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【3巻電子書籍発売】王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど……  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
お義兄様と婚約しました

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弟を庇って、公爵令嬢に頬を張られました

いつもお忙しい中、誤字脱字報告、感想、良いね等して頂いてとても感謝しています。

ブックマーク、評価等して頂いた方には感謝の言葉もございません!

私は弟と一緒の馬車で、帝都に向かったのだ。

帝都内の交通は道が馬車が走りやすいように、石畳で出来ており、馬車はある程度のスピードで走れるのだ。

この馬車はシスがいるので、皇族の専用車でスピードも速かった。


帝都まで普通は一週間かかるのが、5日で走れた。


馬車の中では、シスの最近の状況を、聞かせてもらった。

シスは勉強も捗っていて、順調に皇族への道を歩いているらしい。

私はそれが嬉しかった。お母様もきっと天国で喜んでいるはずだ。


「剣術と魔術の訓練はどうなの?」

私が話題に出なかった2つについて聞くと、シスは、今まで元気に話していたのが急に静かになって、

「それよりも、姉上、このお菓子は美味しいよ」

と、誤魔化しだしたのだ。


「シス、いきなり話題を変えないの!」

私は注意した。


「うーん、魔術はまあまあなんだけど、剣術がちょっと」

「剣術がちょっとじゃないでしょ。あなたは、武門の生まれなのよ。ちゃんとやらないと」

私が注意すると、

「なに言っているんだよ、姉上。武門の生まれは公爵家でしょ! 僕は違うよ」

シスが反論してきた。


「えっ? そうだっけ?」

私はシスとは父が違うのを忘れていた。

「そうだよ」

プンプンと怒って、シスが言うんだけど、その様子も、何か、可愛い!


いやいや、弟で癒されていてはいけない。ここはちゃんと叱らないと。

「シス、公爵家って言ってもパウル兄上は違うからね。それに、そもそも皇帝家も武門の出だから、初代皇帝陛下を始め、皆様、騎士でもあるのよ。剣術は避けては通れないわよ」

「それはそうだけど、苦手なものは仕方がないじゃないか……だって、パウルも剣術はからきしだって言う話だし」

「何を言っているの! パウルお兄様も騎士の資格は持っているわよ! 確か、剣術も結構な腕前よ。皇子たるものある程度は出来ないと。ローレンツお義兄様も、マルクスお義兄様も出来るのよ。あなただけが出来ないって、ダメでしょ。あなたも第4皇子なんだから」

私が言うと、

「そうは言っても姉上、不得意なものは仕方がないよ」

シスが不貞腐れて言ってくれるんだけれど、


「なんだったら、レオンお義兄様に頼んであげようか?」

「止めてよ、姉上! そんなことしたら殺されてしまうよ」

「はああああ! お義兄様がそんなことするわけないでしょ!」

私が言うと

「絶対に殺されるから止めて!」

何かシスは必死に言ってくるんだけど、なんでだろう?

見た目は厳しいかもしれないけれど、お義兄様は優しく教えてくれるはずだ。

私も多少の剣術をお義兄様に教えてもらったのだ。

私はお義兄様が帰ってきたら相談しようと思ったのだ。



そのまま、私達は王宮に入った。

私はシスと並んで王宮の廊下を歩いた。


しかし、たかが平民の臣下が、皇子殿下と並んで歩いていて良いのだろうか?


私はシスの後ろを歩くと言ったのだが、シスは許してくれなかったのだ。


考えたら、私はお義父様とは血も繋がっていないし、本来はこの王宮に来るべきではないのかもしれない。公爵家のお祖母様の所にお世話になったほうが良いのではなかろうか?

そう思わないでもなかった。



そんな時だ。私は前から華やかな令嬢の一団が来るのを見たのだ。


それは着飾った令嬢たちの一団で、王宮内を我が物顔で闊歩していた。


私がいる頃は、王宮内を女性の集団が歩いているのはなかなかなかったんだけど。私がいない間に変わったのだろう。


一団はこちらに向かって歩いてくる。


先頭はあれは確か、ベアトリス・クラパレード公爵令嬢だ。お義兄様の卒業パーティーで会った事がある。


そうだ。お義兄様の従兄妹で、確かお義兄様の婚約者候補の一人だ。

お義兄様達の母上がこの公爵家の出身で、従兄妹ということもあり、血が近すぎるのではないかという意見もあって、婚約の話は進まなかったと聞いているが、本人はいたく乗り気でパーティーの時も私は結構絡まれたのだ。


令嬢たちはどんどん歩いてきた。


一応、シスは第四とはいえ皇子なのだ。普通は向こうが避けるはずなのに?

どんどんこちらに迫ってくるのだ。


不味いと私は思った。


仕方無しに、私は前に出た。


「ああら、あなたは確か、属国の王子から婚約破棄された方ではなかったかしら」

ベアトリスが大きな声で言ってくれた。


「な、何だと」

シスがいきり立ったが、私はシスを押し留めた。ベアトリスの言うのは事実なのだ。


「これはクラパレード公爵令嬢様。ご機嫌麗しゅう」

私は挨拶した。


「ふんっ、たかだか、属国の王子なんかに婚約破棄されたあなたが、よくもおめおめこの王宮に帰って来れたものね」

「本当ですわ」

「私ならば恥ずかしくて、この帝国の地に二度と帰ってこれませんでしたわ」

後ろの取り巻き令嬢たちが話してくれた。皆伯爵家以上の身分のご令嬢だ。


「陛下にご報告しなければなりませんので」

私は至極まともな事を答えたのだ。

臣たるもの、たとえ失敗しても、皇帝陛下からの命令で婚約したのだから、それが失敗したのなら陛下に報告しなければならない。


「まあ、そうなの。それはご苦労なことだこと。でも、一度婚約破棄で傷物になった令嬢は大変よね。次の嫁ぎ先も中々見つからないのではなくて」

「本当ですわ」

「せいぜい、年老いた老人の後妻といったところかしら」


私としては、アルナス子爵と言ってもお義兄様が占拠しに行った国の子爵家だ。

今は無爵位と言っても良いのだ。そんな私が反論するのもまずかろうと思って黙っていたんだけど。


でも、そんな私を気にしたのか、ずいっとシスが前に出てくれたのだ。


「ねえねえ、お姉様。僕、侍女たちが噂していたのを聞いていたんだけど、お兄様に全然相手にされないのに、追いかけているうちに婚期を逃してしまった令嬢がいるって聞いたんだけど、本当?」

「えっ」

私は唖然とした。

シスが今話した令嬢って、絶対に目の前のベアトリスを指している。私は目が点になった。


さすがのベアトリスもそれに気付いたみたいだった。


「なんですって」

そう叫ぶと憤怒の形相をして、シスを平手で張ろうとしたのだ。

そんな弟を守るために私は前に出たのだ。



パシーン


次の瞬間、私の頬が大きな音を立てて張られていた。


ここまで読んで頂いて有難うございました。

お義兄様狙いの公爵令嬢の登場です。

頬を張られたエリーゼの運命やいかに?


続きが気になる方はブックマーク、広告の下の評価☆☆☆☆☆を★★★★★して頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾


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私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

次の話

『悪役令嬢に転生させられた地味令嬢ですが、ヒロインの方が強くて虐められているんですけど……』https://book1.adouzi.eu.org/n7240kb/


この話の

次の作品はこちら

『婚約破棄されたので下剋上することにしました』https://book1.adouzi.eu.org/n0747ju/


この話が電子書籍化されました

表紙画像
1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■【3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/


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表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
2巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■【アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■【楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/

3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


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ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

この話のスピンオフはこちら


『【なろう500万字達成記念】知らない男から婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの学園を止めさせると叫びだしたんだけど』
https://book1.adouzi.eu.org/n3697jc/



私の最新作はこちら

『男爵令嬢に転生したら実は悪役令嬢でした! 伯爵家の養女になったヒロインよりも悲惨な目にあっているのに断罪なんてお断りです』https://book1.adouzi.eu.org/n7673jn/


アルファポリスのレジーナブックスにて

【書籍化】

しました!
2023年6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

なろうの掲載ページ『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://book1.adouzi.eu.org/n3651hp/

第一部は書籍化の規約上3分の1残して後は他者視点で繋いでいます
「えっ、ゲームの世界の悪役令嬢に生まれ変わった?」
頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。

私の

2番人気の作品はこちら

『モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~』https://book1.adouzi.eu.org/n8311hq/

私の

3番人気の作品はこちら

『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』https://book1.adouzi.eu.org/n8911gf/

この話の

次の作品はこちら

『王太子に婚約破棄されて両親を殺した野蛮王に売られそうになった時、白馬の騎士様が助けてくれました』https://book1.adouzi.eu.org/n6878ix/


前の前の作品『傭兵バスターズ』元剣聖と悪役令嬢率いる傭兵団の冒険活劇https://book1.adouzi.eu.org/n3697jc/


この話の

前の作品はこちら

『天使な息子にこの命捧げます』https://book1.adouzi.eu.org/n9455ip/

― 新着の感想 ―
[気になる点] 誰かを庇って○○系の話の時にいつも気になるのですが、身長差の考慮ってどうなってるのでしょうか? ・庇って水を被る⇒ある程度広範囲ならあり得る ・女友達を庇ってヒロインが殴られる⇒同じく…
[気になる点] とても楽しく読ませて頂いています! レオンが報われる日が楽しみです! ただ一点、今回のお話で「王宮」となっていましたが、皇族なのであれば「皇宮」なのでは?と思いました。 僭越ながらご…
[一言] 煽られたからって皇子に手を出すようなヤツは皇妃にはなれんやろ……w
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