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大山鳴動して魔王一匹 ①

後半、割とシリアス。でも安心してね、次話で全部ぶち壊しにするよ!!

 魔王、という言葉を聞いて皆様はどんなものを思いつくだろうか。

 凶器を持って自宅に不法侵入してきた男に対して、なぜか世界の半分の統治を丸投げしようとする、王様の風上にも置けない責任放棄をやらかしたラスボスか。

 シューベルト作、おっそろしく難易度の高いピアノ演奏曲か。

 それとも、甘くてスッキリとした喉越しにファンも多い、鹿児島県産の貴重な焼酎の銘柄か(どうして未成年の僕がそこまで酒に詳しいのかは大人の事情(触れちゃダメ)だよ)。

 人によって様々だろうが、少なくとも現在、異世界の存在が実証された今においては、ほぼ誰もがひとつの共通認識を持つに至っている。

 

「楓!!」


「ん……分かった」


 イオタ王女の口からその言葉が出た瞬間、僕らがとった行動は間違いなく正しかったと断言できた。

 条件反射に等しい電撃的な速度で、僕はあんぐりと口を開けて固まっていたフルールの腰を引っ掴んで右肩に抱え、


「にょぎょわぁっ!?」


 話についていけず完全に蚊帳の外になっていたユウリィを左の脇にひょいと抱えた。

 

「なに!? ま、まさかこれが噂に聞く『お持ち帰り』ってヤツなのかな!? 流石ワイルドつっきー、やることがゲスいよ!!」


 こんな状況でもきゃいきゃい言ってる鳥っ子のボケは無視!!

 米俵でも運ぶような体勢で両手に2人を抱えた僕と楓は無言で頷き合い、人ごみの隙間を縫って同時に走り抜けた。

 まさしく、電光石火の逃走劇。

 そして、たったひとり舞台にぽつんと残された王女様は、


「…………あれ?」


 未だに理解がついていってなかったようで、目を丸くしながらこてんと首を傾げていた。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 走る、走る、走る――脇目も振らず、人の往来をかき分けあちらこちらへ。

 百貨店を抜け、駅前の交差点を全力ダッシュで通過し、側道のビル群を潜り抜けて、


「ぜぇ、はぁ、つ、疲れた……」


 コンクリートジャングルの中にオアシスのように忽然(こつぜん)と姿を現した小さな公園で、僕らはようやくその足を止めた。

 2つの荷物を手近なベンチにどかっと下ろす。


「ぷぎゃっ!?」

「ぴきぃっ!?」


 いけない、疲れのあまり下ろし方が雑になってしまった。

 逃げてる最中も直角カーブとかで割と結構な負荷をかけてしまっていたので、フルールとユウリィは揃って目を回してグロッキー状態だった。


「ひとまず、撒けたみたい」


 さっきまで僕に並走していた楓は、汗ひとつかかずに平然としていた。

 ううむ、兄の威厳がみるみるうちに損なわれてしまっている気がするぞ……


「にーさん、わたしと体力の比べっこなんてしても無意味(、、、)なんだから、そんなに気にしないでいいと思う」


 顔に出ていたのだろうか、妹はそんな僕の心情をくみ取って優しく肩に手を置いてきた。

 そりゃあね、分かっちゃいるんだよ。

こと身体能力に関わる点において、僕は楓には絶対に勝てない(、、、、、、、)。その差は努力や、あるいは才能ですら決して埋めることのできないほど絶望的なものなのだろう。

 素人と五輪(オリンピック)選手くらいの比較などではない。もっとこう、根本的に――アリが人間より速く走れるのか、といった馬鹿げた問答をするようなもので。


「それでも僕はお兄ちゃんだからさ。妹の前では格好付けたいものなんだよ」


 兄貴として、男として。

 やっぱり、この子の前では『自慢のお兄ちゃん』でありたいという、ちっぽけな矜持(プライド)でそう答えた。

 バカみたい、と笑ってくれてよかったのだが、


「にーさん……! やだ、もう、わたしの好感度はとっくの昔に攻略待ち(MAX)なんだから、これ以上注がれると破裂しちゃう……!!」


 僕はそろそろ君の将来が心配になってきたよ。

 頬に手を当ていやんいやんな仕草を見せる妹は放っておいて、バタンキューしていた羽っ子と魔族っ子の方へと意識を向けた。


「う~、いきなり担がれたと思ったらこんなところまで走ってきて、一体全体何なのだ?」


「ユウリィ、お持ち帰りされちゃった……もしかしてこの後、大人の階段に足を踏み入れちゃうのかな、ドキドキ」


 頭に手を当てながらむくっと半身を起こしたフルールとは対照的に、ユウリィは未だ夢の中だった。このままでは話が進まないので荒療治をすることにした。


「ごめんねフルール、今説明するから。あとユウリィは早くこっちの世界に戻っておいで。さもないと楓の手でパンに挟まれて、ポテトと一緒にお持ち帰り(テイクアウト)されちゃうよ?」


「踏み入るのは大人の階段じゃなくてハンバーガーの製造工程だったの!?」


 耳元で呟いてやると、ユウリィはすぐさまバネ仕掛けのおもちゃみたいにぴょーんと飛び上がった。流石、彼女相手には『楓』と『調理』の組合せがどんな劇薬よりも有効な気付け薬だった。

 さて、ようやく人心地ついたところで、遅くなったがこの逃避行について説明しなければなるまい。


「さっき、イオタ王女はフルールの方を指して『魔王』って言ったよね。僕の聞き間違いじゃなければ」


 3人揃って頷いてきたことから、これで聞き間違いの線は消えた。

 思わぬところで露呈したフルールの記憶への手がかりだったが、これはいきなり爆弾を投下されたようなものだ。


「《クリステラ》における魔王というと、わたしの知る限りひとりしか存在しない。名前は……覚えてないけど」


 我に返った妹の言う通り、魔王という存在は《クリステラ》のみならず、僕たちが暮らす地球の方にもその雷名は響き渡っている。

 世界が繋がるほんの数十年前、《クリステラ》では人類と魔族による大戦争、というものが本当にあったそうだ。

 発端は定かではないが(、、、、、、、、、、)――大学の講義で聞いた内容としては、突如人類が治める世界中の国家に宣戦布告をし、無秩序に破壊の嵐を振り撒いていったのだとか。

 それに対し、当時のルーンガルド王子――イオタ王女やエトワルド教授の祖父にあたる――が中心となり各国家を束ねた連合軍を設立。魔族の軍勢と血で血を洗う戦を繰り広げたらしい。


「ユウリィのご先祖様たちも人類側で一緒に戦ったんだよ。……ほとんどの人は、そこで死んじゃったんだけど」


 ユウリィは背中の羽をしゅんと下げ、辛いことを思い出してしまったようだ。

 結果としては、人類軍の勝利に終わった。当時の魔王はルーンガルド王子、つまりは『勇者』によって討たれ、《クリステラ》は平和を取り戻した。

 他人事として見るのであれば、まるでマンガや小説に出てきそうなありきたりな(、、、、、、)物語だ。


「魔王、か……」


 ここまで、フルールは下を向いたまま会話に入ってくる様子を見せなかった。

 彼女が思い悩むのも当然だ。いきなり、あなたは魔王です、大量虐殺をやってのけた罪人なのだと突き付けられて、いったい何をどうしろと言うのか。

 だが、このお話は過去に実際にあったものであり、現在に至るまでの『続き』があるわけだ。


「魔王が倒れると同時に、魔族は一斉に正気を取り戻した(、、、、、、、、)。魔王の指揮の下、戦っていた魔族の人達もまた、被害者だったんだ」


 この辺りに関する文献や情報は少なく、魔王に操られていたのか、それとも魔王が(、、、)操られていたのか、真実は定かではない。そもそも、魔王がいきなり戦をはじめた理由だって明確ではなかったのだ。

 結局、誰が諸悪の根源で、誰を憎めばこの戦争で失った者たちに報いることができるのかも分からぬまま、戦争は終結した。


「今じゃ新しい魔王が即位して、他の国の人達とも手を取り合えるようにって頑張ってるみたい。といっても、その魔王さまの顔も名前も知らないんだけどね」


 戦争が終わって数十年。人類も魔族も手を取り合い、《クリステラ》の人々はゆっくりと復興と平和の道を模索していたのだ。

 けれど、そう簡単に戦争の傷が癒えることなどなく、人類と魔族間におけるトラブルが尽きることはないそうだ。


「今でも、魔王は悪いやつだからやっつけちゃえー、なんて考えの人だっているんだろうね。そう考えると、あまり人前で大っぴらでフルールと魔王の関係性を匂わせるのはまずいと思ったんだ」


「なので、有耶無耶(うやむや)にする意味であの場から走り去った。あそこで下手に受け答えするよりは、注目されて周囲に顔が割れる前にあそこを抜け出した方が被害は少なかったから」


 当然、いきなり逃げたんだから疑われて当然だ。

 だがあの時点では、人ごみの目の大半は悪目立ちするイオタ王女に向けられており、フルールの方に注目していた人はほとんどいなかったはずだ。この前提であったからこそ踏み切れた強硬手段であったのだ。……しばらくは駅前に近付かない方がよさそうだ。

 というか、あんな大勢の人の中で迂闊な発言をかましたあのバカ王女がすべて悪い。

 さて、こうなると心配なのがフルールの動向だ。さっきの話で塞ぎ込んでしまうかもしれない。


「ぬぬぬぅ、思い出せぬ。なあツバキ、我は本当にその、マオーとやらなのかのう?」


「フルール……」


 頭を抱えて今にも泣きだしそうなフルールに、僕は差し出そうとした手を引っ込め、強く握りしめた。

 今の僕には、思い悩むフルールの気持ちを理解してあげることができない。

 仮に、フルールが本当に魔王だったとしても、彼女は過去に暴虐を尽くした魔王とは違う。所属の垣根を越えて世界の人々と仲良くできるよう、頑張り続けた優しい魔王なんだ。


「いや、イオタ王女はあの通りただのアホだしさ。もしかすると勘違いして言っただけなのかもしれないよ」


 結局、こんな逃げ口上を伝えることしかできなかった。イオタ王女には今後一切敬意を払わないことにしたので、もう平気でアホ呼ばわりである。

 確たる証拠があるわけでもなし、それでひとまず結論付けることにした。推測ばかりでフルールを追い詰めるような真似はしたくないしね。

買い物はまた今度にして、今日のところは帰ろうか――そう提案しようとした時である。





「椿さま――残念ながら、そうはまいりません」





 怖気が走るほどの冷たい声音に、僕らは一斉に声の主の方へ振り向いた。

 声の正体が追ってきたイオタ王女であることにはもう驚くでもなかったが、明らかに先程までとは雰囲気が一変していた。


「その少女は魔王です。平和な現代に生きる魔の者ではない、かつての魔王(、、、、、、)です。存在してはならない、我らが世界の負の象徴」


「いったいそれは、どういう……」


 感情を無くした蒼の瞳は、目を合わせただけで凍り付きそうなほどに鋭く、恐ろしいとさえ感じられた。

 ぎゅおん! と力任せに空気が薙ぎ払われた。いつの間にか、彼女の手に握られた突撃槍(ランス)が冷徹な輝きを放っていた。


「そもそもわたくしがあの時、ツバキ様のもとへ参上したのは、その禍々しき魔素(オド)を感じ取ったからなのです。その毒牙にかかってしまう前に、あなた様をお護りする為に。さぁ、ツバキ様こちらへ。その者の近くにいては危険でございます」


 王女は突撃槍(ランス)の先端をフルールに向けながら、慈母のごとき微笑みをこちらに向けてくる。その笑顔が、何より恐ろしかった(、、、、、、、、、)

 その微笑みを見ているだけで、今すぐにでも縋りつきたくなってしまう。絶対的に彼女は正しいのだと、妄信的なまでの感情が僕の心を塗り潰そうとする、狂おしき天使の笑顔だ。


「女の身なれど、わたくしも勇者の血族。今度こそ(、、、、)、聖なる裁きを下して差し上げましょう」


「き、きさまぁ……」


 これといった反応を起こさない僕に痺れを切らしたのか、姫騎士の視線は再びフルールに向けられた。フルールも王女の殺気に気圧されたのか、冷や汗を垂らしながら一歩も動けないでいた。

 気付けば、この公園の周りをドーム状の薄い水色の膜が覆っていた。これだけ騒ぎになるようなことが起きているというのに、僕ら以外の人の気配がまるで感じられない。


「ご安心を、人払いの結界です。ここから先の光景を衆目に晒すわけにはまいりませんので」


「だったらぜひさっきの場面で使ってほしかったんですけどねぇ!!」


 思わずツッコミを入れた影響か、身体の調子が少しだけ戻ってきた。

 しかし、状況が好転するわけでもない。問答無用、といった雰囲気を全身から噴出しているイオタ王女に、やめてくれと希ったところでどうにかなるとも思えない。


「王女様……どうしても、やるって言うんですか」


「わたくしには、どうしてあなた様がその魔王を庇われるかが理解できません。しかし、邪魔をされるというのであれば――押し通るまで」


 その言葉が引き金になったのだろう。イオタ王女はふっと僅かな砂埃を残して僕の目の前から消失した。

 粘つくような殺気、狙いはフルール。ならば、とるべき道はひとつ。


「フルール!!」


「なっ!? ツ、ツバキ!?」


 僕は瞬時に身を翻し、震えていたフルールを強く抱きしめる。あの巨大な槍を前に彼女を護り切れるか不安でしょうがないけれど、気合いでなんとかしてやると全身にありったけの力を込めた。

 情けない、と自らの力の無さを恥じた。

 女の子ひとり護れず、ただこうやって迫り来る死の気配を震えて待つことしかできない不甲斐なさを呪った。

 力が欲しいと、願ったことは今までに何度もあった。

 でも、現実は御伽話(フィクション)のように甘くはなくて。

 ご都合主義的に力が降ってわいてくることなんてありやしない。

 だけど、そんな僕にも、胸を張って誇れるものがある。





「――てめぇ(、、、)、わたしのにーさんに何しやがる」





 轟音、衝撃。脳を揺るがす重厚な金属音が激しく僕の耳をつんざいた。

 フルールの身体から離れ、おそるおそる背後を振り返ると、


「あ、あなたは……!!」


 突撃槍を突き出したまま驚愕に固まるイオタ王女と、


「今まで黙って見ていたが、にーさんに手を出すってんなら話は別だ。……(くび)り殺すぞ、てめぇ!!」


 理性の鎖を引き千切り、憎悪に満ち満ちた凶暴な顔と言葉づかいを見せる我が妹の姿だった。触れるだけで風穴を空けられそうな槍の先端を片手で掴み、荒ぶる獣の如き咆哮とともに力づくでぶん投げた。

 天高く放り投げられたイオタ王女は、その勢いを物ともせずくるりと一回転し、体勢を整えようとしたところで、


「ねぇ、どこ向いてるの? ぼーっとしてると、その首もらっちゃうよ?」


「な、あ……っ!?」


 姫騎士の背後から現れしは、純白の翼を纏った黒い影(、、、)

 首元目掛けて殺到した二振りの刃を、王女様は咄嗟に鋼鉄の籠手(こて)を持ち上げて防ぎ切った。イオタ王女は無理に体勢を崩したせいで、まともに受け身も取れないまま盛大に地面に落下。落下先にあったベンチは哀れ無数の木片と化した。

 歴戦の勇者であるイオタ王女をして、その気配を微塵も感じ取れなかったところから、その影の気配遮断能力が超常的な領域に到達していると判断するのは容易だった。

 小さな羽をふわりとはためかせ、影は僕の真正面に降り立った。


「ユウリィ……」


「つっきー、怪我はない? 大丈夫だからね、つっきーをいじめる悪いやつは、ユウリィが全員首をはねちゃうからね(、、、、、、、、、、)


 狂気の沙汰としか思えないその発言を、ユウリィは無邪気な笑顔で、理性的に、当然のことのように言い切った。その小さな両手に握られた、闇よりも深い小刀の刀身が不気味に光っていた。


「なんなのだ、あの2人は……ただの人間じゃ、ない……」


 ここまで来たら、もう隠しようもあるまい。

 驚愕と恐怖で目を見開くフルールに、僕は淡々と事実を述べることにした、


「僕の妹――世良楓は、普通の人間じゃあない。科学の奇跡によって人の限界を越えた、偽りの英雄……人工英霊(エインフェリア)と呼ばれる進化した人類(、、、、、、)だ」


「人工、英霊……?」


「そしてユウリィは、有翼人(スカイウォーカー)の一族でも最強と謳われ、その腕を買われて幾多の敵の首を刈り取った伝説の暗殺者(アサシン)、なんだって」


「あ、あのような小さな娘がか……!?」


 普段は年相応のかわいらしい子たちだけれども、その正体は、それぞれ地球と《クリステラ》で(おびただ)しい破壊と殺戮を潜り抜けた、人に(あら)ざる血塗られた勇者たちだ。

 僕を護るために本来の姿に立ち返り、イオタ王女を喰らいつくすほどのドス黒い殺気を放出する2人を前に、僕は今にも崩れ落ちて泣き出しそうだった。

 楓もユウリィも、戦いたくなんてなかったはずなのに。

それを僕の身勝手で駆り出して、またその手を汚させようとしている。


「最低だ、僕は……」


 何より、女の子を矢面に立たせて自分は後ろでのうのうとしているという事実に、今すぐ自分で自分を殺したくなった。

 イオタ王女に意識を集中させている楓とユウリィは気付かない。気付いてほしくはない。

 その後ろで、嗚咽を噛み殺して弱気を見せまいとする僕の姿に。


「ツバキ、そなたは……」


 膝を着いて、爪が割れるのも構わず手で地面を引っかく僕を見て、フルールは言葉に出来ない感情のまま、ただ僕の名前を呟いていた。


今回、楓とユウリィに庇われた後の椿くんの独白こそが本作の根底のテーマだったりします。


女を矢面に立たせて高みの見物するような男は死んだ方がマシ――某ノベルゲームのキャラが言ったこの台詞がやけに印象に残っています(微妙に違う気がしますが、おおよそこんな意味)。


前作『AL:Clear』の主人公然り、椿くん然り、そういった考え方が彼らの根底にあります。女の子と肩を並べて戦うのはむしろ熱い展開ですが、ただ護られっぱなしというのは男としちゃあナンセンス。

だからと言って安易に降ってわいた力に頼らず、それでも男のカッコよさを追い求めたいという厨二病をこじらせて1周半くらいした発想が、本作のコメディに隠れた裏テーマです。

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