表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【3巻電子書籍発売】王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど……  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
お義兄様と婚約しました

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

58/166

親友とお手洗いに行ったら、いきなり知らない男たちに襲いかかられました

私はお義兄様を睨みつけたんだけど、お義兄様はどこ吹く風で私に微笑みかけてくるだけなんだけど、絶対に変だ!


なんでキスしてきたか全然わからないし。


まだ、婚約者を作りたくないから周りを牽制するために私にキスしたんだろうか?


でも、ここで理由を聞いて、またお義兄様にキスされたらたまったものではない!


イジワルなお義兄様なら本当にやりかねないのだ。


そんな事になったら、私はお義兄様狙いの女どもに寄って集って殺されかねない。


私はまだ18歳なのだ。色恋の恨みで殺されたくない!


でも、お義兄様から離れたほうが命の危険は無くなると思うんだけど、お義兄様と踊るのは、不謹慎だけど、本当に楽しいのだ。


なにしろ、お義兄様と踊っていると全てのタイミングがピッタリなのだ。


小さい時からお義兄様を練習台にして散々練習したからか、お義兄様の足を踏みまくったからか、お義兄様は私の踊りのクセ等を完全に理解しているのだ。だから全てのタイミングをピッタリ合わせて踊ってくれるので、本当に踊りやすい。


私に合わせて踊ってくれるお義兄様と踊る時は本当に楽しくて、いつまでも踊っていられるのだ。


でも、あまり長い間一緒に踊っていて、お義兄様狙いの令嬢方からこれ以上恨みを買いたくないと私は思ったのだ。


一曲目が終わって、お義兄様狙いの女達が大挙して押し寄せてこようとしたので、私はその反対側に逃げようとして……あれ、お義兄様が手を離してくれないんだけど……


「あの、お義兄様、私、お手洗いに行きたいんですけど……」

「それは次を踊ってからでいいだろう」

私が逃げる言い訳にせっかく良いことを思いついたのに、お義兄様は許してくれなかった。


「えっ、でも、そんな……お義兄様狙いの令嬢達の邪魔をしたくないので」

思わず本音を言ってしまって、しまったと思った時は遅かった。

お義兄様の視線が鋭くなっている。

失敗した。これはまたやばい奴だ……


私はまずいと思って、今度は唇を奪われないように、口を完全に閉じて、顔をそむけたのだ。


そうしたら、お義兄様はあろうことかニヤリと笑って、私をぎゅっと抱きしめてくれたのだ。


殺到するお義兄様狙いの女どもの前で……


いや、ちょっと、待って、これは絶対にやばいって!


「「「キャー」」」

「あの女ったら、レオンハルト様にくっついて」

「信じられない!」

「許せないわ!」

女たちの罵声を聞いて、私は顔面蒼白になった。


ちょっ、ちょっとお義兄様、私の命が……

私はお義兄様を下から睨みつけたら、


「余計なことを考えるからだ」

お義兄様は私の視線をどこ吹く風で流してくれて、私に微笑みかけてくるんだけど……


そして、音楽が鳴り響いて、又お義兄様が踊りだしたのだ。必然的に私も踊らざるを得なかった。


ムカついた私はお義兄様の足を思いっきり踏んでやろうと思って、やったのだが、尽く外された。


それも普通に踊って外してくれるのだ。


クーー!

悔しい!


お義兄様は私の怒り顔の前にも平然としていた。

そして、私をくるくる回してくれるのだ。私は昔からそれが好きで何回もお義兄様にねだってやってもらったから……楽しくなってしまって……


結局私は3回もお義兄様と踊ってしまったのだ……


もう、貴族令嬢たちの視線の怖いことったら無かった。


幸いなことに3曲踊った後に、トマスさんが急遽報告があるとお義兄様のところに来たのだ。


私はこれ幸いと逃げ出そうと、セッシーの所に行った。


「エリー、凄いじゃない! お義兄様にキスしてもらって! 他の令嬢たちがカンカンに怒り狂っていたわよ」

セッシーが教えてくれた。


「そんなこと言われても知らないわよ! いきなりしてきたのはお義兄様だし……お義兄様も他の令嬢の虫よけに私を使うのは本当にもう止めてほしいわ」

私が怒って言うと


「あの、エリー、いくら人の良いお義兄様でも普通虫よけにキスはしないわよ」

セッシーが言ってくれたが、私は周りからの怖い視線を感じてよく聞いていなかった。


「セッシー、それより、ちょっとお手洗いについてきて。口紅が取れたかも知れないから、見に行きたい」

「それって、他の令嬢が聞いたら殺されかねないわね」

「だから、お願い」

私はセッシーと連れ立って人の居なさそうな、端の目立たないトイレに行ったのだ。


ここは隠れ家的な存在で、王宮に昔から住んでいる私だからこそ知っているトイレだった。


「どうやら大丈夫よね」

トイレの洗面台の鏡に自分の口紅が取れていないかチェックした。


「ねえ、エリー、頬にキスマークつけてあげようか」

「止めてよ。セッシー。そんなの見つかったら他の女たちに殺されるわ」

「うーん、それよりもあなたのお義兄様に殺されるかも知れないから止めておくわ」

なんかセッシーが理由のわからないことを言ってくれた。


「何なのよ。その理由は?」

私がセッシーに突っ込もうとした時だ。


いきなり女子トイレのドアが空いて、清掃員の男たちが入ってきたのだ。


「えっ、あなた達は何なの?」

しかし、男たちは私の問いに答えずにいきなり私達に襲いかかってきたのだ。


ここまで読んで頂いて有難うございます。

か弱い、女二人……の運命や如何に?

今夜更新予定です。

続きが気になる方はブックマーク、広告の下の評価☆☆☆☆☆を★★★★★して頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

次の話

『悪役令嬢に転生させられた地味令嬢ですが、ヒロインの方が強くて虐められているんですけど……』https://book1.adouzi.eu.org/n7240kb/


この話の

次の作品はこちら

『婚約破棄されたので下剋上することにしました』https://book1.adouzi.eu.org/n0747ju/


この話が電子書籍化されました

表紙画像
1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■【3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
2巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

この話のスピンオフはこちら


『【なろう500万字達成記念】知らない男から婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの学園を止めさせると叫びだしたんだけど』
https://book1.adouzi.eu.org/n3697jc/



私の最新作はこちら

『男爵令嬢に転生したら実は悪役令嬢でした! 伯爵家の養女になったヒロインよりも悲惨な目にあっているのに断罪なんてお断りです』https://book1.adouzi.eu.org/n7673jn/


アルファポリスのレジーナブックスにて

【書籍化】

しました!
2023年6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


■アマゾンへのリンク

■楽天ブックスへのリンク

■hontoへのリンク


手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

なろうの掲載ページ『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://book1.adouzi.eu.org/n3651hp/

第一部は書籍化の規約上3分の1残して後は他者視点で繋いでいます
「えっ、ゲームの世界の悪役令嬢に生まれ変わった?」
頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。

私の

2番人気の作品はこちら

『モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~』https://book1.adouzi.eu.org/n8311hq/

私の

3番人気の作品はこちら

『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』https://book1.adouzi.eu.org/n8911gf/

この話の

次の作品はこちら

『王太子に婚約破棄されて両親を殺した野蛮王に売られそうになった時、白馬の騎士様が助けてくれました』https://book1.adouzi.eu.org/n6878ix/


前の前の作品『傭兵バスターズ』元剣聖と悪役令嬢率いる傭兵団の冒険活劇https://book1.adouzi.eu.org/n3697jc/


この話の

前の作品はこちら

『天使な息子にこの命捧げます』https://book1.adouzi.eu.org/n9455ip/

― 新着の感想 ―
[気になる点] 侍女や護衛が張り付いていて当然の立場の人が(皇帝や第一皇子に身内扱いされていて、伯爵になって、複数の高位貴族に敵視・嫉視されている)、宮中で無防備に動いているのは、不自然ではと。 陰な…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ