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なろうラジオ大賞2 • 3 • 4 • 5 • 6 • 7 参加作品

木枯らしの吹く頃に送られて来た物の所為で逮捕されました。


私は熊駆除反対派、木枯らしが吹きすさぶ12月の半ばにはなっても冬眠しないでいる熊が、人里に下りてきて罠に掛かり捕獲された。


捕獲した自治体は捕獲した熊を射殺するという、だから私はそれに抗議する為の電話を自治体にかける。


「熊が冬眠出来ないのは山に餌が無いからだ! 餌を撒いてやれば冬眠するはずだ! 人里に下りてきて餌を漁るからと言って駆除するのは反対だ!」


『人里に下りて来た熊に里の人たちが危害受ける可能性がある為に、駆除するのです』


「熊だって犬や猫のように可愛いじゃないか! 犬や猫が人にチョット害を与えたからといって駆除するのか? しないだろう? だったら熊も犬や猫のように扱え!」


『分かりました、そのように仰るのであれば熊を飼ってやってください。此の電話で貴方の住所を特定しましたので、捕獲した熊を送らせて頂きますね』


「送れるなら送ってみろ」


負け惜しみで送ると言ったと思ったので送ってみろと言っただけなのに、本当に送ってきやがった。


檻の入れられた熊が自宅の玄関先に置き配されていたのだ。


慌てて送って来た自治体に電話をかけたが引き取りを拒否される。


自治体に拒否されただけで無く、何処の運送屋にも運搬を拒否された。


そうこうしているうちに私は逮捕される。


逮捕理由は動物虐待。


熊を飼っていながら熊を狭い檻から出さずに閉じ込め続け、必要なだけの餌を与えず糞尿の処理もしないだけで無く、熊が運動するのに必要な敷地も用意せずに熊を引きとったのは虐待だと、保健所の係官と警察官に言われたのだ。


「勝手に熊を送りつけた自治体が悪い!」と抗議したけど。


私と自治体の係員との間でやり取りした会話を録音した証拠が自治体から提出され、聞き入れて貰えなかった。






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