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【3巻電子書籍発売】王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど……  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
お義兄様と婚約しました

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お義兄様視点 俺の邪魔をしてくれた奴らは草の根わけても探し出して拘束してやると心に決めました

「ゆ、許さん!」

俺はもう完全に頭にきていた。


せっかく、尖塔の上で、俺はエリといい感じになれたのだ。

やっとなれたのだ! 


なのに、邪魔した奴らは絶対に許さない。



俺はせっかくエリを連れて、カフェギャオスのカップル限定のビッグパフェを二人でつついたのだ。


アリスや、セドリック達が絶対に食べさせをやったほうが良いと言うからやったけれど、周りの奴らはキャーキャー言って騒いでくれていた。

確かに俺とエリの食べさせを見て黄色い悲鳴が飛び交っていた。


でも、エリは全然平常モードなのだ。そして、俺も……


はっきり言って、エリに食べさせるのは小さい時から散々やっているので、全然特別感がないのだ。

もう本当に……自然だ。

エリにしても「いつもの事よね、お義兄様。何皆騒いでいるんだろう?」

みたいな感じなのだ。


「えっ、そうなんですか? あんなラブラブなのに……」

「絶対に周りが見たら他人の視線を気にせずに食べさせ合うバカップルなのに……そう言えばお二人は昔からそうですもんね」

セドリックもアリスも驚き呆れていた。

何かムカつくようなことも言われたが……


昔から面白いから、いや違う。小さい時から俺がエリの面倒をよく見ていたからか、ペットに食べさせる要領で食べさせすぎたのかもしれない……

エリが嫌いなほうれん草を、ちゃんと食べないと胸が小さいままだぞとか、脅して、無理やり食べさせていた気がする。それもどうかと思うのだが、

「お義兄様が食べさせてくれたら食べる」

と可愛く言われれば、断る選択肢は無かったのだ。


だから、はっきり言って、俺に食べさせられようが、口元を拭かれようが、エリはそれで真っ赤になったりすることは絶対にないのは確かだ。


まあ、でも、平常運転で食べさせ合いが出来るのも凄いことなのだが……


だから、二人で食べさせ合って周りの牽制は出来ても、それで俺とエリの仲が更に良くなることは無いのだ……



でも、その後、二人の色をモチーフにしたうさぎのぬいぐるみを買えたのはラッキーだった。


エリが嫌がっていたけれど、無理やり、俺の分はエリに出させたのだ。

これで俺は恋人からされるように、エリからエリの色の入った物をプレゼントされた事になるのだ!


そう二人に言ったら、「宝飾品じゃなくてぬいぐるみと言うのが少しマイナスでは」

セドリックに言われたが、いや、エリは宝石とかはまだピンとこないから、これで良いと思うのだ。


そして、俺の今日の目的の尖塔に来た。


ここからは帝都が一望できるのだ。


俺は今日、ここで俺の思いの丈を全てエリに伝えようとここまでやってきた。


エリは運動不足で尖塔の上まで登れるかどうかとても不安だったのだが、何とか登ってくれた。


そして、はしゃいで色々俺に甘えて聞いてきたのだ。

「あの赤い建物は郵便局?」だとか、「あの白い屋根は大聖堂なの?」とか


そんな中、少し、太陽が傾いてきた。


そろそろ夕刻だ。


尖塔は鐘があり、夕刻には鐘がなる。


次の鐘がなるまで後10分だ。


俺は鐘の色も今日は俺とエリを祝福する特別な音色に変えていた。


よし、ここだろう。


日もちょうど陰ってきて、景色が赤く染まりだした。


俺はこのタイミングを待ちに待っていたのだ。



そして、俺はエリに跪いた。

いきなりの事にエリは驚いた顔をして俺を見てきた。


「エリーゼ・ロザンヌ!」

俺はエリの本名を言ったのだ。


そして、一気にプロポーズの言葉を言おうとした時だ。


いきなり爆発があったのだった。


弟のことを気にしたエリは後はそれどころで無かった。


そう、俺がせっかくここまで準備した事が全部パーになってしまったのだ。



俺はこの一番大事な時にこんな事をしてくれて邪魔をしてくれた奴らを、どんな理由があろうが絶対に許さないと心に決めたのだ。



「トマスさん。レオンハルト様、何か怖いんですけど」

書類を繰りながら、ジェミリーがボソリと呟いた。


俺がじろりと睨むと


「ヒィィィぃ申し訳ありません」

ジェミリーは平伏せんばかりに謝ってきた。


「どこのどいつがこんな事をしたのか知らんが、俺はそいつの冥福を祈るぜ」

トマスがなんか言ってくれている。


「やっぱりAAAが怪しいんじゃないですか?」

ゴーチェが言ってきた。

「その理由は?」

「こんな馬鹿なことをするのは彼奴等くらいですし、それにサンタルの元公爵令嬢が帝都に来ているようですよ」

書類を見ていたゴーチェは言った。


「それは本当か?」

俺が聞くと

「はい、目撃情報が上がってきています。サンタルではAAAの手のものらしきものがセリーヌに接触していたのが確認されています。サンタルの貴族と思しきものが1名、セリーヌらしきものから接触してきたと言っていました」

「判った、直ちにセリーヌを拘束しろ。そして、仲間を吐かせるんだ」

俺はゴーチエに指示を飛ばした。


「判りました」

ゴーチェが出ていく。


「それとトマス、過去のAAAの工作員のリストがあったろう。人相書きを回して、草の根をわけても探し出すんだ。見つけ次第、拘束させろ。それとAAAの拠点と思しき怪しい所を片っ端から家探ししろ。帝都11軍だけでは覚束ないだろう。周辺の軍からも一個大隊ずつ出させろ。近衛の3分の一も捜査にまわして構わん」

「判った」

慌ててトマスが指示すると慌ててジェミリーが出て行った。


「おいおい、本当に帝都のいかがわしい所を全て制圧するつもりか」

「当然だ。俺の邪魔をしてくれた奴らは一人残らずひっ捕まえてやる」

俺は一人たりとも許すつもりはなかった。


「奴らも本当に馬鹿だな。レオンの邪魔をするなんて、なんてタイミングが悪い奴らなんだ。AAAも終わりだな」

トマスが言ってくれたが、俺としては当然そのつもりだ。


俺がせっかく時間を掛けて準備してきたことを邪魔されたのだ。

奴らもそれなりに覚悟はあるだろう。

草の根掻き分けてでも絶対に殲滅してやる。

俺は怒りに燃えていたのだ。


ここまで読んで頂いてありがとうございます。

お義兄様の怒りの前にAAAの運命やいかに?

続きは今夜です。


続きが気になる方はブックマーク、広告の下の評価☆☆☆☆☆を★★★★★して頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾



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私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

次の話

『悪役令嬢に転生させられた地味令嬢ですが、ヒロインの方が強くて虐められているんですけど……』https://book1.adouzi.eu.org/n7240kb/


この話の

次の作品はこちら

『婚約破棄されたので下剋上することにしました』https://book1.adouzi.eu.org/n0747ju/


この話が電子書籍化されました

表紙画像
1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

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表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
2巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
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3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

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ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

なろうの掲載ページ『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://book1.adouzi.eu.org/n3651hp/

第一部は書籍化の規約上3分の1残して後は他者視点で繋いでいます
「えっ、ゲームの世界の悪役令嬢に生まれ変わった?」
頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。

私の

2番人気の作品はこちら

『モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~』https://book1.adouzi.eu.org/n8311hq/

私の

3番人気の作品はこちら

『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』https://book1.adouzi.eu.org/n8911gf/

この話の

次の作品はこちら

『王太子に婚約破棄されて両親を殺した野蛮王に売られそうになった時、白馬の騎士様が助けてくれました』https://book1.adouzi.eu.org/n6878ix/


前の前の作品『傭兵バスターズ』元剣聖と悪役令嬢率いる傭兵団の冒険活劇https://book1.adouzi.eu.org/n3697jc/


この話の

前の作品はこちら

『天使な息子にこの命捧げます』https://book1.adouzi.eu.org/n9455ip/

― 新着の感想 ―
[一言] 伝わらない(笑) 運がないのに真っ向から告白しても伝わるかどうか… 頑張れお義兄さま〜!
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