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076 収穫祭準備


次の日になり、依頼を探しに冒険者ギルドへと向かおうとしたところ、孤児院長に呼び止められた。



「シュウ。貴方に頼みたいことがるのですでが、宜しいでしょうか?」


「あ、はい。何でしょうか?」


「明日は収穫祭なので、お肉を取って来て貰いたいのです。」



孤児院では毎年、冒険者をしている孤児にお肉の調達をお願いしている。

去年までは冒険者じゃなかったので対象外だったが、今年は毎日の様にお肉を持ち帰って来てたからか、俺に白羽の矢が立ったみたいだ。



「良いですよ。どのくらい必要ですか?」


「そうですね……たまには孤児たちに沢山のお肉を食べさせてあげたいので、可能な限りお願いしたいのです。」


「わかりました。頑張ってみます。」


「宜しくお願いしますね。」


「はい。」



よし、今日の予定が決まったな。さっそく街の外へ……ってレリウス達に言わなくちゃ駄目だよな。仕方ない冒険者ギルドへ向かうとしよう。



・・・・



冒険者ギルドへ到着した。冒険者ギルドの中は結構人が居て混雑していたが、入ると同時にレリウス達を発見することが出来たのは幸いだった。



「やあ! シュウ君、おはよう。」


「よう!」


「おはようございます。」


「昨日は悪かったね。今日は大丈夫だから安心してくれ。」


「そのことについては気にして無いので大丈夫です。ただ、今日はちょっと用事が有るので別行動を取ろうと思うんだけど、構わないですか?」


「何か用事でも有ったのかい?」


「実は、孤児院長から出来るだけ多くのお肉を取って来て欲しいって言われたんです。」


「だったら一緒でも問題無いねーじゃん。依頼にもなるしな。」


「サムの言う通りだ。3人なら1度に運べる量も増えるだろ?」


「……そうですね。ならお願いしますね。」


「よっしゃ! 沢山狩るぜ!」


「頑張ろうね。」


「はい。」



正直に言えば1人の方が都合が良いのだけどね。でも、手伝ってくれる気持ちは嬉しいので、正直有難かったのも事実だ。



「それで、シュウ君は何のお肉が必要なんだい?」


「特に指定はされてないです。とは言ってもホーンラビットかウルフしか狩れないだろうから、そのどちらかかな?」


「だったらウルフにしよーぜ!」


「そうだね。ついでにゴブリンも狩れれば、ぼく達のランクアップも早まるだろうしね。」


「はい。それで良いです。」



と言う訳で、俺達はウルフを狩るために森へとやってきたのだった。



「早速見つけたぜ! こっちだ。」



サムがそう言うと、先導して歩き出した。

俺も気配察知を起動して確認してみる。うん、多分ゴブリンかな?



「居た、ゴブリンだ。」


「シュウ君、頼むよ。」


「了解。」



俺は狙撃で2匹を倒す。



「行くぜ!」


「うん!」



2人も残ったゴブリン目掛けて走り出したので俺も後から付いて行った。

ゴブリンと接触して戦闘が開始されたが、レベルが上がってスキルも覚えた2人の相手にはならなかったみたいだ。

あっという間にゴブリンは倒されてしまった。



「何かコイツ弱くね?」


「いや、多分だけど、僕達が強くなったんだと思う。」


「だったら次は1対1で挑戦してみよーぜ。」


「そうだね。シュウ君もそれで良いかい?」


「わかりました。」



討伐証明を取った俺達は、再び森を散策することにした。



「居たぜ!」



再びゴブリン3匹を発見することが出来た。

どうせなら俺も剣術で戦ってみることにした。

両手に刺身包丁を装備すると、レリウスが驚いていた。



「えっ? シュウ君も剣で戦うのかい?」


「はい。駄目ですか?」


「いや、僕達よりも強いのは知ってるからね。問題無いよ。」


「じゃあ、各々が1匹ずつな。俺は左にするぜ!」


「じゃあ、僕は真ん中かな。」


「じゃあ右に行きます。」


「よし、行くよ!」



俺達は一斉に飛び出した。

俺とサムはAGIが同じなので並んで走る恰好だ。



「負けねー!」


「こっちこそ!」


「2人とも早いよ!」



AGIの差が有るため、俺達からやや遅れてレリウスも付いてくる。

そして俺とサムはほぼ同時にゴブリンへと到着した。

俺はこの前の特訓で得た視界を広く持って集中すると、世界がゆっくりと進んでいる様に感じることが出来た。



「このまま行けそうだな。」



何となくゴブリンの防御は間に合わないと思われたため、すれ違いざま首を切り付けた。


ドサリ……


そしてゴブリンの首が落ちたのだった。



「このっ!」



僅差でサムもゴブリンの心臓を突きつけて倒したみたいだ。

アッサリと2匹が倒されたことで、最後の1匹のゴブリンは慌てふためいている。



「このっ!」



遅れて追いついたレリウスの切り付けによりゴブリンは倒されたのだった。



「くそっ! 負けた!」


「ふふん♪」


「まぁまぁ、2人も凄かったんだし、どちらが勝っても良いじゃ無いか。」


「次は俺が勝つ!」


「まぁ、今のでレベルが上がったし、次は圧倒的大差で勝ちかな?」


「はぁ? ふざけんな!」


「どうだろうねぇ? にししっ♪」


「ちっ!」



俺の余裕の態度から、本当のことを言ってるのが分かったらしく、舌打ちをしていた。

ちなみに今のステータスはこんな感じだ。


-----------------------------------------

名前 :シュウ

年齢 :6

種族 :神族

状態 :普通


LV :6

HP :45/45

MP :99/99


STR:16

VIT:13

AGI:18

INT:20

DEX:14

LUK:99999


スキル:創造魔法、詠唱破棄、物理無効、魔法無効、状態異常無効、魔力盾、アイスアロー、おっぱい召喚、言語理解、偽装、アイテムボックス、気配察知、生活魔法、アークシェイク、魔力感知、魔力操作、錬金術、剣術、オート狙撃(改)、並列起動、オート解体、空間認知、高速思考


称号 :異世界転生者

-----------------------------------------


新たに空間認知と高速思考が増えていたが、アランと訓練した時の周りが良く見えるようになったのが空間認知で、先ほどのゆっくりとした世界が高速思考なんだろう。

近接戦闘を行うには便利なスキルなので、今後も有難く使わせて貰うことにしよう。


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― 新着の感想 ―
[一言] スキルがこれから多くなって見ずらくなったら いずれはスキルの統廃合してみてはどうでしょうか? ステータスが見やすくなりますし
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