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常陸国 乱 その三十五 谷田部の戦い


「政栄戻ったぞ。」


「泰造(聴かれないところなら良いか今更だし)……ハァお疲れ、首尾はどうでしたか?」


「虎んところは完勝だな、逆に戦利品が多すぎて四苦八苦してる。」


「なんだそりゃ………まあいい別働隊に退路(補給路)を絶たれずにすんだ訳だし、こちらはほぼ決着が着きそうです。」


「退路?包囲されるを気にしてたんじゃないのか。」


「迂回包囲をされると確かに厄介だけど連携されなければたいしたことはないんだよね、要は時間差をつけて一つ一つ潰せばいいんだからね、アイツの所は補給路に懸かる懸念があったから一応部隊を振り分けて待ち伏せさせたけどね。」


「なる程ねえ(要判らんが……)、じゃあよぅ渡しの小細工も時間稼ぎと言うわけなのか。」


「まあそういう事かな、浅瀬に杭を打ったくらいで、まあ一頭づつならともかく部隊規模で渡れる橋とか造れる訳ないでしょただのブラフだよ。」


「 ? ブラフってなんだ、……でもよ相手が橋を造って川を渡って来たらどうする気だったんだ、何時でも橋造って裏に回れますみたいにみせたら相手がやらんとも限らないだろ、裏に回られて包囲されたら厄介な事になったんじゃないのか相手の城の方が近いんだし連絡もとりやすいだろうしな。」


「そこはそれ相手が橋を造ったとして馬一頭づつしか渡れない程度の橋を造るのが精々ってところだからね、実際のところ橋を渡って来たら良い的だよ、浅いとはいえ馬で川を渡るのは論外だし、結論として大軍で一気に渡れないなら伏せておいた部隊で援軍到着まで十分対応可能だったと思うよ。」


「時間稼ぎしておいて予備隊を回す積もりだったってわけか、でもよ予備隊こっちの戦で使ってるよなかなり危ない橋を渡ったんじゃないのか。」


「(なに上手いこと言ったみたいな顔してんだか)そこはそれ、有る物はなんでも使わないとね、今日中に裏に回られて包囲される可能性が無くなった時点で遊兵になってたし、それなら左翼の敵へ当てた方がね。」


「ところで、真壁に依頼してた後詰めの方はどうなった?」


「残念ながら出陣の確認はとれたがバケモノ爺からの連絡はとれなかった。」


「旗色わからずか、源平みたいに赤白分かれてたらなー戦場でまみえるまで味方か判らないってのは本当怖いよね。」


「……余裕だな。」


「まあ、まともな頭首なら敗走してる陣営に味方するとか無い話しだからね、あちらに味方する気なら引き返すだろうしこちらに味方するなら。」


「味方するなら?」


「面白い事になる。」






短いですが<(_ _)>

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