282 恐るべき真実
少々遅くなってしまったが、朝食を取りに行くことにした。
流石に食堂は、営業時間外だったのでガラガラだ。
「あっ、オーナー、どうしたんですか?」
「休憩中にごめん、朝食を食べたいんだけど、大丈夫かな?」
「大丈夫だと思いますよ~」
「じゃあ、今日は何にしようかな……あれ? メニューが増えている?」
いつの間にかEランチと言うものが出来ていた。Eランチはパスタとスープとフルーツジュースのセットらしい。
「じゃあ、このEセット貰えるかな?」
「は~い、オーナーから、Eセット1つ入りました~!」
「はいよ~」
レジーナさんの声に反応して、キッチンからハウスさんの了解の声が聞こえてきた。
「そう言えば、メニューって追加されたんだね。」
「はい、ハウスさんとザイルさんが話し合って、今朝から追加することになりました~」
「そうなんだ。メニューが増えるのは嬉しいから、材料と手間に余裕が有るのなら、遠慮なく増やして良いからね。」
「わかりました~」
その時、ハウスさんが料理を持ってやってきた。
「おまたせしました。」
「相変わらず早いね。」
「ザイルさんが優秀ですので、かなり助かっております。
それで、オーナー。勝手にメニューを追加してしまいましたが、構いませんでしたか?」
「うん。今、レジーナさんにも言ったけど、材料と手間に余裕が有るのなら、特に許可は必要無しで増やして良いから。」
「ありがとうございます。」
「あっ、もちろん味的に問題が無いのが条件だよ?」
「当然ですね。承知しました。」
さて、話も済んだことだし、さっそく頂くとしますかね。
Eランチはパスタとサラダとフルーツジュースだ。パスタはペペロンチーノっぽいヤツみたいだ。
パクリ……ほぉ! ニンニンニクと唐辛子の辛さが良い味を出しているぜ! これは旨い。
何となく鑑定してみる。
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【ペペロンチート】
オーリブ油にパスタとニンニンニク、唐辛子と一緒に炒め、塩コショウで味付けをしたもの。食べてもチートは授から無い。
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名前にチートが付いているみたいだが、鑑定結果にも出ているが、チートがそう簡単に付く訳が無いよな。
と言うか、鑑定結果って何を元に書かれているんだ? それとも誰かが書いている? まさかアレクシアか!?
(ばれちゃった? テヘペロ♪)
「・・・・」
と、とりあえず聞かなかったことにしよう。うん、それが良い。
(ま、待って~!!)
さてと、さっさと料理を食べちゃおうかな。
(え~ん! シュウ君のいじわるぅ~!!)
「ごっそーさん。」
食事を終えた俺は、食堂を後にするのだった。




