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【3巻電子書籍発売】王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど……  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
婚約破棄されました

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

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お母様の出身の子爵家に行くと親切な叔父が歓待してくれました

王子が拘束された後、当然パーティーはお開きになった。


「皆、ごめんね。大切なパーティーを台無しにしてしまって」

私はクラスメイト達に謝った。


私のせいで、まあ、責任の大半は婚約者の私を蔑ろにした王子にあると思うけれど、皆の楽しみにしていた卒業パーティーを台無しにしてしまったのだ。


「何言っているのよ。めったにお目にかかれない、恐竜皇子様と皇帝様の叱られる所を見られて私は大満足よ」

友人のナディが言ってくれるんだけど。恐竜皇子って言ったところでお義兄様の眉がピクリと動いたんだけど……私がきっと睨みつけたら直していた。


「エリーゼは帝国に帰るのよね?」

シャロットが聞いてきた。

「お義父様が煩いからそうなると思うわ」

「そうなったらなかなかこの国には来れないわよね」

「そんな事無いわよ。また来れると思うわ」

「まあ、あなたが来れなかっても、私達が帝国にお邪魔するわ」

シャロットが言ってくれた。


「きっとよ」

「身分の高いエリーゼ様は会ってくれないかもしれないけれど」

シャロットがおどけて言ってくれたが、

「そんな事はないわよ。絶対に会うから」

私はシャロットに会うことを約束したのだ。


「エリ、そろそろ帰ろうか」

お義兄様が言ってきた。


「判ったわ、お義兄様。じゃあ皆またね」

私はみんなに手を振ったのだ。



私がクラスの仲間とお別れして学園の馬車止まりに行こうとした時だ。


「え、エリーゼ様」

「「「エリーゼ様!」」」

遠巻きにしていた貴族たちが私に話しかけようとしてきたのだ。


「悪いが俺達は帰る。話があるのならば帝国の大使館を通してくれ」

お兄様がそう言うとトマスさんを先頭に貴族の囲みを掻き分けてくれたのだ。


みんな何か言いたそうだったが、お義兄様たちが怖くて話せなかったみたいだ。

まあ、話されたところでどうなるものでもない。

もうお義父様も知ってしまったのだ。

この国があとはどうなるかはお義父様の気持ち次第だ。

まあ、できる限り存続の方向で持っていこうとは思うが、私だけの判断ではもうどうしようもなかったのだ。


私達はアパートに帰った。

そのまま寝て翌日くらいに帝国への帰途につくのかと思いきや、お義兄様はそのまますぐに帝国への帰路に着きたいと言い出したのだ。

着替え終えて、リビングに出たらお兄様からそう告げられた。


「えっ、そうなの?ならお義兄様。出来たらアルナス子爵家の叔父様に挨拶したいんだけど」

「はああああ! 何を言っているんだ、エリ! その叔父にタウンハウスを追い出されたんだろう」

お義兄様が言ってきたんだけど、


「えっ、叔父様からは直接そのようには言われていないわ。執事さんからは出ていったほうが良いと言われたけれど……」

そう、叔父からは直接は言われていないのだ。


執事さんが言いにくそうに、出来たら屋敷を出られたほうが良いと忠告されただけだ。


叔父さんはそもそも子爵家の遠縁の親戚で、母が帝国に出ていったので、子爵家を継ぐ為に養子に入っていたのだ。なのに、いきなりポッと出の私が子爵になって、思うところも色々あったに違いない。


一言謝っておきたかった。まあ、ゲームには出てこなかったけれど、おそらく、当然のように私が乗り込んできて叔父様の位置にふんぞり返って、叔父様を散々こき使っていたんだと思う。挙句の果てには私が処刑されたら、おそらく子爵家は断絶お取り潰しで悪ければ処刑、良くてこの国から追放だったと思う。


叔父様はゲームの中では本当に私以上に大変な役回りだったのだ。

まあ、私の断罪は回避されたけれど、これからこの国がどうなるか判らない。私は一言謝って、出来たら子爵の地位は叔父様に返したいと思っていたのだ。

私が頼んだらお義父様はそれくらい許してくれると思うのだ。


「少しだけだぞ」

お義兄様は良い顔はしなかったが、叔父様の所に挨拶に行くのを許してくれたのだ。


私達はそのまま子爵家のタウンハウスへ向かった。



「これはエリーゼじゃないか! 久しぶりだね。エリーゼが3年前に、この屋敷をいきなり出て行って、私はとても心配したんだよ。やはり私の態度が良くなかったのだろうか?」

おじさんは本当に心配して聞いてくれた。

そうだ。基本はおじさんは良い人なのだ。


「ごめんなさいね。おじさん。色々あって」

私は一応謝った。執事さんから出て行けと言われたとは口が避けても言えない。執事さんは結構厳しい人だった。

執事さんも今は遠くから私達の方を睨みつけていた。なんかとても怖いから私は少し横に移ってお義兄様の陰に隠れたのだ。


「それに、本来ならば私が持っているこの子爵位も叔父さんのものだったのに。私が横取りしてしまった形になって!」

私が謝ると、

「何を言っているんだ。そもそもこの子爵位は、エリーゼが正当な後継者じゃないか。お前が継ぐのがお義母様の望みだったんだから。お前が気にすることじゃ無いよ」

叔父さんは何のてらいもなくそう言ってくれたのだ。

本当になんの欲もない良い人なのだ。

そんな人から子爵位を奪うことになって、私はとても心苦しかった。

帰ったら子爵位を叔父さんが継げるようにお義父様に頼んでみよう。

私は心に誓ったのだ。



すぐに旅立つと言った私達に、叔父さんは

「今からでは夜道になるではないか。危険だよ。お供の方々も是非ともお泊まり下さい」

親切にも言ってくれたのだ。


お義兄様もトマスさんも

「まあ、そこまで言ってくれるならば」

と叔父さんの好意を受けることにしたのだ。


本当に叔父さんはいい人だ。


私は信頼しきっていた。


それなのにこの後あんな事が起こるなんて私は想像だにしていなかったのだ


ここまで読んで頂いてありがとうございます。

何が起こるのかは明日のお楽しみ。

ブックマーク、広告の下の評価がまだの人は☆☆☆☆☆を★★★★★にして頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾

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私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

次の話

『悪役令嬢に転生させられた地味令嬢ですが、ヒロインの方が強くて虐められているんですけど……』https://book1.adouzi.eu.org/n7240kb/


この話の

次の作品はこちら

『婚約破棄されたので下剋上することにしました』https://book1.adouzi.eu.org/n0747ju/


この話が電子書籍化されました

表紙画像
1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

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表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
2巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


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https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


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3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


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ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

この話のスピンオフはこちら


『【なろう500万字達成記念】知らない男から婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの学園を止めさせると叫びだしたんだけど』
https://book1.adouzi.eu.org/n3697jc/



私の最新作はこちら

『男爵令嬢に転生したら実は悪役令嬢でした! 伯爵家の養女になったヒロインよりも悲惨な目にあっているのに断罪なんてお断りです』https://book1.adouzi.eu.org/n7673jn/


アルファポリスのレジーナブックスにて

【書籍化】

しました!
2023年6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


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手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

なろうの掲載ページ『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://book1.adouzi.eu.org/n3651hp/

第一部は書籍化の規約上3分の1残して後は他者視点で繋いでいます
「えっ、ゲームの世界の悪役令嬢に生まれ変わった?」
頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。

私の

2番人気の作品はこちら

『モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~』https://book1.adouzi.eu.org/n8311hq/

私の

3番人気の作品はこちら

『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』https://book1.adouzi.eu.org/n8911gf/

この話の

次の作品はこちら

『王太子に婚約破棄されて両親を殺した野蛮王に売られそうになった時、白馬の騎士様が助けてくれました』https://book1.adouzi.eu.org/n6878ix/


前の前の作品『傭兵バスターズ』元剣聖と悪役令嬢率いる傭兵団の冒険活劇https://book1.adouzi.eu.org/n3697jc/


この話の

前の作品はこちら

『天使な息子にこの命捧げます』https://book1.adouzi.eu.org/n9455ip/

― 新着の感想 ―
[気になる点] 虐待せれるのは嫌だけど、母国に報告はしたくない。 自分に象徴される帝国の面子には無自覚。 この主人公さん、かなり、視野が狭いと言うか、見通しが甘くないですか。 結果として、罪人を増やし…
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