあ確かに俺にとってはエリはいつまで経っても小さいエリだったが、それを言うとまた怒られるから言わないが、確かに今は胸もそこそこ大きくなって小さなエリではなくなっていた。

確かに、エリは少しは大人になったようだ。


だが、それがどうしたのだ!

エリが子供のままだろうが、大人になろうが、俺はエリを他の男に渡すつもりなど毛頭ないのだ!


今回のサンタル王国のボケナス王子みたいな事を二度とさせないと心に決めたのだ。


俺はその元凶、余計な話を持ってきた外務卿の前で、見せつけるようにエリを抱き締めてキスをしたのだ。

外務卿としては娘を俺の婚約者にしたいみたいだが、俺はエリが良いのだ。

他の女は元々眼中にない!

今度余計なことをしたらただではすまさないという怒りをもって睨み付けてやったのだ。外務卿はさすがに青くなっていた。


そう、ほんの少しの隙でもエリはいなくなってしまう。今回のサンタルの件で俺は嫌ほど思い知らされた。

そうならないために、エリには俺がついていることを周りの男どもに思い知らせたのだ。


騎士共は元々判っていると思うが、文官共にも見せつけてやったのだ。

それでなくてもエリは可愛いのだ。放っておいたら他の男どもが寄ってくること間違いなしだ。

これだけ周りを牽制しておけば他の男達も寄ってこないだろう。


もう絶対に離さない。

サンタルから連れ帰る時に俺は決心したのだ。


そして、先日は俺にとって記念日になった。先日、なんと、エリが俺と結婚してくれると言ってくれたのだ。俺は天にも舞う気持ちだった。


まあ、一抹の不安はエリは忘れっぽい性格だということだ。


でも、指切りまでしたのだ。今回は大丈夫だろうと俺は安心していた。

エリが熱があって意識が完全に戻っていないことを俺は忘れていたのだ……


そのエリに他の男が近づかないように近衛の手配も十分したというのに……そのエリがAAAに連れ去られただと!


近衛共は何をしていたのだ!


第一軍でそんな事をしようものなら担当者は即座に処刑だ!

近衛は真面目に仕事をするつもりがあるのか?


本来ならば俺は即座にエリのところに行きたかった。


生きた心地がしなかった。しかし、そう言うわけにもいかない。

今回の件を企んでくれた東方10カ国の奴らにも目にもの見せてやらねばなるまい。

俺のエリに手を出したらどうなるか、周辺諸国にも見せしめてやるのだ。


まあ、エリは大丈夫だろう。あいつはいつも要領も良いはずだ。捕まってものんびりと……


でも、抜けているところがあるからな。俺は一抹の不安を感じた。

何か余計なことを言って殴られているかもしれない。


そうなっていたらと思うと胸がとても痛んだ。


そいつは絶対に処刑するのみだ。切り刻んで公開処刑してやる!


まあ、どのみち俺の大切なエリに手を出した奴など生かしてはおかないが……



「奴らめ、俺のエリに手を出すとは、絶対に許さん!」

俺は怒り狂っていた。

その怒りのエネルギーがそのままレッドになだれ込んで、レッドのスビードが更に上がった。

こんな速く走るレッドは初めてだった。


街道の脇から見ていたら、赤い塊が恐怖のスピードであっという間に現れて、消えていったとしか見えないだろう……


そして、その状態で6時間くらい走らせた時だ。


なんと早くも前方にテルナンの城壁が見えたのだ。


通常は3日くらいかかる距離なのに……




テルナンの王都の周りを東方十カ国の残党共が囲んでいるのが見えた。


多くの攻城兵器と兵士たちが見えたのだ。


その大軍の前に、俺は夕日を背負って現れたのだ。


「ようし、レッド、行くぞ!」

俺は剣を抜いた。


大将はマブリー王国のしがない国王だと言う。

俺の温情が仇になったようだ。絶滅させておけば良かった。

もっともエリの卒業パーティーに間に合わせるように一日も早くこの地を出発するには属国にして、許すしか無かったのだ。王城を一つそのまま消滅させれば良かったかもしれないが……まあそうすればしたで、また別な奴が総大将になっていただろう。


俺様に真っ向勝負をしてくるならまだ脈アリと許さないでもなかったが、俺様のエリに手を出すなど言語道断。

「絶対に許さん!」


その剣が俺の怒りに赤く染まっていた。


「突撃!」

俺は叫ぶと同時に、剣を振り下ろしたのだ。

剣先から俺の怒りが奔流となって前方の敵に襲いかかった。


ピカッ


ズカーーーーン


大爆発が起こった。


敵の中央部には巨大なクレーターが出来ていた。


敵の全軍の3分の一が消滅した瞬間だった。


「ウォーーーーー」

俺は雄叫びを上げて、残りの敵に襲いかかったのだ。


俺は剣を振り回していた。


当たるをもっけの幸いに敵をなぎ倒していったのだ。


敵が大混乱に陥った所で4つの城門が開いて、我軍が突出してきた。


前方の俺、後方の帝国軍だ。


1時間後には東方10カ国軍は殲滅されていた。


ルネゾンの王族もマブリーの王族も俺の怒りの一撃の前に消滅していたのだ。


降伏者は2万人を数えたのだ。

それ以外は本当に地上から殲滅していたのだ。





ここまで読んで頂いてありがとうございます。

次はAAAです。

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私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

次の話

『悪役令嬢に転生させられた地味令嬢ですが、ヒロインの方が強くて虐められているんですけど……』https://book1.adouzi.eu.org/n7240kb/


この話の

次の作品はこちら

『婚約破棄されたので下剋上することにしました』https://book1.adouzi.eu.org/n0747ju/


この話が電子書籍化されました

表紙画像
1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

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表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
2巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
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3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

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ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

この話のスピンオフはこちら


『【なろう500万字達成記念】知らない男から婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの学園を止めさせると叫びだしたんだけど』
https://book1.adouzi.eu.org/n3697jc/



私の最新作はこちら

『男爵令嬢に転生したら実は悪役令嬢でした! 伯爵家の養女になったヒロインよりも悲惨な目にあっているのに断罪なんてお断りです』https://book1.adouzi.eu.org/n7673jn/


アルファポリスのレジーナブックスにて

【書籍化】

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2023年6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
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表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

なろうの掲載ページ『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://book1.adouzi.eu.org/n3651hp/

第一部は書籍化の規約上3分の1残して後は他者視点で繋いでいます
「えっ、ゲームの世界の悪役令嬢に生まれ変わった?」
頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。

私の

2番人気の作品はこちら

『モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~』https://book1.adouzi.eu.org/n8311hq/

私の

3番人気の作品はこちら

『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』https://book1.adouzi.eu.org/n8911gf/

この話の

次の作品はこちら

『王太子に婚約破棄されて両親を殺した野蛮王に売られそうになった時、白馬の騎士様が助けてくれました』https://book1.adouzi.eu.org/n6878ix/


前の前の作品『傭兵バスターズ』元剣聖と悪役令嬢率いる傭兵団の冒険活劇https://book1.adouzi.eu.org/n3697jc/


この話の

前の作品はこちら

『天使な息子にこの命捧げます』https://book1.adouzi.eu.org/n9455ip/

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