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068 パーティ結成


決闘も終わったことで休憩をしていると、レリウスが話しかけてきた。



「ねぇ、シュウ君は一人で行動しているんだったよね。」


「はい。」


「もし良かったらだけど、僕たちのパーティに入らないかい?」


「なっ! レリウス、こいつを入れるのか?」


「実力も十分だし、性格も悪くないと思うけど?」


「それはそうかもしれないけどさぁ……」


「何、サムは反対なの?」


「べ、別に反対じゃねーよ。」


「ならOKかな?」


「しゃーないな。それで良いぜ。」



何か俺抜きで勝手に話が進んでるんだけど?



「と言う訳だから、宜しくね。」


「い、いや、俺パーティに入ると一言も言って無いんですけど!?」


「あれ? そうだっけ? ゴメンゴメン。で、どうする?」


「う~ん。」



何だかんだ言って一人で行動しているのは寂しいってのも有ったけど、俺には色々と秘密と言うか、隠し事が有るしなぁ……悩む……

レリウスは良い人だし、サムは……まぁ、嫌いじゃなかな。



「と、とりあえずお試しで良いなら。」


「よし! じゃあ宜しくね!」


「しゃーねーな。仲間にしてやるよ!」


「うん。よろしく。」



こうして俺はレリウス達のパーティに入ることになったのだった。



「まだ日も高いし、折角だからホーンラビットでも狩りに行ってみないかい?」


「良いぜ!」


「うん。構わないよ。」


「よし、じゃあ僕達パーティの初仕事だ。頑張ろう!」


「おー!」


「お、おー!」



と言う訳で、街の外までやってきました。



「サム、周りに居そうかな?」


「ちょっと待ってな……今のところは居なそうだな。」


「そっか、少し移動してみようか。」



すいません。この辺りは俺が狩りつくしたので居ないんです!!

そして俺達は移動しては索敵を行うことを繰り返すのだった。



「だああぁぁ~~何処にも居ねぇ~~!!」



サムが大の字になって寝っ転がった。



「どうやら他の冒険者が狩ってしまったんだろうね。」



いいえ、俺です。



「あ、あの。あっちの方へ行ってみませんか?」



向こうの方は行ってないからな。



「そうだね。行ってみようか。」


「しゃーないな。此処は新人の頼みを聞いてやるか!」


「あ、ありがとう。」



やっぱりサムは口が悪いが、性格はそれほど悪くない感じだな。

っと、反応有り! 何か居るな。



「うし、見つけたぜ!」


「場所は?」


「この先……あの草むら辺りに居るぞ。」


「よし、まずは僕とサムがどうやって狩ってるか、シュウ君に見せてあげることにしようか。」


「だな。だからここで見てな。」


「あ、はい。」



俺はしゃがんで見学させて貰うことにした。

まず最初に動いたのはサムだった。目標物を中心に反対側へと移動すると、ワザと音を立てて追い立てた。

ビックリしてこちらに向かって逃げてきたことで敵が現れた。やっぱりホーンラビットだった。

そして、逃げる先にはレリウスが待ち構えていた。挟み撃ちか。上手い!

後は追いついたサムと一緒に2人でボコって終了した。



「こんな感じかな。」


「なるほど。」


「じゃあ、次はシュウ君の番だね。」


「わかりました。」


「ちょっと待ってくれ、コイツの血抜きだけしちゃうから。」



一瞬アイテムボックスに……と思ったが、今はお試し期間だし、もう少し様子を見てからでも良いか。

サムがナイフで首を切って、血抜きを行っていた。



「待たせたな。」


「よし、行くよ。」



次の獲物を探して移動することにした。幸いなことに直ぐに獲物を見つけることが出来た。



「シュウ君がどう倒すのか楽しみだね。」


「しくじんじゃねーぞ!」


「わかったよ。」



さてどうやって狩ろうかな。普通に近づいたら逃げられるだろうし、ここは魔法を使うのが正解かな。

俺はアイスアローを発動させて、狙撃を起動する。ターゲットの頭に照準を合わせてっと。



「行けっ!」



アイスアローは狙った通りにホーンラビットの頭を撃ち抜いた。



「倒しました。」


「はぁ? 何だ今の!!」


「えっと、今のって魔法? シュウ君は魔法使い!? でも、剣を使ってたよね? あれ?」



レリウスは混乱している。



「とりあえず行きましょうか。」


「お、おう。」


「あれ? えっと?」



混乱しているレリウスを無視して移動することにした。

移動した先には頭を撃ち抜かれたホーンラビットが倒れていた。



「すげえ!!」


「傷がこれしかないとは……」


「えっと、血抜きしちゃいますね。」



とりあえず普通に血抜き作業をすることにした。アイテムボックスの解体に慣れると面倒くさく感じるのは怠慢だろうか……

何とか血抜きが終わらせることが出来た。



「レリウスよ、これからどうすんだ?」


「今日は出発が遅かったし、色々と話もしたいから今日のところは戻ろうか。」


「そうだな。」


「わかりました。」



俺達はそのまま冒険者ギルドへ向かうのだった。


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