表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
若くして大秘術士と謳われる男の探遊記  作者: PENJAMIN名島
第二幕   類い希な生い立ちを過ごした男の探遊記
40/192

1 この世界の成り立ちを紐解いてみた噺

 人種ひとしゅ世界の伝承に残る神話の時代、この時空間には、交わる事のなかった四つの平行世界が、突如一つの大樹によって結びつけられる奇跡が起きた。


 四つの世界、天上界オーガイル、魔門界ゲーゼンバルド、霊冥界エーゲ、精霊界ラムーシュは長い年月をかけて、全く違う人種、全く違う文明をもって繁栄を遂げていった。


 天上界に溢れる聖光気、魔門界の魔力、霊冥界の妖力、精霊界の精霊力は、その強大な力は混じり合う事で膨張し、各々の世界で飽和状態になるまで高まり、次元に亀裂を生み出し、宇宙の崩壊へと向かい始めた。




 それぞれの世界の民は、繋がる別世界に警戒を強めるも、興味を示し、干渉し、諍いが起こり、戦争にまで発展した。


 混ざり合い、濁ったエナジーにより増幅される闘争心や嫌悪感、不の感情の高まりが争いを呼んでいる事に気付き、いち早く別世界への干渉を止めたのは天上界オーガイルだった。


 次元を越えるパイプライン、ゲートを全て封鎖し、外界への興味を一切示さなくなった。


 それに続いた精霊界ラムーシュも沈黙を守るべく、オーガイルに習った。


 しかしオーガイルとラムーシュがいくら穴を塞いでも、また新たなゲートが開けられる。


 混じり合うエナジーは次第に安定した形を成すようになり、そのエネルギー、理力は無秩序の中に融和の力を示した。


 神の真意は次元崩壊ではなく融合にある、四世界を統合しようとしているのだと、そう判断した各世界の王は、神に匹敵する力を持ってそれに対抗した。


 百年続いた神々と四世界の戦いは、各世界のエナジーのその多くを消費させ、融合崩壊の危機は免れ、四世界はそのままに戦いは終結した。


 しかし世界を繋いだままで年月を置けば、また同じ危機が訪れる事となる。


 そこで神々は代替手段として、神聖な大樹を中心に自然豊かで広大な、か弱い生命のみが住む新世界を生み出した。


 大海洋界。高次元の四世界の力を受け入れる器を与えられた世界。


 天上界オーガイルは溢れ出る聖光気のみを、生命の活力として分け与えた。


 精霊界ラクーシュは調整役を担う妖精を新世界の隅々に住み着かせ、妖精達は精霊界と繋がり、精霊力を大海洋界に流し続けた。


 魔力に含まれる瘴気は、か弱い世界の生物には毒でしかない。


 魔門界ゲーゼンバルドは魔物門と呼ばれるゲートを、大海洋界の各所に自然発生するように設定し、湧いては消える事で醜気を充満させることなく、自然界で中和できるギリギリのバランスを保った。


 霊冥界エーゲが消費したい妖力は、大海洋界で死んでしまった生物の魂を浄化するのに使われ、その魂のみが潜る事のできるゲートを開放した。


 五つ目の世界の誕生により、平行世界は安定を手に入れ、神々の介入も終わりを告げた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ