表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

27/402

027 依頼完了


冒険者ギルドへとやってきた。

昼過ぎには依頼が終わっていたにも係わらず、色々有ったせいで遅くなってしまったため、依頼が終わった冒険者達と時間がかち合ってしまったために、ギルド内は混雑していた。



「冒険者が一杯だね。」


「……そうだな。」



俺は今、死んだ目をしている気がする。多分おそらく……

とりあえず依頼を報告するために、受付カウンターに並ぶことにした。

待つこと1時間程して、ようやく俺達の番になった。



「次の方どうぞ。」


「イザベルさん、依頼が完了しましたので報告です。」


「シュウ君、随分と疲れている顔をしているけど、そんなにこの依頼は大変だったの?」


「ええ、まぁそんなところです。」


「お疲れ様でした。じゃあ手続きしちゃうから、依頼票とカードを出してね。」


「「はい。」」



俺達は、依頼票とギルドカードを出して手続きをしてもらった。



「こちらが依頼完了の銀貨1枚とカードね。」


「ありがとうございます。」


「今日はさっさと帰ってしっかりと休むこと。良いわね?」


「はい。」


「本日は冒険者ギルドのご利用ありがとうございました。私、イザベルが対応させて頂きました。

 またのご利用をお待ちしております。」



こうして今回も無事に依頼を完了することが出来たのだった。

もちろん折角稼いだ高額の依頼料は、シスターに没収されてしまったのは言うまでもなかった(涙)



・・・・



そしてその日の夜。俺は中々寝付けないため、布団の中で色々と考えていた。

ちなみにローザは別の部屋で寝ているので此処には居ない。これは今日のことがあったからではなくて、6歳になった時点で男女は別の部屋になったからだ。今の状況を考えると物凄く助かっている。



「それにしても、今日は大変だったな。まさかローザちゃんが、あんな感じになるとは……」



俺は昼間のことを思い出すと、思わずブルリと震えた。どうやら結構心にダメージを負っていたらしい。

しかし、ローザがツンデレ属性だけでなく、ヤンデレ属性も持っていたとは……俺はどうすれば良いんだ?

正直ローザは可愛い部類に入ると思う。将来は結構な美人さんに成長するだろう。でも、あの性格は正直怖かった。Nice B〇at.だけはお断りしたい。



「でも、どうすっかなぁ~」



とは言え、怖いから別々に行動するようにしたら、ヤンデレが加速するかもしれない。正に命の危機だ。

この問題は、ローザが別の人に興味を持ってくれれば解決するんだろうか? そう言えば、そもそもローザは何で俺に興味を持っているんだ?

俺は何処かの難聴系、鈍感系主人公とは違って、よく聞こえているし、他人の好意も気が付いているつもりだ。


俺がローザに対して何かをしたって記憶は無いんだが、ホントなんでなんだろうな?

思い当たるのはローザは、アンナと一緒に居たってことくらいだ。アンナは昔から俺に好意を持って居たことはもちろん知っていた。

もしかしてローザはそのアンナと一緒に居たことで感化されたとかって線は無いだろうか?



「まぁ、それが分かったとしても、何の解決にもならないんだけどね。

 時間が解決してくれれば良いんだが、あの様子だと無理だろうなぁ~」



そんなことを考えていたら、俺はいつの間にか寝てしまっていたのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 不自然な難聴系、鈍感系で無く自然で素直な主人公とストーリーが良い。! [一言] 頑張ってください
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ