表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
①俺はハーレムを、ビシっ!……道具屋にならせていただきます 一部一章 ~スカートめくりま扇と神様ヒロインのエロ修羅場!?編~  作者: ぺんぺん草のすけ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

103/142

第一駐屯地(18)

「あー、さっぱりした。ビン子も浴びて来いよ」

 タカトは自分の手ぬぐいで頭をふきながらビン子をシャワーへと促した。

「うん……」

 だが、ビン子は「シャワーは、浴びたいけれど、ちょっとね……」とでも言いたげに周りの様子を気にしていた。


 そんなビン子をちらっと見たタカトは、アイナちゃんの手ぬぐいをさっと腰に巻くと「ちょっと待ってろよ!」と言わんばかりに広場の脇に積み重ねられたゴミの山へと走っていったではないか。

 懸命にゴミを漁るタカトの股間では、滴りおちる水によってまるで泣いているようにも見えるアイナちゃんの笑顔が前後に激しく揺れていた。

 なんだか……手拭いといえどもアイナちゃんが少々かわいそうな気がするのは気のせいだろうか。


 タカトはゴミの山から何やら4本の長い棒をごそごそと引きずりだしてきた。

 そして、その両端に大きな布の固まりをひとつずつ突き刺すと、よっこいしょ!

 おもむろに、その長い棒の束を肩に担ぎあげ急いで走り戻ってきたではないか。

 その様子はさながら豆腐売りの行商人のようにも見える。

 エッホぉ! エッホぉ! エッホぉ!


 そんな昼過ぎの広場をスッと一つの風が駆け抜けた。

 それはまるで歌声のような風。

 ――膝を抱えて震える心

 そんな私を照らしてくれた――

 一瞬、ビン子の耳にはまるでアイナの代表歌のようなメロディが聞こえたような気がした。

 そんな爽やかな風はサラリとビン子の髪をなでていく。

 とっさにビン子は、なびいた髪を押さえた。


 そして、その風は走って戻ってくるタカトの手ぬぐいをもなびかせるのだ。

 だが、タカトの両手は今、長い棒を支えている。

 当然、手拭いを押さえることなど不可能だったのである。

 それを見越したかのように、そして、まるでいたずらする女の子のような風は股間に巻かれた手拭いをサラリと奪い取っていったのだ。

 タカトの持つ長い棒がビヨンビヨンと揺れている。

 タカトの下半身も揺れていた。

 「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!」

 リズミカルに腰を揺らすタカトからアイナちゃんが解放された瞬間だった。


 戻ってきた全裸変態男のタカト君。ケツにしわを寄せながらシャワーの四隅に次々と棒を力いっぱいにつき立てていくではないか。

 それが終わると今度は大きな布の固まりをさっと広げ棒に絡ませていくのだ。

 あぁ! なんということでしょう!

 あんなに人目を遮るものがなかったシャワーの空間が、匠の手によっていまや立派な個室のシャワールームになったではありませんか!


「これでどうよ!」

 そのシャワー室の前で誇らしげに胸を張るタカト。

 その下では使われることがなかった棒が一本、誇らしげに立っていた。


「あっ、ありがとう」

 ビン子は、タカトの裸を避けるように手で目を隠してはいたが、覗いた口元は嬉しそうにしているのがすぐに分かった。


 ビン子は、布をめくり、恐る恐るシャワーの個室へと入っていく。

 ゆっくりと揺れる幕がビン子の影を映しだす。

 個室の幕の下から、ビン子の白い足が見えた。

 その幕下の右足が上がったかと思うと、右手に引っ張られた下着がちらり。

 幕越しに見えるビン子のシルエットは、大人の女性の色気を漂わせていた。


 タカトはポンプを押す奴隷兵の横で、こぼれ落ちる水を使いながら自分のシャツを懸命に洗い始めていた。

「この血、取れると思う?」

 うんこずわりのタカトは、奴隷兵を見上げながら尋ねる。

 奴隷兵は明らかにお楽しみの時間を邪魔する空気が読めない奴を見るような目で、不機嫌に答えた。

「知らねぇよ!」


 立ち上がったタカトはびしょ濡れのシャツを目の前に大きく広げた。

 パン!

 水滴が四方八方に勢いよく飛び散った。

「やっぱ……これ……じいちゃんに怒られるかな……」

 そう、シャツには大きな魔血のシミが残っていた。

 だが、どのシミが今回ついたシミなのか全く分わかりゃしない。

 それだけ多くのシミですでに汚れきっていたのだ。

 だから安心しろ! タカト! 絶対にわかりゃしないさ!

 しかし、シャツにプリントされていたアイナちゃんの肌の色が魔血によってさらに紫がかりゾンビのような顔色になっているのが、なんとも不憫に思えてくる。

「イテ!」

 そんなタカトの頭に風に吹かれた木の実が一つ落ちてきた。


 水が滴るシャツをそのままきたせいか胸にベッタリと張り付いて、その貧弱な胸筋のシルエットがさらに強調されていた。

 どうやら、やはりタカトは濡れたシャツが気になったのであろう。

 シャツの下を持ちあげ上下に揺らし服と体の間に風を通し始めたのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ