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232 オートマッピング


俺は出来るだけ空白地帯を目指して進む様にしている。

やはりオートマッピングって楽だよな。方眼紙を片手にマッピングする楽しみが減るのは勿体ないとは思うけどね。

某3DRPGみたいに20×20のマップ程度なら全然手書きのマッピングでも構わないのだが、今いる地下6階は、3.2km×3.2kmの広さが有るからな。出来ることならばマッピング作業をするのは遠慮したい。

地下7階に行ったら今度は6・4km×6.4kmに増えるんだぞ? 地下6階だって小さな村のサイズ程度が有ると言うのに、その4倍だぞ? やってられないぜ。


おっと、またオークが出たな。サクッと倒すとお肉が出た。



「これで2個目のお肉ゲットだぜ!」


「おめでとう。」


「まぁ他にも、ウルフ肉とホーンラビット肉が大量に余っているんだけどな……」


「それはまぁ、仕方が無いんじゃないかな。全部売ってしまえば良いじゃないか。」


「……ふと思ったんだけどさ。」


「何だい?」


「ダンジョン内で商売するのは良いんだけど、大金を持って入る人って居るのかな?」


「・・・・」


「・・・・」


「・・・・」


「何か言ってくれない?」


「じゃあ正直に言おう。持って入ることは無いだろうね。」


「ですよね~、始める前から計画倒れじゃん……」


「一応方法が無い訳では無いな。」


「マジで!?」


「魔石をお金代わりにしてもらうんだ。」


「あぁ! なるほどね! 串肉1本がゴブリン2匹分とかか。」


「そんな感じだね。でもゴブリンだったら魔石6個分だね。銅貨3枚で売るんだろう?」


「あ、そっか。でも、ホブゴブリンの魔石だったらどうするんだ?」


「その時はホブゴブリンとゴブリンの魔石1個ずつで対応してもらうか、割引するか、逆に手数料として値上げするしか無いだろうね。」


「それしか無いか。」



値段については後々考えるとして、無難なところだとオーク魔石1個で串焼き1本、スープが2個とかだろうな。


その後も空白地帯を埋めていくと、ようやく地下7階へ向かう階段を見つけることが出来た。



「やっと着いた~!」


「さすがだね。ここまですんなりと到着するとは思わなかったよ。」


「オートマップが有るから迷うことは無いしな。」


「ホント便利なスキルだよね。このスキルが有れば色々とダンジョン攻略も変わって行くだろうね。」


「まーな。いっそのことマップを作って売るってのも良いかもしれないな。」


「未知のダンジョンマップは高額で買い取るだろうから、かなりの儲けになりそうだね。」


「その時になったら考えるか。」


「そうだね。まず僕達がやらなきゃ行けないのは、場所の確保だろうしね。」


「だな。」



俺たちは、地下7階への階段へと入って行くのだった。


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