表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

267/402

267 レベルアップ


朝になったので、今日も朝飯を食べたら、引き続きダンジョンへ行こうと思う。

カウンターの部屋へ向かうと、昨日地下7階で会った冒険者達が居た。



「えっと、ロナウドさんでしたよね。」


「あっ! 昨日の坊主じゃねーか! この宿に泊めてくれてありがとな!」


「昨日はありがとう!」


「感謝。」


「いえ、お詫びですので気にしないでください。」


「しっかし、あの部屋は凄かったぜ。他の部屋もそうなのか?」


「いえ、あの部屋は貴族様が泊まっても良いようにと作った部屋なので、特別ですね。

 他の部屋も悪くは無いですが、普通の宿とそれほど変わらない感じですね。」


「やっぱりそうか。貴族様と言うことは結構高いのか?」


「まぁ、それなりには。」


「でも、金を出したら泊まれるんだろ?」


「はい。別に貴族様専用では無いですから、お金さえ払って頂ければ利用可能になってます。」


「そうか! なら頑張って稼いでまた泊まらせてもらうぜ!」


「はい。お待ちしてます。」



1泊金貨1枚って言ったら驚くだろうか? まぁ、頑張って稼いで泊まって下さい。



「じゃあ、俺はそろそろ行きますんで。」


「おう、またな。っと、一応確認なんだが、あと1回は泊っても良いんだよな?」


「はい。部屋は抑えてますので大丈夫です。」


「やりぃ! 今日の夜が楽しみだぜ。」


「またあのベッドで寝れるのね!」


「嬉しい。」



そのセリフからすると、3人一緒に寝たんだな。他の相部屋も似たような感じだから良いけど、一応もげろと呪っておこう。



「さて、行くか。」



俺は地下7階へ向けて階段を降りるのだった。

昨日ロナウドさんと会った場所までアッサリとやって来れた。どうやら設置型トラップについては問題無くなったので、サクサク進めるようになったのが大きかった。



「しっかし、地下7階にもなると広いよな。」



まだたったの8分の1しか攻略していない。まだまだ先は長そうだ。



「っと、また3つの反応が近づいて来たな。」



一応昨日の反省も有るので、いきなり切り付けるのは止め、しっかりと相手を確認してから戦闘することにしていたのだ。



「ハイオークを確認! 迎撃する!!」



今日は練習を兼ねて、盾や武器を切り裂かない様に避けて戦うことを意識している。

糸を細かく素早く操作しているのを繰り返していると、有るタイミングでかなり上手になったのを感じた。


-----------------------------------------

名前 :シュウ

年齢 :7

種族 :神族

状態 :普通


LV :11

HP :130/130

MP :238/238


STR:27

VIT:23

AGI:33

INT:40

DEX:25

LUK:99999


スキル:

創造魔法、全属性魔法、召喚魔法、転移魔法、魔力制御、アイテムボックス(改)、完全無効、状況認知(改2)、思考制御、言語理解、偽装、オート狙撃(改2)、錬金術、剣術、以心伝心、AIナビ(大佐)、オートマッピング、伐採、木工、付与魔法、プログラミング(BASIC)


称号 :異世界転生者、狙撃手、クッキングマシーン、二級建築士、糸使い

-----------------------------------------


どうやらレベルが上がって器用が上がったのと、糸使いの称号が増えていたのが原因だったらしい。

その後も敵を倒しながらマッピングをして、全体の半分が埋まったところで、今日のところは帰ることにした。



「ただいま。」


「オーナーお帰りにゃ。」


「おかえりぴょん。」


「今日は何か変わったことは有ったか?」


「いつもと同じぴょん。」


「違うのにゃ! 例のスィートルームの客にゃ!」


「ロナウドさん? 何か有ったのか?」


「一応清掃時間中は狩りに行ってたみたいにゃけど、開店と同時に戻ってきた後は、ずっと部屋に籠って盛ってるのにゃ!

 羨ましいのにゃ! 呪ってやるのにゃ!」


「あーうん。そういうことね。」



ミーナさんが怒る気持ちも分かる。前に宿ではそう言うことが起こると言っていたから理解はしているが、人の宿では出来れば辞めて欲しいと思ってしまうのは仕方ないことだと思う。レナさんには悪いが、張り切って掃除して貰うしか無いだろう。



「そう言えば、ミーナさんは、ここに来てからそれなりの日数が経ったけど、良い人は見つけられたの?」


「居ないのにゃ! ロクな冒険者しか来ないのにゃ!」


「ミーナは面食いだぴょん。だから彼氏が出来ないぴょん。」


「うるさいのにゃ!」


「参考に聞いてみたいんだけど、ミーナさんの好みの男性ってどんなの?」


「強くて頼りがいがあって、お金持ちにゃ! 見た目が良ければより良いのにゃ!」


「それってオーナのことかぴょん?」


「俺!?」


「だってオーナーは地下7階をソロで行ける強さだぴょん。そして、宿のオーナーでお金持ちぴょん。条件には合ってるぴょん。」



その時、ミーナさんの目が光った気がした。



「オーナー!」


「ごめんなさい。」


「何も言ってにゃいのに、フラれたにゃ!」


「いや、俺だと年齢差が有りすぎるしね。」


「何でウチの年齢を知っているのにゃ!」


「ちょっとした伝手でね。」



鑑定したとは言えないしな。



「ミミ、裏切ったのにゃ!」


「私は何も言ってないぴょん。」


「何でオーナーはウチの年齢をしってるのにゃ!」


「知らないぴょん!」



流石にこの2人で喧嘩をさせる訳には行かないな。



「ミーナさんの年齢は別の人に聞いた。ミミさんは関係無いぞ。」


「誰にゃ! 言うにゃ!」


「雇うのに必要だったからね。教えてくれた人は内緒だ。」


「ずるいにゃ! 教えるにゃ!! このままだと行き遅れるにゃ~~~!!」


「もうすでに手おく……何でもないぴょん。」


「にゃ~~!!」



仕方が無い、助け舟を出してあげるか。



「ミーナさんに好意を持っている人なら知ってるぞ。」


「誰にゃ! 教えるにゃ!」


「ジョン君。」


「……本当かにゃ?」


「うん。」


「……少し考えてみるにゃ。」



ミーナさんが考え込んでしまったので、この隙にこの場を離れることにした。

そしたら、タイミングが良いのか悪いのか通路で大荷物を運んでいるジョン君と会った。ザック君とレックス君も一緒みたいだ。



「オーナー、すいませんちょっとどいて貰えますか?」


「あ、うん。ごめん。」



ジョン君が横を通り過ぎようとしたところで、声を掛けてみることにした。



「ジョン君ってミーナさんのことだけど、向こうが付き合いたいって言ったら付き合う?」


「えっ?」



驚いたジョン君が、思わず荷物を落としてしまった。そして足の上へと落としたみたいだ。



「痛たああぁぁ~~!!」


「す、すまん。」


「だ、大丈夫です。見た目以上に重い荷物じゃないので。」



そう言うジョン君は涙目だった。これは、ショタ好きにはたまらないだろうな。



「突然変なことを言うので驚きました。何故突然ミーナさんを?」


「いや、さっき、ジョン君がミーナさんを好きって教えたらからだけど。」


「えぇ~~!!」


「ダメだったか?」


「僕なんかじゃ、ミーナさんと釣り合わないじゃないですか!」


「それを決めるのはミーナさんとジョン君だと思うけど?」


「それはそうですけど……」


「で、ミーナさんが良いって言ったらどうするんだ?」


「もちろん付き合います!」


「年齢の件は良いの?」


「幾つかは聞いてませんが、気にしません!!」


「そうか、頑張れよ。」


「はい!」



とりあえずこの話は終わりと思ったのだが



「ジョン君だけずるいぞ!」


「そうだそうだ!」


「えっ? 2人共どうしたんだ?」


「「俺だってミーナさんと付き合いたい!!」」


「・・・・」



どうやらミーナさんは、若い男たちに人気者らしい。いや、俺もあの耳としっぽには心惹かれてるけどね?



「ジョン君には言ったけど、ミーナさんってそれなりに年齢が上だぞ? 良いのか?」


「「問題無いです!!」」


「あーうん。じゃあ後で2人も好意が有ることを伝えておくよ。」


「「お願いします!!」」


「ちょ! 2人ともそれは無いんじゃないかな?」


「誰とも付き合って無いんだろ? 早い者勝ちだ!」


「そうだそうだ!」


「……ちょっと聞いてみたいんだけど、ミミさんはどうなの?」


「いや、あの人、人妻だし。」


「ウサギはちょっと……」


「何となく……ねぇ?」



おい! ウサミミはネコミミに負けないくらい至高の存在じゃないか! 獣人差別反対!!

まぁ、人妻だからってのには同意だけどな。NTR属性は持ってないしな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ