245 試験運営3
次にやって来たのは個室なのだが、誰も居なかった。
ただ、すべてのベッドにはシーツが掛けられており、今すぐにでも使用できそうな感じだ。
2人部屋も同様に済んでおり、4人部屋ももちろん終わっていた。
「レナさんとジョン君は何処にいるんだろう?」
結局見つからなかったので、カウンター前の部屋まで戻ってきた。
「ふにゃああぁぁ~~!!」
ミーナさんの叫び声が聞こえてきた。まだやっていたのか。
扉を開けて中に入ると、ミーナとフィーネとレナさんが居た。と言うか2人がかりでミーナに計算を教えていた。
「レナさん、ここにいたんですね。」
「どうかしましたか?」
「仕事ぶりを確認しようかと思ったら、すべて終わってたみたいで見当たらなかったため、探していたんですよ。」
「それは申し訳ございませんでした。」
「いえ、仕事が早いにこしたことは無いので問題ありません。」
「ありがとうございます。」
「何か他に必要なこととか有りましたか?」
「そうですね。仕事が少なすぎなくらいでしょうか?」
「えっ?」
「今日はシーツをセットする程度だったのですぐ終わってしまいました。次からはシーツの洗濯や掃除等が出てくると思いますので、そこまで暇にはならないと思います。」
「そ、そうですか。」
「これは希望になるのですが、よりお仕事に専念したいこともあって、従業員用の部屋を作って頂けると嬉しいですね。」
「そうですね、別に構わないので作らせて頂きます。」
その後、従業員用の部屋を新たに5部屋に加え、従業員用のお風呂とトイレを作るのだった。
とりあえず何とかその日の内に作り終え、何とか営業開始日に間に合ったとだけ言っておく。
ジョン君? さあ? 結局会わなかったし、そんな余裕は無かったのでどんな感じだったのかは分かりません(笑)




