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067 決闘


修練場へとやって来た。俺が特訓している時にも思ったが、相変わらず特訓している人は居なくてガラガラだ。別に良いけどね。

とりあえず特訓用のガントレットを外して石を取り出して武器制作を発動して武器を作っておいた。もちろん刃は無くしてある。



「俺に勝てるのならEランクと言うことを認めてやる!」



いや、別にあんたに認めて貰わなくても良いんだけどね。

面倒なことになりそうだから言わないけどさ。



「勝負の方法は?」


「先に攻撃を当てたら勝ちだ。行くぞ!」


「ちょ、ちょっと待って!」


「何だよ!」


「スキルは使っても良いのか?」


「問題無い!」


「分かった。」



と言うことは魔法を使うのはOKってことか。とりあえず鑑定しておくか。


-----------------------------------------

名前 :サム

年齢 :13

種族 :人族

状態 :普通


LV :3

HP :14/14

MP :54/54


STR:7

VIT:3

AGI:12

INT:2

DEX:10

LUK:4


スキル:索敵


称号 :

-----------------------------------------


ふむ、スカウト系のステータスっぽいな。AGIとDEXが高いが、レベル差の御蔭で俺の方が全体的に数値が高いし、問題無いだろう。

なら、魔法は無しでやってやる!



「行くぞ!」



サムがそう言うと、短剣を構えて走って来た。

えっと、フェイント……って訳じゃないよな? 随分と馬鹿正直に真っすぐ来るんだなぁ~

短剣術みたいなスキルも持ってないし、こんなものか。

俺は体を捻ってサムの攻撃を避けると同時に、すれ違いざまに切りつけた。



「うぐっ!」



サムは2,3歩歩いた先で腹を押さえながら膝をついた。



「俺の勝ちだな。」


「く、くそっ、まだだ! 俺はまだ負けてねぇ~!!」



一撃を入れたら勝ちじゃなかったのか?



「どこからどうみてもシュウ君の勝ちだよ。ほら、サムも謝って仲直りしなよ。」


「うっ……わ、悪かったな。」


「シュウ君も良いかな?」


「あ、はい。」


「それにしてもシュウ君は強いんだね。次は僕と勝負してみない?」


「はい。俺で良ければ。」


「よし、じゃあやろうか。」



レリウスはそう言うと、距離を離れてから、盾と武器を構えた。レリウスは戦士タイプか。


-----------------------------------------

名前 :レリウス

年齢 :13

種族 :人族

状態 :普通


LV :3

HP :21/21

MP :55/55


STR:11

VIT:10

AGI:6

INT:3

DEX:5

LUK:3


スキル:


称号 :

-----------------------------------------


スキルはまだ持ってないみたいだが、あの堂々とした恰好を見ると、そう遠くない内にスキルは習得するんじゃないかな。



「来い!」



レリウスが掛け声を掛ける。どうやら防御中心のスタイルみたいだ。

あの盾が厄介だな、どう攻略しようかな……


とりあえずレリウスを中心に円を描くように移動するが、それに合わせてレリウスも回転する。

試しに一度斬りかかってみるが、盾で防がれてしまった。

そして、剣による斬りかかりをバックステップで離れることで躱した。



「やるな!」


「そっちこそ!」



とは言え、経験不足のため、どう攻略すれば良いのかが分からない。

力任せにしてもそれほど差がある訳じゃないから、効果は微妙だしな。

魔法を使うか? ……いや、どうせなら剣で勝ちたい!



「だったら攻めるしかないよな!」



俺はもう1つの石で武器制作を行い、二刀流にして連続での切りつけを行った。



「くぅ! 攻撃が重い!!」



レリウスは何とか防いで入るが、若干力負けしているためにぐらついている。



「行けっ!」



俺の上段からの振り下ろしを防ぐために、レリウスが盾が持ち上げて防ぐ!

だが、盾が上がったことで、足元がお留守になった。



「ここだ!」



俺は体を低くして足払いをすると、見事に決まった。

レリウスは半転して背中から落下して打ち付けたため、呼吸が止まった。



「ぐっ!」



俺はすかさず近づいて剣をレリウスへ突きつけた。それを見たレリウスが力を抜いた。



「負けちゃったか。」


「運が良かっただけですよ。」



俺は手を伸ばすと、レリウスはそれを掴んだので引っ張り起こした。



「そうかな? 僕にはまだ余裕が有る様に見えたんだけどね。」


「いえ、力任せの無理やりでしたから、次に戦ったら勝てるかどうか……」


「まぁ、そう言うことにしておこうか。」



レリウスはニカッって笑ったのだった。くそっ、カッコイイな。


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