PURGEー52 生着替え!!
ググはいつも相手の弱みを握り、脅しの籠った台詞で自分の良いおもちゃにするのが常套手段であったググ。そんな彼だったが、レニの返事についてはあまりに想定外だったのか驚きで絶句してしまった。
「き、着替えを……見る?」
興奮からか口調が変に挙動不審になるググにレニは続けた。
「はい。その……裸になるのは恥ずかしいのですが、後ろ姿くらいなら……だから、リドリアさんのところには……」
「そこまで身体を張るのかい? 必死だねえ……でも大歓迎だ。それじゃあ、失礼するよ~」
ググは扉の鍵を開けてレニの部屋の中に入る。部屋の中にいたレニはもう荒っぽい行動に出るようなこともせず、ただ立ち尽くしてググからの指示を待っているようだった。
ググはレニのこの様子に裏がないか疑うところはあるものの、それ以上に自分の邪な欲に釣られてにやけていた。
「それじゃあさっそく、そこの服に着替えてもらおっか」
「はい……」
レニはググに背中を向けて両手をレースビキニの端っこを摘まみ、ググの目に扇情的に映るようにわざとゆっくり肩の紐を外していく。
彼女の胸周りを覆っていた布が床に落下しググの視線が一瞬下に移動するも、すぐに何も着ていないレニの背中に目が行った。肝心な部分は死角となっているものの、その豊満なバストはありありと存在感を露出させている。
「おおぉぉ!! 良いねいいねぇ!! でもレニちゃん、着替えるのならもう一つの服も脱がないとね」
ググからの声掛けにレニは軽く頷くと大きな胸を揺らして体制を少し低くし、腰回りのフリルにも手をかけた。
ゆっくりと広げられ、下げられていく水着。太もも、ふくらはぎと順に進んでいきレニは片足を上げて穴から抜くと、その足を床に付けてもう一方の足を上げる。
すこししてレニは腰回りの服をも床に落とし、ググの目の前で本当に一糸まとわぬ姿になった。後ろ向きであるため胸は死角になっているものの、ハリのある丸いお尻は丸見えとなり、部屋に着いた明かりの光を反射している。
「おおっ!! おおおおぉ!!? 良い! とてもいいよレニちゃん!! 可愛くて、良いお尻だ……」
ググが自身の欲望への抑えが効かなくなりレニのお尻に手を伸ばそうとするも、レニはそれに気づいて声をかけた。
「駄目ですよ。まだ……」
レニは手に取ったググが用意した着替えの片方を見せる。
「これを着終わってから、楽しんでください」
「お、おおう。そうだね。せっかくの事なんだ。順を追って楽しまないとね」
レニの言葉に思いとどまったググ。レニはそこから腰回りに尻尾のようなものが付き、表側上部分に大胆な三角型の穴が三つ並んだショーツを両手で持って広げると、足を通して持ち上げていく。
光の反射で艶々とするレニの褐色の肌。背中で隠された胸が揺れ、ググは目の前にある極上の存在に唾を何度も飲み込む思いになる。
ショーツを腰の位置にまで上げたレニ。お尻の肌はほとんど隠されておらずそのまま露出しているも、そこから伸びた猫のような尻尾は彼女の腰に新たな魅力を生み出させる。
レニは次に一度しゃがむと、箱の中に入っているもう一つの衣服を手で掴んで迷うことなく自身の胸に布地を当てる。
自由に動いていたレニのバストが抑え込まれ、彼女が背中に手を回してブラ紐を結んでいく。露出量は当然減っているものの、妖艶に着替える少女の姿はググの目に単なる肌の露出以上の興奮を与えていた。
「れ、レニちゃん! レニちゃん!!」
息が荒りつつ名前を呼ぶ声。レニは最後に自身の角に覆いかぶさるような猫耳型のアクセサリーを取りつけてググに自分の着替え終わった姿を頬を少し赤くしつつ見せた。
胸元の中心が大きくハート形にくり抜かれたブラジャーと、腰上部を大胆に露出し尻尾を生やしたショーツ。俗に言う猫ビキニのそれをよりセクシーにした容姿だ。
「お待たせいたしました」
「おおぉ!! いいよいいよぉ!! とても! 似合っているよ!!」
興奮で言葉が少し途切れ気味になってしまうググ。だが肉欲への行動は正直なようで、彼は早速レニのそそり立つ巨大な胸に両手を伸ばした。
そんな気持ちの悪い手つきと息遣いにリドリアを含め女性は気持ち悪さを感じてしまうところだが、どういう訳かレニの表情からはそれがなく、むしろ優しく小さく微笑んでいるように見えた。
だが目の前にある邪な欲望を前にググはこのほんの少しの違和感に気付くこともなく両手を伸ばすと、リドリアの時と同様にレニの胸に手を当てた。
「ウッ……」
触れた途端に捕まえたものは変形し、指の動きに合わせてリドリア以上に柔く崩れていく。
リドリアのものはまた違った感触、甘い匂い。ググは一度軽く揉んだだけで夢中になってしまった。
「おっほほ!! リドリアちゃんとはまた違った感触! 甘い匂い!! いいよいいよぉ!! 君が僕と一緒に遊んでくれるなら、これからよろしく頼むよぉ!!」
レニの胸で遊びつつテンションが上がっていくググ。レニは初手のアクションで息が上がりかけるも、すぐに目つきをとろんとさせて声をかけてきた。
「ご主人様……せっかくなら最初は……」
レニはふと一言呟き、目を閉じて唇を少し尖らせた。この行動の意味を理解したググは更に興奮して鼻息を荒くすると、唾が数滴飛び出るほどに震えながら唇を尖らせて近づけてきた。
「さ、さあ最初の行為だ! ちゃんと! ちゃんとしないとねぇ!!」
迫るググの唇。レニの可愛い顔を邪な目を向け続けていたググ。二人の唇が重なるか否かのすんでのところまで来たとき、レニがググの視線を真っ直ぐ見るように目を開いて来た。
(誘いに乗って来ると思ってた。今なら……)
「<魅了>!!」
レニは自身の瞳を光らせ、自身の能力を発動させた。
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