表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
北の砦にて 新しい季節 ~転生して、もふもふ子ギツネな雪の精霊になりました~  作者: 三国司
第三部・あたらしいなかま

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

116/214

ジルドの脳内絵日記 秋1

・例によってイラスト注意。



挿絵(By みてみん)

副長には年中べったりのミルだけど、夏はくっついていると暑いのか人の膝に乗ったりする頻度が減るし、日頃構い過ぎているせいか俺やキックスには特に近づいて来なくなる。

だけど寒くなってきてからは、俺の膝にも乗ってくれるようになって嬉しい。

普段、椅子に座っている時のように脚を広げられないのは大変だし、トイレに行きたくても足がしびれても動けないのは辛いけど、この丸い後頭部を眺められるならいくらでも我慢できる。







挿絵(By みてみん)

副長といたら、足下にミルが移動してきた。毛皮に何つけてんのかと思ったら、植物のひっつき虫みたいだ。

本人は気づいていないらしく、俺たちが笑ってるのを不思議そうに見てる。

ここに来る前にスノウレアと一緒に山の麓をパトロールしていて草むらの中に入ったらしいから、その時にくっつけてきたんだろう。

ミルの細くて柔らかい毛は、砦でもモップみたいにほこりを取っていく時があるから、ひっつき虫もつくよな。







挿絵(By みてみん)

砦の二階の廊下を歩いていた時だ。時刻はちょうど昼休憩が終わったところで、俺は仕事に戻るためにそこを通ったんだけど、窓から外を見下ろせば、ミルとクガルグが晴れた空の下で昼寝をしていた。

砦の中は肌寒いけど、きっと日差しの中では心地いいんだろう。二人ともめちゃくちゃだらだらしている。

羨ましい。俺も一緒に寝てぇよ。仕事したくねー。







挿絵(By みてみん)

ウッドバウムがいた時、ウッドバウムはたまに散歩をしているくらいで、あとは置物のように大人しくしていた。

ミルはウッドバウムが横にいると自然と座り方を真似てしまうのか、香箱を組んでいる事が多かった。同じような格好して同じようにこっちを見てると、なんか笑っちゃうんだよな。







挿絵(By みてみん)

落ち葉を掃除していたら、俺たちが集めた山にミルが突っ込んでいた。うずうずして足を止められなかったらしい。

散らかすなよと注意して再び落ち葉をまとめたが、隙を突かれてまた突撃された。たくさんの落ち葉で遊ぶのが楽しいみたいだ。

でも、これじゃあいつまで経っても俺たちの仕事が終わらないから、しばらくキックスに捕まえておいてもらわないと。







挿絵(By みてみん)

キックスが小さめのリュックを持ってきて、落ち葉を散らかすミルを罰としておんぶした。

けどミルはそれが結構気に入ったようだ。意外と居心地がいいらしく、俺たちが掃除をしている間、背中で大人しくしていた。







挿絵(By みてみん)

ミルは落ち葉で遊ぶのがかなり気に入ったらしく、掃除して集めた落ち葉の一部はミルのためにしばらく残しておく事になった。みんなミルに甘いんだよなー。

けど、この楽しそうな顔を見たら俺も落ち葉は捨てられねぇや。







挿絵(By みてみん)

ちなみにクガルグも落ち葉で遊ぶのは好きみたいだが、ドングリの方が好みらしい。

転がりやすい形のものを与えとくと、器用に前足でドングリを生きてるみたいに動かして、飽きずに一人遊びをしている。







挿絵(By みてみん)

レッカは北の砦に来てまだ間もないけど、騎士歴は俺より長いし、年上だし、しっかり者だし、結構頼りになる感じだ。

けど、ミルは自分の方が先輩だと思っているようで、世話焼きな一面をレッカには見せている。

迷うと思っているのか、レッカが砦の廊下を一人で歩いていると心配そうに後ろからこっそりついていったり、夜ちゃんと眠れているか、なんて母親みたいな事を気にしたりしているのだ。

子ギツネが先輩風吹かせているのが、ちょっと面白い。







挿絵(By みてみん)

支団長が鼻を押さえながら人気のない談話室から出てきたと思ったら、俺たちを避けるようにしてさっとどこかへ行ってしまった。

何だ? と思いながら談話室に入ってみると、ソファーの角でミルが器用な格好で寝ていた。この面白い寝方が支団長にとっては最高に可愛かったみたいだ。

分かるけど、鼻血を出すほどではないと思う。







挿絵(By みてみん)

どうやら最近、野良猫が談話室の窓の外を通り道にしているようだ。俺も外にいるとたまに見かけるけど、エサをくれない人間には用がないのか、すぐにどこかへ消えてしまって触れた事はない。

ミルは猫が好きなのか興味があるのか、談話室にいる時に少しでも気配がすると、窓に張りついて猫を見ようとしている。

だけど身長が足りなくて、小さい椅子を置いてやったくらいじゃ窓を覗けないらしい。

もっと大きなソファーを窓辺に持ってきてやってもいいんだけど、あの必死なつま先立ちも捨てがたいから、しばらくそのままにしておこう。







挿絵(By みてみん)

今日は野良猫と外で遭遇していたミル。遊ぼうポーズを取って野良猫を遊びに誘っていたが、綺麗に無視されていた。

ミルは猫に興味があるみたいだが、猫はミルに興味がないみたいだ。

俺が遊んでやるから落ち込むなよ。







挿絵(By みてみん)

寒くなると、小鳥は羽毛を膨らませてまん丸になるので可愛いと思う。

昨日、野良猫に無視されていたミルは、今日は小鳥と仲良くしようと腹見せポーズで無害な存在である事をアピールしていたが、やっぱり無視されていた。

動物には、ミルのもふもふの魅力は伝わらないらしい。あっちも自前のもふもふを持ってるからな。


一部画像が表示されないというご報告をいただいたので、直接画像ページに飛べるよう、みてみんのURLを載せておきます。

上から7番目の「ミルは落ち葉で遊ぶのがかなり気に入ったらしく~」のイラストです。


http://7211.mitemin.net/userpageimage/viewimagebig/icode/i213968/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ