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126 魔法習得


さて、早めに行動していたため、後は寝るだけなのだが、寝るにはちょっと早い時間だ。

それに、レリウスとサムが何かを期待している様にソワソワしているし、仕方がない生活魔法を教えるとしますか。



「じゃあ、生活魔法の習得をやります。」


「待ってたぜ!」


「お願いするよ。」


「正直、この方法が合っているのかは不明だけど、知り合いはこれで魔法習得が出来たので同じくやってみたいと思います。」


「おう!」


「うん。」


「なので、まずは出せる物を全部出し切って来て下さい。」


「出すって何をだ?」


「お〇っことう〇ち。」


「はぁ? なんだそりゃ!」


「確認なんだけど、どうして必要なんだい?」


「別に俺はそのままでも構いませんよ? ズボンが大変なことになっても良いのであれば。」


「「!?」」



俺がそう言うと、2人は急いで茂みへと向かって行った。

少しして2人が戻って来た。



「こ、これで大丈夫かな。」


「……ケッ!」



2人して顔を赤くしてため、それなりに恥ずかしかったのかもしれない。



「じゃあ、これから魔力感知と魔力操作の習得をしてもらう。

 ただ、魔法の習得は才能らしいので、確実に習得できるかは分から無いし、先ほども言ったけど、この方法が有っているのかも分からない。

 最後の確認なんだけど、それでも良いのかな?」


「もちろんだぜ!」


「お願いするよ。」


「わかった。じゃあ2人共、お互いが手を繋いで輪を作ってくれ。」



左手にサムが、右手にレリウスが掴み、残った手でサムとレリウスが掴んで輪が完成した。



「じゃあ行くよ! 意識をしっかりと持っててくれ!」


「おう!」


「うん!」



2人の了解が得られたので、時計回りに魔力を流してみた。



「ふおおおおぉぉぉぉ~~!! な、何にこりぇ、しゅごい~!」


「あひゃひゃはひゃあひゃひゃ~!」



案の定というか、予想通りと言うか、2人共口が半開きで、涙と涎を垂れ流しにして、とてもじゃないが他の人には見せられない状態になっていた。正にヘブン状態だ。

そして、2人の体がビクンビクンと跳ね、そのままぐったりとしてしまった。

一応、水たまりは出来てはいなかったが、股間の当たりが白く染みになっていたので、おそらくは……



「もしかしてこの方法って、禁止した方が良いのかもしれない……」



2人のあられもない姿を見て、俺はそう思ったのだった。

そして、2人共気絶しているので、起きるまで俺が一人で見張りをすることになったのだった。

暇つぶしがてら、魔力感知、魔力操作を取得したのかを確認してみることにした。


-----------------------------------------

名前 :レリウス

年齢 :14

種族 :人族

状態 :気絶


LV :5

HP :44/44

MP :61/61


STR:17

VIT:16

AGI:9

INT:4

DEX:8

LUK:4


スキル:剣術、盾術、魔力感知、魔力操作


称号 :剣士

-----------------------------------------


-----------------------------------------

名前 :サム

年齢 :14

種族 :人族

状態 :気絶


LV :5

HP :20/20

MP :58/58


STR:12

VIT:4

AGI:18

INT:2

DEX:17

LUK:5


スキル:索敵、短剣術、弓術、魔力感知、魔力操作


称号 :スカウト

-----------------------------------------



「おっ、無事に取得出来てたな。」



少し……いや、かなり不安は有ったが、どうやらあの方法は習得する手段として使えるっぽいな。正直野郎には使いたくないが……

そして待つこと4時間程して、まずはサムが目を冷めたみたいだ。



「んぁ? あれ? 俺は……!?」



目が覚めた最初は頭が働いていなかったらしく、状況が把握出来て無かったみたいだが、股間の違和感に気が付いて、飛び上がる程に驚いていた。



「み、見たか!?」


「あー、えっと、どんまい?」


「ちっくしょおおおぉぉぉ~~~~!!」


「あ、サム、何処へ……って行っちゃったな。」



サムが雄たけびを上げながら走って行ってしまった。まぁ、敵も居ないことだし、そのうち戻ってくるだろう。それに放っておくのも優しさってものだ。

そして遅れること10分ほどしてレリウスも目が覚めたみたいだ。



「あれ? 僕は確か……!?」



レリウスは目覚めは良いみたいだな。状況判断も早いが、サムと同じ行動をとるのはお約束だろうか。



「えっと……見た?」



嘘を付いても仕方が無いので、頷いておくことにした。



「うわあぁぁぁぁ~~~~!」


「行っちゃったな……」



レリウスも大声を上げて走って行った。どんまい。

そして1時間ほどして2人は戻って来たのだが、少し様子が変だな……ん?



「あれ? ズボンが……」



何と2人共、ズボンが洗濯したての様に綺麗になっていたのだ。



「あ、うん。えっとね、実は生活魔法を習得出来たんだ。」


「俺もだ。」


「そ、そっか。それはおめでとうございます。」


「ああ……」


「うん……」



どうやら必要に迫られたことで、意地でも生活魔法を習得することが出来たみたいだ。うんうん、すご~く、その気持ちが良く分るぜ!

こうして2人も無事に生活魔法を習得することが出来たのだった。


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