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【3巻電子書籍発売】王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど……  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
お義兄様と婚約しました

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

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パーティーにお義兄様が間に合わなくて、侯爵令嬢にいきなり嫌味を言われました

皆様方のお陰で月間異世界転生連載ランキング第三位になりました。

本当に有難うございます。これからも頑張って更新していくのでよろしくお願いします。

ついに宮廷の夜会の日がやってきた。


この日は宮廷でパーテイーが開かれるので、朝から宮廷は大忙しだった。


お義兄様は相変わらずお忙しいみたいで、宮廷の中の第1軍の事務所に詰めているみたいだ。


代わりに衣装が届けられたんだけど、白を基調にして金糸できれいな刺繍がなされていた。


「マガリー」

「エリー、久しぶり!」

私の衣装をクラスメートのマガリーが届けてくれたのだ。マガリーと会うのは卒業パーテイー以来だった。そう、クラスメートのマガリーのお母さまの工房が縫ってくれたのだ。


「凄いわ。こんなに早く、衣装を作ってくれるなんて思ってもいなかったわ」

私は驚いた。

私自身がこのパーテイーの存在に気付いたのは2週間も経っていない。

移動の時間もあったはずなのに。こんなに早く出来上ってくるなんて!

私は感動していた。


「元々第一皇子殿下に母は二、三着頼まれていたみたいなの。まあ、あなたの衣装の型紙はうちには山のようにあるから、そこからあなたに似合うのを選んで殿下の希望を入れて作ったのよ」

そうだった。マガリーの練習台も兼ねて私は大量のドレスを作る実験台になっていたのだ。

いろんな斬新なアイデアの衣装もあったように思うんだけど……

もらったこれがシンプルなドレスで良かった。

相も変わらず凄まじいばかりに刺繍がしてある。凄いの一言だ。


そして、その刺繍の文様なんだけど、何かどこかで見たマークなんだけど……


「レオンハルト殿下のご要望だったのよ。このマークに似せるの、本当に大変だったんだから」

見せられたのは鷹のマークだった。


「私は『恐竜のマークの方が良いんじゃないですか』って殿下に言ったら怒られちゃった」

のほほんとマガリーが言ってくれるんだけど、この子も勇気がある。お義兄様に怒られても平然としていられるなんて!

私はまじまじとマガリーを見た。


「さあ、お嬢様。そろそろ準備にかかりませんと」

アリスが言ってくれた。


「えっ、もうやるの?」

私はうんざりして言った。

「当たり前です。お嬢様の、宮廷パ-ティ初御披露目なんですから」

アリスが言ってくるけれど、

「昔、お義兄様の卒業パーティーに出たわよ」

「卒業パーティーなんぞ、この宮廷パ-ティに比べたら、お遊びのようなものです」

アリスに一刀両断されてしまったんだけど……


皆一緒のようなものよ! 

私は心の中で思ったのだ。


それから私はアリスと侍女らとマガリーによってああでもないこうでもないと着飾れて大変だったのだ……



今回の宮廷のパーティーは通常の春のパーティーなんだけど、私のお披露目も兼ねると大々的にお義父様が宣伝してくれたのだ。


私は今は単なる平民だと拒否しようとしたら、

「何を言っている。エリーゼの父のバージルは死後伯爵位を贈位されているのだ。エリーゼは今日はエリーゼ・ロザンヌ伯爵としてパーティーに出れば良い」

「でも、その伯爵位はフランシスに与えて貰えれば」

私は昔からそう言っているのだ。私は別に無位無官でも色々んなことをして生きていけると思うし。


「何を言っているのだ。本来はエリーゼを養女にして私の娘として紹介したかったのだ。それを昔からレオンハルトが嫌だとダダをこねるからしていないだけだ」

「えっ、そうなの?」

まあ、私は王家の養女にならなくて全然構わないのだけれど、お義兄様は私が兄妹になるのが嫌なんだ!

その事が少し悲しかった。


そんな事を思い浮かべて会場にいると

「エリー、来たわよ」

セッシーが一人で登場してきた。

今日は婚約者のマルクスお義兄様はまだ東方にいて、セッシーのお兄様にエスコートしてもらってくると言っていたのに……


「お兄様ったら、全然、捜査が終わらないそうで、今日は参加できないかもしれないって話よ。あなたのお義兄様は?」

「お義兄様も同じよ。絶対に遅れても参加するとは言っていたけれど」

まあ、私も期待せずにいた。やはり仕事が第一なのだ。

袖にされるのはアンドレで散々経験しているので問題はない。


「えっ、そうなの? でも、その衣装、誰が見てもレオンハルト様の独占欲満載の衣装よね」

セッシーが呆れて言ってくれるんだけど……


「そうかな?」

「だって、その金色、レオンハルト様の髪の色じゃない」

「まあ、そうなのかな」

セッシーが言ってくれるんだけど、私は先程のお義父様の言葉が頭の中でもやもやしていたので、素直に頷けなかった。


「えっ、どうしたの? お義兄様、大好きエリーが変」

「な、何よ、それ! 別にお義兄様大好きじゃないわよ」

私が否定すると、


「なになに、喧嘩でもしたの? 優しいセシール様が聞いてあげるわよ」

セッシーが言ってくれたので、私はお父さまから言われたことをセッシーに言ったのだ。


「お義兄様も酷いと思わない。いくら私が生意気だからってちゃんとした兄妹になるのが嫌だなんて」

私が文句を言うと、


セッシーは頭を抱えていた。


「あのう、エリー、私、今のあなたの言葉を聞いて、レオンハルト様がとても可愛そうだと思ったんだけど」

「なんでよ、可哀想なのは私でしょ。」

私が訳が判らずにセッシーに文句を言うと


「レオンハルト様はエリーとは兄妹じゃなくて、そのなんて言って良いのかな。私の口から直接は言えないけれど、そうね、一緒に家族を作りたいんじゃないかな」

珍しく言いよどんでセッシーが言うんだけど……

「えっ、兄妹と家族って何が違うのよ」

私がムッとしてセッシーに聞くと、

「エリー、私の口からはなんともいえないけれど、本当にレオンハルト様も不憫よね」

なんかセッシーが私がめちゃくちゃムカつく口調で言ってくれるんだけど……

「えっ、どういう事?」

私が聞くがセッシーは頭を押さえて首を振ってくれたんだけど。


「あああら、これはこれは辺境の王子様に婚約破棄されたところのエリーゼさんじゃない」

私はファッションショーのお化けのようなけばけばしい原色だらけの出で立ちのアガット・カルディ侯爵令嬢に出くわすなり嫌味を言われたのだ。


ここまで読んで頂いて有難うございます。

お義兄様狙いの外務卿の娘が登場です。

どうなるエリーゼ、続きは今夜です。


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私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

次の話

『悪役令嬢に転生させられた地味令嬢ですが、ヒロインの方が強くて虐められているんですけど……』https://book1.adouzi.eu.org/n7240kb/


この話の

次の作品はこちら

『婚約破棄されたので下剋上することにしました』https://book1.adouzi.eu.org/n0747ju/


この話が電子書籍化されました

表紙画像
1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■【3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


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表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
2巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


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ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

この話のスピンオフはこちら


『【なろう500万字達成記念】知らない男から婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの学園を止めさせると叫びだしたんだけど』
https://book1.adouzi.eu.org/n3697jc/



私の最新作はこちら

『男爵令嬢に転生したら実は悪役令嬢でした! 伯爵家の養女になったヒロインよりも悲惨な目にあっているのに断罪なんてお断りです』https://book1.adouzi.eu.org/n7673jn/


アルファポリスのレジーナブックスにて

【書籍化】

しました!
2023年6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

なろうの掲載ページ『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://book1.adouzi.eu.org/n3651hp/

第一部は書籍化の規約上3分の1残して後は他者視点で繋いでいます
「えっ、ゲームの世界の悪役令嬢に生まれ変わった?」
頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。

私の

2番人気の作品はこちら

『モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~』https://book1.adouzi.eu.org/n8311hq/

私の

3番人気の作品はこちら

『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』https://book1.adouzi.eu.org/n8911gf/

この話の

次の作品はこちら

『王太子に婚約破棄されて両親を殺した野蛮王に売られそうになった時、白馬の騎士様が助けてくれました』https://book1.adouzi.eu.org/n6878ix/


前の前の作品『傭兵バスターズ』元剣聖と悪役令嬢率いる傭兵団の冒険活劇https://book1.adouzi.eu.org/n3697jc/


この話の

前の作品はこちら

『天使な息子にこの命捧げます』https://book1.adouzi.eu.org/n9455ip/

― 新着の感想 ―
[一言] エリーゼは剣聖バージルへ追贈された伯爵位をフランシスに与えたらと思っているようですが、剣聖バージルの血を受け継いでるのはエリーゼだけ。 フランシスには伯爵位の継承権がないって気づいてないみた…
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