表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

17/402

017 依頼を受けてみた


「シュウ君、依頼を見てみようよ!」


「そうだな。」



ローザも居るから依頼を受けるつもりは無いが、何も見ないで帰るのも変か。今後のためにも確認だけしておこう。

俺達は掲示板へと向かうことにした。

掲示板はランクごとに分かれていて、俺達が見ているのはGランク用の掲示板だ。



「ふむ、街中での依頼が多いな。」


「そうだね、あ、これなんてどうかな?」



ローザが指さしたのは行方不明の子猫探しだ。



「う~ん。」


「だ、駄目かな?」


「どうやって探すの?」


「どうって、歩いて?」


「無理だな。」


「えぇ~!!」


「俺達はまだ5歳児だぞ? 運よく見つかれば良いけど、下手したら街中全部歩かないと駄目なんだぞ? ローザはそんなに沢山歩けるか?」


「うっ……それは無理かも。」


「だろ?」


「うん。」



どうやら納得してくれたみたいだ。よし!

後は目ぼしい物は……おっ! これだったら行けるか?



「シュウ君、何か良いの有ったの?」


「えっと、お庭の草むしり?」


「これなら普段孤児院でやってたのと同じだろ?」


「あ、そうだね。良いかも!」


「よし、受けてみよう。」


「うん!」



俺達は再びイザベルの所に並ぶことにした。



「次の方どうぞ。ってあら? 早速依頼を受けてくれるのかな?」


「はい。これです。」


「……うん、これならあなた達でも大丈夫そうね。

 それじゃあ受付するからギルドカードを出して貰えるかな?」


「「はい。」」



俺達は自分のカードをイザベルへと渡すと、そのカードを機械に通して処理を行っている。



「ローザちゃんにシュウ君ね。……って、シュウ君!? あなたあのシュウ君なの!?」


「えっと、あのと言われましても。」


「エレンが連れてきたシュウ君よね?」


「あ、はい。」


「そっかー君がそうなんだ。なるほどなるほど~」


「あの、僕のことで何か?」


「あぁ、ゴメンね~

 たまにエレンと食事に行ったりするんだけど、その時に君の話を色々と聞かせられてたからね。

 後は、実は君の冒険者登録は私がやったんだよ?」


「そうだったんですね。」



エレンが何を言ったのかは知らんが、たまに孤児院にお土産を持って遊びに来るからその時の話だろう。

後、登録は知ってましたよ。名前聞くまで忘れてたけど(汗)



「あっと、ごめんね。はい、これが地図と依頼票ね。

 地図の場所に行って依頼を受けたら、依頼票にサインを貰ってここに持って来てね。

 サインが無いと依頼失敗になるから気を付けてね。行ってらっしゃい。」


「「行ってきます!」」



無事に依頼の受付が済んだので冒険者ギルドを後にすることにした。

依頼場所に向かう途中でローザが聞いて来た。



「シュウ君もイザベルさんに登録して貰ったんだね。」


「そうみたいだな。」


「そっか~、えへへっ♪」


「何がそんなに嬉しいんだ?」


「秘密~」


「ふ~ん。」



良く分らないが、本人が秘密と言ってるんだから無理に知る必要も無いか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ